(2013年7月8日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) フランスの中道右派政党・国民運動連合(UMP)が危機に陥っている。フランスの憲法評議会が先週、ニコラ・サルコジ前大統領が再選をかけて戦い、敗れた選挙で支出上限を破ったとの判決を支持したため、UMPは7月末までに選挙補助金1100万ユーロ分を返済しなければならなくなった。 評議会の決定は、債務を抱え、党の存在に関する疑念に苦しんでいるUMPに影響を及ぼす。折しも来年の地方議会選挙と欧州議会選挙に向けて準備し始める時に、UMPの資金力を減じることになるのだ。 ニコラ・サルコジ氏は政界に復帰するのか〔AFPBB News〕 皮肉なことに、直近の問題の原因は失敗に終わったサルコジ氏の選挙運動だったが、今回の決定が同氏の政界復帰を早める可能性がある。 サルコジ氏は抗議の意思表明として、大統領経験者に与えられる憲法評議会の議席を返上、党員にUMP