【ソウル=水沼啓子】ソウル中央地裁で19日に開かれた加藤達也・本紙前ソウル支局長の第10回公判では、誤訳や意訳などの問題が指摘された前回の公判と同じ司法通訳の女性が担当した。このため急遽、弁護側が用意した別の通訳が、司法通訳の通訳を確認し、誤りを正しながら進行する異例の事態となった。韓国では外国人が関連する裁判が増える一方、対応できる司法通訳が不足している実態が浮き彫りになった。 この日の公判でも、司法通訳の誤訳、意訳が目立った。加藤氏に対する弁護側の質問の中で、「ソウル特派員を志願した理由」を問うた場面で、司法通訳は志願を“しえん”と日本語に訳し、加藤氏から「しえんとは?」と聞き返され「志願」と訂正。また、別のやりとりで、「二股」という日本語を、韓国語で「かけはし」を意味する言葉に訳してしまい、加藤氏から間違いを指摘された。
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