6日未明の北海道胆振東部地震で道内全エリアに及んだ大規模停電は、急ピッチで解消が進んできた。それを支える北海道電力などの電力関係者は、直前の台風21号への対応から休む間もなく、地震被害の復旧に従事。それは、いち早く現地へ応援に駆けつけた他地域の電力会社の関係者も同様だ。ただ、厚真町など震源に近い地域では、道路の隆起や余震が作業を阻む。7日取材した現場には厳しい状況にもひるまず、安定供給の使命を果たし続ける人々がいた。 台風対応で徹夜続きの直後に地震。過酷な状況にも使命感持ち 今回の地震に先立つ4日に日本列島を直撃し、各地で甚大な被害を与えた台風21号。その暴威にさらされた北海道電力エリアの復旧作業も、繁忙を極めていた。「徹夜が2日続き、3日目に翌日のため(作業者を)家に帰したところだった」。北海道電力送配電カンパニー苫小牧支店の反田真嗣配電部長は、地震が発生した6日未明の状況をこう振り返る