「さあさあ、今日の3時休みは、お中元にもらったカルピスをみんなで作って飲みましょうよ!」「そりゃいいねっ!」
山田朗、『日本は過去とどう向き合ってきたか 〈河野・村山・宮沢〉談話と靖国問題を考える』、高文研 近代日本の軍事史の専門家による、歴史修正主義批判の入門書。I章〜IV章のタイトルは次の通り。 I 〈河野・村山・宮沢〉歴史認識三談話をめぐって──政界に広がる歴史修正主義 II 靖国問題をめぐって III 歴史修正主義を支える戦争観 IV 現代における〈戦争責任〉とは何か 細目次についてはこちらをご覧下さい。 「幅か、奥行きか」でいえば前者を、すなわち現代日本の歴史修正主義が攻撃対象にしているトピックをなるべく網羅的にとりあげることを目指した本だと思います(その意味では、沖縄戦「集団自決」問題の扱いが手薄なのが残念ですが)。各トピックについて参考文献が挙げられていますので、“歴史修正主義に抗するために勉強したいのだが、とりあえず手がかりになる本が欲しい”という方にはちょうどよいのではないかと思
原発抜き・地域再生の温暖化対策へ 作者: 吉井英勝出版社/メーカー: 新日本出版社発売日: 2010/10メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 118回この商品を含むブログ (3件) を見る 元共産党衆院議員の著者が東電原発事故前年の2010年に共産党系出版社から出した本。買ったのは一昨年だが、長らく「積ん読」だった。前の3連休(9/14〜16)に読み始め、今日読み終えた。買ってから読み終えるまで、かくも時間がかかった理由は、これは気合いを入れなければ読めない本だと思っていたからだ。東電原発事故発生後に雨後のタケノコのように出版された凡百の出版物とは重みが全く違う。 要約は私の手にはちょっと余るなあと思ってネット検索をかけてみたところ、アマゾンのカスタマーレビューに良いものがいくつかあったのでこれらを紹介してお茶を濁す。まずもっとも共感したレビュー。 圧倒的な情報量と考察の深さ 20
安倍晋三が2014年4月からの消費税率引き上げ(現行の5%から8%へ)を決定した。 ニュース番組では昨日からこの話題一色だが、この件について何を書こうかと思って新聞に目を通していた時、朝日新聞(10/2)2面記事にこんな文章を見つけて脱力した。 強気の首相は最近、周囲にこうも漏らしている。 「俺の経済政策のおかげで増えた税収なのだから、どう使うかは俺が決めるんだ」 (朝日新聞 2013年10月2日付朝刊2面掲載記事より) この一節を見た瞬間、まともに記事を書く気が完全に失せた。 安倍晋三がそのような意識を持って行動していることは疑いない。「安倍晋三に首相」とは「○○○○に刃物」そのものである。そういえば、安倍晋三が「経済の強化は軍事力を強化するためだ」と発言したという話も聞いたばかり。 税収の使い道を安倍晋三に決められては日本はお先真っ暗、待ち構えているのは悲惨な阿鼻叫喚の世だ。
今週発売の『週刊文春』(10月3日号)に、「羽生善治三冠 タイトル戦の真っ最中に10分間熟睡」という見出しの記事が載りました。 9月18日に行われた王座戦(羽生善治王座―中村太地六段)第2局で、対局開始の9時から30分ほどたったとき、胡坐になった羽生が右手で前傾した頭を支えながら、「すう…すう…」と軽い寝息を立てて「居眠り」を10分ほどしたというのです。 当日は『ニコニコ動画』が王座戦の対局を生放送していました。視聴者たちは羽生の思わぬ姿を見ると、「疲れがたまっているのか」「相手を惑わす神経戦で、これぞ羽生マジック」などのコメントを寄せて、盤外で大いに盛り上がったそうです。 その局面は、矢倉模様の序盤戦で後手の中村が△5三銀右と上げて急戦策を見せたところでした。最近流行している指し方で、先手の羽生は作戦の岐路でした。羽生はその19手目に、23分を使って▲5七銀右と上げて中央を厚くしました。
