「日本の水資源を守れ!!」と訴える超党派の「水制度改革議員連盟」=会長・石原伸晃環境相=は1月30日の総会で、水資源を保全するための「水循環基本法案」を議員立法として近く衆院に再提出し、今国会中の成立を目指す方針を確認した。「水の危機」に直面するなか、与野党の“対決法案”でもなく、スムーズに成立しておかしくないはずだが、実はそうは問屋が卸さないようだ。とはいえ、水に垂涎(すいぜん)する、かの国の日本への“侵略”を阻止するためにも、法案の成立は「待ったなし」なのである。「最も価値がある資源」 「(水は)世界で最も価値がある資源なんだ」 英国秘密諜報部「MI6」のスパイ、ジェームズ・ボンドの活躍を描く映画シリーズの第22弾『007 慰めの報酬』(2008年)。ダニエル・クレイグ演じる「6代目ボンド」と対決した秘密組織の幹部が、そう語るシーンが印象的だった。 ストーリーは、ボンドが政情不安な南米