川崎市立中学校でことし1月、体育の授業で柔道に取り組んだ当時1年生で13歳だった男子生徒が首や頭を強打し、重傷を負う事故が発生していたことが16日、分かった。生徒はその後、激しい頭痛を伴う脳脊髄液減少症と診断され、6~8月はほぼ寝たきりの状態だった。本年度から武道の必修化が始まる中、柔道への安全対策があらためて問われそうだ。 学校側や生徒の保護者によると、事故は1月27日に発生。2人1組の乱取り稽古中、大外刈りを掛けられた生徒が、畳に首と頭を強打した。2人の生徒の体重差は約1・5倍あった。柔道有段者の男性教諭が1人で指導していた。 生徒は頭痛や首痛を訴え、同日中にコンピューター断層撮影(CT)検査を受けた。異常は見つからなかったものの、その後も頭痛やめまい、耳鳴りなどの症状に悩まされ、学校を休んだり早退・遅刻を余儀なくされたりしたという。 2年生に進級後は学校を休むことはほぼなくなっ