バイクのエンジンや足回りには頑丈な金属が使われている。一方、カウルやカバー類には、軽量なABSやFRP、またはカーボンなども用いられる。各素材の違いをチェックしてみましょう。 樹脂パーツの普及により「鉄馬」から「軽快馬」に変身 かつてバイクは「鉄馬」と呼ばれていました。これは鉄(金属)で出来た馬という意味です。フレーム、エンジン、足回りはもちろん、フェンダー、カバー類など、あらゆる箇所に金属が使われていました。 80年代前半、カラフルなプラスチック製のカバーで覆われたスクーターは日常の足として人気を獲得。80年代後半には市販車へのカウル装着が認可され、レーシーなプラスチック製のカウル類を装着したレーサーレプリカは、若い世代を中心に爆発的なヒットとなりました。 フェンダー=ハンマーで叩いて直す時代から、フェンダー=補修剤で直す時代へ。硬派で重厚な「鉄馬」というイメージから、オシャレでスポーテ