メリーランド大の研究者が今月のネイチャー誌に発表した論文「Global land change from 1982 to 2016」は、1982年から2016年までの35年間に撮影された衛星写真を分析したものである。環境破壊により森林は縮小している印象があるが、この論文によると、1982年に比べて2016年の森林面積は224万平方キロ増えており、全体として7.1%伸びていることになる(Independent)。 ただし、熱帯の森林面積はやはり急激に減少しており、このデータは熱帯雨林が減った分以上に温帯や亜寒帯での森林面積が伸びていることを示している。熱帯以外の場所で森林が増えている原因は、人為的な緑地化のほか、温暖化により樹木の北限/南限がずれて森林が拡大して言っていることが挙げられている。また、原野の面積も減少している(116万平方キロ、−3.1%)が、これはアジアで農地に転換さているこ