元ナチス幹部ら1000人スパイに=冷戦中、CIAなど−米紙 【ニューヨーク時事】第2次世界大戦後、中央情報局(CIA)や連邦捜査局(FBI)などの米政府機関、軍が数十年間にわたり、ナチスの元幹部や関係者ら少なくとも1000人を対ソ連のスパイや情報提供者として秘密裏に雇っていたと、27日付の米紙ニューヨーク・タイムズが伝えた。 機密指定が解かれた多数の文書や、関係者とのインタビューを基に報じた。米ソ冷戦期、米国がナチスの元幹部をスパイとして利用したことは既に明らかになっているが、大規模な実態が判明したのは初めてという。 CIAが1950年代に雇った人物の中には、元ナチス親衛隊幹部でホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の責任者だったアドルフ・アイヒマン(イスラエルで62年処刑)の側近もいた。 またCIAは52年、リトアニアでユダヤ人6万人の虐殺に関わった疑いのあるナチス関係者を雇い、東ドイツに