日本人にとって「蕎麦」は麺として食べるイメージが強いもの。 蕎麦独特の香りと喉越しは和食文化を語る上で欠かせないものです。 荒地で育ち耕作期間が短い蕎麦は、世界中の食文化でも重要な役割を果たしています。 日本国内で見かける海外の蕎麦レシピでメジャーなものは、フランスのクレープ生地「ガレット」でしょうか。 その他に、日本ではあまり知られていない蕎麦のレシピがあります。 ロシアのお粥や雑炊に当たる「カーシャ」という料理で、朝食や肉料理の付け合わせなどの定番。 なんとロシアは蕎麦消費量世界一なのです。 ロシアから東欧、黒海沿岸地域の伝統食に蕎麦は欠かせません。 日本で苦蕎麦の異名を持つ韃靼(だったん)蕎麦の「韃靼」は、かつてモンゴルから東ヨーロッパを制覇した民族「タタール」が語源であることからも、地域との関わりがわかります。 ロシア料理といえばボルシチやピロシキなど、普段の食卓で作るにはちょっと