内視鏡より体への負担が少なく、複数のがんをカバーできる検査法が登場している。「アミノインデックスがんリスクスクリーニング」(AICS=味の素の登録商標)を利用すれば、膵臓がんをはじめ、胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、乳がん、子宮がん、卵巣がんといった複数種のがんに罹患している可能性を一度に調べられる。開発者で、三井記念病院総合健診センター特任顧問の山門實氏が解説する。 「がんにかかると、それまで一定に保たれていた血液中のアミノ酸濃度が乱れることが最近の研究でわかってきました。AICSはそこに着目し、採血した5ccの血中に含まれるアミノ酸濃度を健康な人の数値と比較することで、どのがんに罹患している可能性があるかを評価します」 一度の採血のみで検査は終了、約2週間後に結果が判明する。可能性が低い方から「ランクA」「ランクB」「ランクC」の3段階で表示される。 「ランクCだった受診者には、