(写真)2023年度末の「出納管理簿」。岸田内閣が12億2989万円余を支出し、残った額が31万円余だったことがわかります。林芳正官房長官の確認印があります 領収書が不要で内閣の「闇ガネ」と呼ばれる内閣官房機密費(報償費)。岸田文雄内閣が2021年10月の発足から今年5月までに32億円超も支出していることが12日、本紙が情報公開請求で入手した資料でわかりました。機密費が、自民党候補の選挙資金に使われた疑惑が再浮上する中、岸田政権による機密費の使途があらためて問われます。(矢野昌弘) 今回、本紙が入手した資料によると、岸田内閣は23年度に12億2989万円余の機密費を支出していました。国に返納した使い残しは、わずか31万円ほどです。今年度も、5月半ばまでの2カ月足らずで1億9400万円を支出していました。 支出の仕方も問題です。機密費には「政策推進費」「活動関係費」「調査情報対策費」と三つの