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ブックマーク / diesixx.hatenablog.com (5)

  • 『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』(高橋栄樹) - Devil's Own

    "Documentary of AKB48(Show Must Go On)"2012/JP AKBさんのことは詳しくは知らないんですけど、この映画はタイトルからして絶対に私の好きなモノが映ってるぞと、嗜虐精神をむき出しにしながら見てきたわけです。期待以上の収穫でしたね。『エンジェル ウォーズ』顔負けの凄惨な少女の受難地獄絵図が繰り広げられていました。私はアイドル文化にはあまり詳しくないのでそういう視点からはまったくわかりませんが、この映画を見ると「労働」や「自己実現」のあり方といった普遍的なテーマにまで考えが及んでしまった。外野がとやかく書くのもどうかとおもって、沈黙を決め込むつもりだったのですが考えをまとめたいので書きます。 西部ドームでのライブの壮絶なバックステージをとらえたチャプターはこの映画のハイライトだとおもうが、それがもう、当に申し訳ないんですがおもしろいわけですよ。おもし

    『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』(高橋栄樹) - Devil's Own
  • 『ブラック・スワン』(ダーレン・アロノフスキー) - Devil's Own

    "Black Swan"2010/US アロノフスキーの最新作『ブラック・スワン』はバレエに取材したサイコスリラーと一応は説明できる。物語構造上の『Perfect Blue』(今敏)との類似性も指摘されているとおりだし、華やかな舞台役者の内幕ものとして『サンセット大通り』を思わせたりもするが、何よりも監督の前作『レスラー』を強く意識させる。なるほど作ラストの演出が意図的に『レスラー』を踏襲していることは間違いないが、単なる焼き直しだとはまったくおもわない。低俗な見世物興行と揶揄されるプロレスと高尚で洗練された伝統芸能として称揚されるクラシックバレエ。まったく異なるカルチャーの中で肉体を酷使するひとりの人間を同じように描くことで共通する質を浮かび上がらせた。 ナタリー・ポートマン演じるバレリーナ・ニナは「白鳥の湖」で念願の主役を射止める。しかしタイプの異なる二役を演じるプレッシャー、過剰

    『ブラック・スワン』(ダーレン・アロノフスキー) - Devil's Own
  • 今すぐ使える!映画ドラえもん全作品レビュー - Devil's Own

    あけまして、ぼくドラえも…すみません発作が。あけましておめでとうございます。ダイシックスです。今年もよろしくおねがいします。 かねて予告していた通り年末に劇場映画ドラえもん全30作を見終えました。作品ごとにtwitterで感想をつぶやいていたのですが、140文字では表現しきれない部分もあるので、これを基にした全作レビューをまとめておきます。一応、これが私の感想文決定稿です。冬休みの宿題や受験の手引きなどにどしどし活用していただければいいかとおもいます。 後日追加:ネタバレ含みますので各自ご判断願います。 1.『恐竜』〜『大魔境』 「大長編ドラえもん」は映画化を前提とした連作シリーズで、第18作『ねじまき都市冒険記』まではほぼ毎年、藤子・F・不二雄自身の手で原作が描かれている(病床に伏していた1988年『パラレル西遊記』を除く)。藤子氏が手掛けた大長編を見たり読んだりしていると、その多くが「

    今すぐ使える!映画ドラえもん全作品レビュー - Devil's Own
  • 『キック・アス』(マシュー・ヴォーン) - Devil's Own

    "Kick-Ass"2010年/アメリカ・イギリス 公開前から既に高い評価を得ていた『キック・アス』の上映が始まった。序盤からラストまで、テンポのいいアクションとコメディで突っ走る痛快娯楽作であり、同時にここ数年アメリカ映画の傾向としてある「ヒーロー論」としてのアメコミヒーロー映画の総決算ともいうべき作品だ。 スクールヒエラルキーの最下層に属し、アメリカンコミックの世界に耽溺するナード気質の高校生デイヴ(アーロン・ジョンソン)は、どうして誰も現実世界ではヒーローになりたがらないのか、という疑問のもと、奇抜なコスチューム(スパイダーマン風のスウェットスーツ)に身を包みキック・アスという名で、自警活動を開始する。ヒーローらしい超能力も財力も持たない貧弱な青年の試みは、チンピラに刺された上に車に轢かれるという悲惨なスタートを切るが、インターネットを通じて少しずつ脚光を浴びはじめる。一方、同じく奇

    『キック・アス』(マシュー・ヴォーン) - Devil's Own
  • 『(500)日のサマー』/『かいじゅうたちのいるところ』 - Devil’s Own −残骸Calling2−

    しばらく映画の感想が途絶えてしまったのはツイッターが便利すぎるから、という理由だけではない。今年になって見た2の新作映画は、僕の心のとても深いところまでずかずかと踏み込んできて、内側から激しく揺さぶってきた。とてもじゃないが、客観的でいられないのだ。映画へのパースペクティブをすっかり狂わされた僕はたいそう動揺してしまい、まったく感想が書けなくなってしまった。こうした「個人」にかかわる映画体験は年に一度、あるかないかくらいの貴重かつ稀有なものだろう。ブログでいろいろな感想を見ていると、どうやらそんなふうに感じているのは僕だけではないようだ。『(500)日のサマー』と『かいじゅうたちのいるところ』は、どちらも夢見がちでとろけるような多幸感に満ちあふれているが、同時にほろ苦い感傷と寂寥を伴う。2映画を見る体験は、楽しくて輝かしい日々をなつかしく思い出す感覚に似ている。どうして僕たちは、想い

    『(500)日のサマー』/『かいじゅうたちのいるところ』 - Devil’s Own −残骸Calling2−
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