東大話法(とうだいわほう)とは、東京大学東洋文化研究所教授の安冨歩が著書『原発危機と「東大話法」』(2012年1月 明石書店)で提唱している用語。 この用語について、安冨は『東京大学の学生、教員、卒業生たちが往々にして使う「欺瞞的で傍観者的」な話法』と定義している。 安冨は、福島第一原子力発電所事故をめぐって、数多くの東大卒業生や関係者が登場し、その大半が同じパターンの欺瞞的な言葉遣いをしていると考えた。 彼は原発がこの話法によって出現し、この話法によって暴走し、この話法によって爆発したと考察し、まず「名(言葉)を正す」ことが必要だと考えた。 東大話法の基本は、「常に自らを傍観者の立場に置き、自分の論理の欠点は巧みにごまかしつつ、論争相手の弱点を徹底的に攻撃することで、明らかに間違った主張や学説をあたかも正しいものであるかのようにして、その主張を通す論争の技法であり、それを支える思考方法」
10月1日、米共和党は、閉鎖に追い込まれた政府機関の一部再開を目指し、特定の機関やプログラム向けの資金を手当てする個別予算の成立を提案した。 ただ、ホワイトハウスはこの提案を一蹴している。写真はワシントンのホワイトハウス。9月撮影(2013年 ロイター/Yuri Gripas) [ワシントン 1日 ロイター] - 予算をめぐるオバマ大統領と野党共和党の対立が深刻化する米議会では、政府機関の一部が閉鎖された1日も事態打開に向けた歩み寄りはみられなかった。 共和党が多数を占める下院では、予算全体ではなく国立公園運営、退役軍人、コロンビア特別区向けの支出を再開する法案が提案された。採決では賛成票が反対票を上回ったものの、優先的に審議する「ファストトラック」扱いでの可決に必要な3分の2には届かず否決となった。共和党は2日に再び採決を試みる方針。民主党が多数を占める上院では否決される見通し。
森達也著「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい 正義という共同幻想がもたらす本当の危機」(ダイヤモンド社、2013年) いただきもの。多謝。長いタイトルの本っていっときちょっとはやったような記憶があるが、これも長い。昔の土曜の2時間ドラマ並だ。さらに帯には、「当事者でもないのに、なぜこれほど居丈高になれるのか? 不安や恐怖、憎悪だけを共有しながら、この国は集団化を加速させていく――。取り返しのつかない事態を避けるため、今何ができるのか」とたたみかけるような文章が。もうこれだけで読んじゃったような気になるほどだが、中身も380ページほどあるので、もちろんこれだけの話ではない。 森達也さんという人は、ドキュメンタリー系の映画監督であるらしい。不勉強にして、作品を拝見したことはないのだが、オウム真理教を取り上げた作品があることは知っていた。授業終了後の学生とのやりとり
中川正春文科大臣は10月26日の国会答弁で戦前の日本を美化する育鵬社版の公民教科書を採択した沖縄県石垣市と与那国町の教科書は無償、別の教科書を選んだ竹富町は有償という方針を明らかにしました。義務教育無償の憲法の精神にもかかわる重大な問題です。 教科書読まずに答申 沖縄県の八重山採択地区を構成する3市町は、法律で同一教科書の採択が義務づけられています。冒頭の方針の根拠は、3市町教育委員会の諮問機関である採択地区協議会が育鵬社版を答申したことです。しかし、答申とは「この教科書にしたらどうか」という推薦であり、政府も答弁したように法的拘束力がありません。答申通りにするかどうかは、各教育委員会の判断です。 特に八重山地区の答申は、通常行われる専門家の意見反映も欠く、ずさんなものでした。そのため竹富町は、教育委員が全教科書を読んだ上で別の採択をしたのです。それを答申と同じなら無償、違えば有償と別扱い
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