(文藝春秋・2310円) ◇奔放な「新世代」から描く昭和史 一時代の歴史を描くのにマイナーな人物に焦点を合わせることで逆にその時代全体を浮かびあがらせるという方法がある。クラカウアーの『天国と地獄-ジャック・オッフェンバックと同時代のパリ』がその典型だが、この搦(から)め手的手法を使って敗戦処理内閣の首相・東久邇宮稔彦王を描いた本書は新しいタイプの昭和史を創り出したと言っていい。 久邇宮朝彦王の末男として明治二十年に生まれた稔彦王は皇太子(大正天皇)に砂をかけるなど武勇伝には事欠かなかった。本来なら臣籍降下するはずが明治天皇皇女との結婚で宮家を立てられたのが意に染まなかったらしくフランスに単身留学するや七年も帰国せず、軍務復帰すると今度は脇の甘さから右翼や軍人に囲まれクーデター内閣の首班と目されるに至る。開戦直前、近衛内閣瓦解(がかい)の後に組閣寸前まで行くが木戸内大臣の反対で頓挫する。終
きょうのWSJ日本版「肥田美佐子のNYリポート」より 先進国で最も深刻な労働人口の危機にさらされながら、依然として女性の活用に消極的な不思議の国、ニッポン――。世界は、そんな目で日本を見ていることが改めて浮き彫りになった。 ニューヨーク在住エコノミストのシルビア=アン・ヒューレット氏が先月発表した研究によれば、日本経済復興の特効薬は女性の活用にあるが、今も才能とやる気にあふれた女性の多くが男社会の壁に阻まれているという。 同氏は、シンクタンク「仕事と生活に関する政策センター」の創設者兼所長を務め、『新興市場での才能獲得合戦で勝つには――なぜその答えは女性にあるのか』などの著書も持つ。米英紙への寄稿やテレビの経済番組などへの出演も多く、コロンビア大学やプリンストン大学で教鞭も執った。6年前、米国人女性を対象にした同種の研究が多数のメディアに取り上げられ、昨年にはドイツの女性についても調査を実
恋人出来ない男の人って片思いすらしてない。女性を一人の存在として見ずに、自分を選んでくれない集団としてしか見ていない。 約13時間前 twiccaから Retweeted by 100+ people
レズビアンの隠語として知られる“百合”。男性同士のカラミを描いた“BL(ボーイズラブ)”の対極にあるものとして、一部の腐女子たちから支持されてきたが、なぜか最近、この世界にただならぬ興味を抱く男性、すなわち“百合男子”が増えているという。 百合雑誌の代表格『コミック百合姫』(一迅社)の編集長・中村成太郎氏がこう解説する。 「一般的には、肉体関係を伴うレズビアンではなく、女子高生同士が一時的に抱くような、友情の一歩先にある恋愛に近い精神的なつながりが“百合”と呼ばれています。1998年から続くシリーズ小説『マリア様がみてる』(集英社)が元祖ですね。“マリみて”は、閉じられた女学園を舞台に、山百合会と呼ばれる生徒会のメンバーたちの絆を描いたものです。僕自身は、百合の本質は少女マンガ的な青春物語だと思っていて、実際に『コミック百合姫』の読者も女性が多かったんですが、ここ1、2年で男性ファンが急激
「ASAHI Medical」という医療者向けの雑誌の最新号に「脂質異常症」の特集がある。脂質異常症というのは以前なら高脂肪血症と呼ばれていたものであるが、脂質は高い方ばかりでなく低い方も問題なことがあるということで、最近このような言い方をされるようになった。 ずっと以前に柴田博氏の「中高年健康常識を疑う」を読んで以来、日本動脈硬化学会と日本脂質栄養学会の対立というのに興味をもっていて(ちなみに、柴田氏は脂質栄養学会の人)、こういう記事をみると何となく見る習慣がついている。特にそこでの座談会が面白かったので、以下少し論じてみたいと思う。 この座談会に出席しているのは、北徹、上島弘嗣、佐々木敦、横山信治という方々で、北氏は日本動脈硬化学会理事長とある。その他の方々も動脈硬化学会よりなのかということはわからないが、印象としてはそうであるように思われる。ただ、佐々木氏は他の3氏とややニュアンスが
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