キューバが医療先進国だという話を聞いたことがある人もいるだろう。カストロ兄弟による1959年のキューバ革命以降、同国は予防医療に力を入れており、その医療水準も中南米ではトップクラスである。コロナ禍においても、医師団を各国に派遣したりと、キューバにとって医療は国の重要資源と言えるものである。 ワクチン開発においても、キューバはラテンアメリカでは他国の追随をゆるさない。B型とC型肝炎ワクチンを始め、髄膜炎菌ワクチン、肺がんワクチンなどがキューバで開発されている。髄膜炎菌ワクチンを世界で最初に開発したのは何を隠そうキューバである。キューバでバイオテクノロジー医療分野が進んでいる基礎はかつてソ連に依存していた時代に作られた。 1種類は第3臨床試験に進んでいる そのキューバは現在、新型コロナウイルスについても5種類のコロナワクチンを開発している。「ソベラナ01(Soberana)」「ソベラナ02(S