5人のプロ棋士と5つのコンピューター将棋ソフトが団体戦形式で対戦した第3回「電王戦」の第5局(屋敷伸之九段―『Ponanza』)が4月12日に東京の将棋会館で行われました。 写真は、対局光景。右から屋敷九段、記録係の貞升南女流初段、立合人の私こと田丸昇九段、将棋連盟理事の片上大輔六段、将棋ソフトの指し手を盤上で操作するロボットアーム「電王手くん」。※写真は「週刊将棋」提供。 昨年の第2回電王戦は、プロ棋士が将棋ソフトに対して1勝3敗1持将棋と負け越しました。今年の出場棋士は、菅井竜也五段、佐藤紳哉六段、豊島将之七段、森下卓九段、屋敷九段(対局順)。若手精鋭、名人戦挑戦経験者、元タイトル保持者などで、昨年より戦力が増強された感じでした。私はプロ棋士の4勝1敗と予想しました。 電王戦第1局では、通算勝率が7割台の菅井五段が得意とする中飛車を用いました。しかし『習甦』(しゅうそ)の手厚い指し方に