オオクシは、千葉市を中心に23店舗の理美容室を多店舗展開する。そして、3月11日、他の企業と同じように、震災によって客足が遠のいた。計画停電の影響だってもろに受けた。千葉県の沿岸部を襲った液状化現象で、一部の店舗が泥まみれにもなった。 だが、オオクシは、震災の困難な状況からよみがえり、しかも、これを機に震災前よりも飛躍する手ごたえを感じ始めている。他のサービス企業は、「なぜそんなことが可能なのか」と思うだろう。だが、何か秘策があったわけではない。 同社は、震災前から高い顧客満足度を維持し、80%以上にも上る固定客比率をさらに高めようとしてきた。経営効率を高めることにも積極的に取り組んできた。取引業者との良好な関係も構築している。 そして、飛躍のきっかけをつかんだ最大の理由は、従業員との信頼関係が強まったことである。「従業員の生活を守る」。それが最も重要な経営方針だと宣言した。そして愚直に、
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