◇来月、西区で上映会 大阪の若手ドキュメンタリー制作集団「NDS」(中崎町ドキュメンタリースペース)が先月末、編集拠点を大阪市北区から日雇い労働者のまち・釜ケ崎(西成区)に移して新たなスタートを切った。メンバーは「貧困や労働問題の象徴として語られる釜ケ崎は、人が支え合い、つながることができる場としての可能性を感じる。ここから発信していきたい」と意気込む。その記念としてNDSの作品上映会「彷徨(ほうこう)する魂を追う」が5月1~14日、同市西区九条のシネ・ヌーヴォXで催される。【手塚さや香】 NDSの結成は07年夏、佐藤零郎(れお)監督(28)と半世紀近いキャリアのある布川徹郎監督(67)らの出会いがきっかけだった。佐藤監督は「長居青春酔夢歌」(09年)の撮影で、大阪市による強制代執行を控えた公園のテント村に居住。布川監督らが別の作品のために足を運ぶうち、ともに釜ケ崎などを撮影するようになっ