東京都八王子市の傷害事件で男性2人が誤って起訴された問題で、東京地検は21日、公訴を取り消すと発表した。落合義和次席検事は「身柄を拘束したことについて、心よりおわび申し上げます」と謝罪。改めて真犯人を捜査するとともに、地検立川支部が誤って起訴した経緯を検証する意向を示した。 犯人でないことを理由に公訴が取り消されるのは異例。地検の判断を受けて東京地裁立川支部は同日、公訴を棄却する決定をした。 事件は2014年1月22日未明に発生。40代の男性2人が外国語を話す複数の男に相次いで殴られるなどして、それぞれ2週間と1カ月のけがを負った。 警視庁八王子署は今年3月、いずれも中国籍で、不動産会社経営の男性(47)と貿易会社経営の男性(39)を傷害容疑で逮捕。2人は容疑を否認したが、地検立川支部は同罪で起訴し、3カ月以上勾留した。 検察側は6月の初公判で「2人の被告と氏名不詳者の計3人が事件直後、タ
福岡高検は26日、鹿児島市で女性を暴行したとする強姦罪に問われ、一審で実刑判決を受けた男性(23)を無罪とした12日の福岡高裁宮崎支部判決について上告しないと明らかにした。無罪が確定した。高検は「承服し難い点はあるが、(刑事訴訟法で定められた)憲法違反などの上告理由があるとまでは言い難い」としている。 今月12日の高裁宮崎支部判決は無罪とした上で捜査側の問題点も指摘。捜査段階の鑑定について「技術が著しく稚拙か、別人のDNA型が出たため捜査官の意向を受けて鑑定不能とした可能性を否定できない」と批判した。
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◆検審申し立て、捜査員の不起訴不服 「真犯人を捜す方向で捜査の見直しが行われていれば、被害は拡大しなかったのではないか」――。氷見市の婦女暴行・同未遂の冤罪(えんざい)事件で、再審無罪となった柳原浩さん(48)の支援者は2日、虚偽有印公文書作成・同行使容疑などで告発した当時の県警捜査員4人を富山地検が不起訴としたことについて、検察審査会に不服を申し立てた。支援者側は、柳原さんの国家賠償請求訴訟で追及しきれなかった捜査側の責任が、市民目線で問い直されることを求めている。 富山検察審査会に審査を申し立てたのは、「氷見冤罪事件の責任を追及する会」。メンバー5人が、富山地裁にある検察審の事務局に申立書を提出した。 提出後、メンバーは富山市内で記者会見し、申し立ての理由を説明した。同会によると、申立書のなかで、最も重視したのは、2002年に柳原さんが誤認逮捕された後も、氷見市や石川県で婦女暴行事件な
キューバにあるグアンタナモ米海軍基地の収容施設を囲む鉄条網(2014年4月9日撮影)。(c)AFP/MLADEN ANTONOV 【12月3日 AFP】米国防総省はこのほど、キューバにあるグアンタナモ(Guantanamo)米海軍基地の施設にテロ容疑者として2002年から収容されているイエメン人男性(37)について、人違いだったと認めた。名前の混同が原因だという。 2001年の9.11米同時多発テロ後に開設されたグアンタナモの収容施設をめぐっては、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が任期中の閉鎖を約束しているが、手続きは難航しており、同施設には依然107人が収容されている。 人違いと分かったのは、収容者番号YM-434のムスタファ・アブドカウィ・アジズ・シャミリ(Mustafa Abd-al-Qawi Abd-al-Aziz al-Shamiri)容疑者として法的書類に記載
戦後の国鉄3大事件の一つで、起訴された被告らの冤罪が証明された「松川事件」を後世に伝えるNPO法人「松川運動記念会」が、事件の資料を「世界記憶遺産」に登録することを目指している。 資料は、元被告のアリバイを示す「諏訪メモ」など。先月14日に、保管されていた東北大から福島大松川資料室に移管された。同資料室には松川事件の資料約10万点が収蔵されているが、記念会は、今後も拡充を目指したいとしている。 世界記憶遺産は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が世界的に重要な書籍や手書き原稿などを認定する制度。日本からは、九州の炭坑での労働や生活を描いた山本作兵衛炭坑記録画・記録文書など5件が登録されている。記念会は、民衆の運動に支えられ、裁判所や司法の正義を実現させた事件の資料として「後世に残すべきだ」として登録を目指す。 今月1日には、この運動を事件の起きた県内で盛り上げようと、福島市の県立図書館で学習
刑務所に服役したあと無実が明らかになった富山県の男性の捜査を巡って「うその書類を作るなどして男性を犯人にした」として、虚偽公文書作成などの疑いで告発された警察官4人について、富山地方検察庁は時効が成立しているなどとして、全員を不起訴としました。 これについて、富山地方検察庁は、「すでに7年の時効が成立している」などとして、4人全員を不起訴にしました。 告発を行った1人で、柳原さんの支援者の井上清志さんは「非常に残念だ。できるだけ早い時期に検察審査会に申し立てをしたい」と話していました。 この捜査を巡っては、ことし3月、富山地方裁判所が警察の取り調べは違法だったと認め、県に1900万円余りを支払うよう命じた判決が確定しています。
10代女性への強姦(ごうかん)罪などで服役中に被害証言はうそと判明し、裁判のやり直しになった大阪府内の男性(72)が冤罪(えんざい)を見逃した責任は警察と検察、裁判所にあるとして、国と府に賠償を求める訴えを近く大阪地裁に起こす。逮捕から7年、男性は16日の再審判決でようやく無罪になる見通しだ。しかし、刑事司法のどこにどんな誤りがあったのかを正さなければ、この事件は終われないと思い定める。 男性は2004年と08年、当時10代の女性に自宅で性的暴行を加えたとする強制わいせつ1件と強姦2件の罪に問われた。09年の大阪地裁判決で「醜悪極まりなく、齢(よわい)六十を超えた者の振る舞いとも思えぬ所業」とされ、懲役12年に。最高裁が11年に上告を退けて確定し、服役した。 だが昨年9月、弁護人が女性から「被害はうそ」と告白を受けて再審請求。大阪地検は当時の診療記録に「性的被害の痕跡はない」と書かれていた
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