迫力ある相撲の取組と、登場人物の熱い心情描写で人気を集めた「バチバチ」で知られる酒田市在住の漫画家佐藤タカヒロさん(本名佐藤貴広)が7月3日、41歳の若さで急逝した。「自分にもしものことがあったら、娘たちには漫画の単行本をパパだと思ってほしい」。そう言い残してこの世を去った佐藤さんは全身全霊で週刊誌の連載に臨み、その温かい人柄は家族や友人に愛されていた。 2009年に週刊少年チャンピオンで連載が始まった「バチバチ」は、暴力事件で角界を追放された名大関の息子・鮫島鯉太郎が、小兵とされる体格で真っ向勝負にこだわり続け、力士として成長する物語。2度の改題を経た最終章「鮫島、最後の十五日」は幕内に上がった鮫島が、その身を削りながら初優勝を目指す姿を描いた。今年中の完結を目指していたが、佐藤さんは突然、病に倒れ、7月12日発売の18年33号で未完のまま最終回を迎えた。 幼少時から絵を描くのが大好きだ
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