19歳のアンソニーは怖い物なしだ。タバコも吸い、酒も呑み、人から物も盗む。そして平気で嘘をつき、銃で撃たれたこともある。自分には怖い物はないと豪語する。 そんなアンソニーが他の悪ガキたちと一緒に刑務所体験をする。 刑務官や受刑者たちにいくら脅され罵声を浴びせられてもひるむことなくほくそ笑み続けるアンソニー。 彼の父は、刑務所に長年入っており、彼の母は父親と同じ道を辿るのではないかと心配している。↓ はっきり言おう。 彼はまだ本当の恐怖を知らない。どんな世界でも上には上がいる。もしかしたら彼がそのことを理解するのは、実際に刑務所に入ったときかもしれない。 無慈悲な暴力にあい、金や食事は奪われ、お尻の穴だって掘られるだろう。 もしかしたら、彼はそれさえも乗り越えるかもしれない。「こんなもの平気さ」とほくそ笑み続けているかもしれない。 しかし、そんな彼が行き着く先はいつだって『刑務所』だろう。そ