人は生まれ育ち、やがて愛する人と出会い、子をもうけ育てる。そうやって命を次の世代、さらに次の世代へとつないでいく。 人類は生殖活動という凡庸な行為によって歴史をつむいできたし、他の動物もまた同じだ。 現在、この地球上に存在する生命は数え切れない生殖活動の産物なのだ。 あなたもわたしも生殖活動によって今ここに存在している。それを否定できる人はいないだろう。 しかしふとむなしくなる。その先に何があるのか。 思えば自分は小学生のころから宇宙の限界を感じてよく発狂していた。 というのも、人は必ず死ぬし、人類は間もなく滅亡する。地球はいずれ死をむかえ、太陽も役割を終え、宇宙もそう遠くない未来に消滅する。 そんな世界において我々人類の生にどれだけの意味があるのかよく悩んでいた。 これは時間上における宇宙の限界だが、小学生のころから空間についてもまた悩みを抱えてきた。 宇宙の外の話だ。宇宙がどこにあるの