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常識破り、型破りの発想をもったクレイジーエンジニアを紹介する第9回は、石井裕マサチューセッツ工科大学(MIT)教授を紹介する。直接手でデジタル情報に触って操作できるインターフェース研究で世界をあっと言わせた「タンジブル・ユーザーインターフェース」はいかにして生まれたのだろうか。 アメリカのMITといえば、約60人のノーベル賞受賞者を輩出してきた世界トップクラスの研究実績を誇る。ここで10年以上にわたって教授を務めてきた日本人がいる。石井裕氏だ。所属するメディアラボは、パソコンの父として知られるアラン・ケイの言葉「未来を予言するベストの方法は、自らが未来を作り出すこと」をスローガンに、メディアテクノロジーのもたらす未来を描き出す研究を続けてきた。約30人の教授陣には、人工知能の権威であるマービン・ミンスキー氏ら、各分野を代表する研究者が名を連ねる。95年から教鞭を執り始めた石井氏は、その革新
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「理想に現実をぶつけて見るまで、何が生まれるか分からない」と行動の重要性を説くshing02氏福島第一原子力発電所の事故以前から、原子力については高い見識を持ちあわせ反原発運動に参加してきたShing02(シンゴツー)氏。 これまで、自身のホームページで発表してきた原子力に関するレポート「僕と核」や様々な楽曲を通じて原子力問題に警鐘を鳴らしてきた。 2011年には、革命後のエジプト、ニューヨークのオキュパイ・ムーブメントの現場にも足を運んだ。歴史的な激動の年となった2011年だが、世界を揺るがした2つの震源地を訪れ、今、何を思うのかを聞いた。(聞き手・編集部=赤坂祥彦 、写真・森本洋子、撮影協力・ラケヤキ) ――福島での原発事故以前から原子力問題に警鐘を鳴らしてこられました。事故が起こった時、どのような感情に襲われましたか。 まず原発をいち早く心配していた映画監督の鎌仲ひとみさんと連絡を取
「ICO」と「ワンダと巨像」のリマスター版を迎えて。上田文人というゲームデザイナーは,何を考えて作品を創るのか――日本が誇るゲームデザイナーがみっちり語る2時間 編集長:Kazuhisa カメラマン:田井中純平 12345→ 2000年3月に登場した「プレイステーション 2」(PS2)の興奮が一段落した2001年末に突如登場した,アクションアドベンチャーゲーム「ICO」。そしてそれから4年後,「プレイステーション3」(PS3)発売が見えてきた,PS2最終期とも呼べる2005年11月に颯爽と登場したアクションゲーム「ワンダと巨像」(以下,ワンダ)。足かけ16年間にわたるゲーム業界での生活の中で,わずかにその2作品しか世に送り出していないにも関わらず,掛け値なしに世界的な評価を受ける日本のゲームデザイナーが,上田文人氏である。 ソニー・コンピュータエンタテインメント ゲームデザイナー 上田文人
whatよりもhow(柏井) ――アーティストを取り上げる際、CINRAはどのような基準を持って選んでいるのでしょう。 柏井万作(以下、柏井) : もともとCINRAは学生の頃からやっていて、既存のメディアがあまり取り上げていないものの中で、自分たちがおもしろいと思うものをフックアップするというコンセプトでやっていました。その後、株式会社として無料のウェブ・メディアをやっていくことになって、お金を紐付けていく必要が出てきたわけですね。そのとき、何を選びとるのかっていう“what”よりも、どういう風にそれを伝えるのかっていう“how”のほうが、伝える側としては重要だなと思ったんです。だから正直言うと、うちはそんなに選り好みしていません。もちろん、やりたいものは何としてでもやらせてくださいってプッシュはしますけど、「CINRAでやってほしいです」ってお話をいただいたときに、どういう風に伝えたい
書籍『Project Japan』世界先行発売を記念したトークイベントでの模様を中心に<br /> 現代から、メタボリストたちの時代を振り返る 『メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン』展示風景, 森美術館 Photo: Rie Yoshioka 森美術館での『メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン』と時期を同じくして、現代を代表する建築家レム・コールハース氏が、メタボリズムについての書籍『Project Japan』(英語版)を10月28日に刊行する。(日本語版は平凡社より2012年2月に発売) 森美術館で開催されたシンポジウム前日の9月17日には、来日中のコールハース氏と、森美術館館長の南條史生氏が『Project Japan』世界先行発売を記念して、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIにてトークイベントを行った。筆者はそのイベントに
3月初旬。学生の姿もまばらな関西学院大学のキャンパスに、鈴木謙介さん(33)を訪ねた。メッシュの入った茶髪にあごヒゲという出で立ち。重厚な研究室がまったく似合わない。 それもそのはず。気鋭の社会学者は、TBSラジオ「文化系トークラジオ Life」、 NHK「青春リアル」でメイン・パーソナリティーを務め、若者の間では「チャーリー」の愛称で親しまれている。難解な社会学用語を駆使する一方で、誰にでも分かる言葉でも語りかけてくれる、頼れるアニキのような存在なのだ。 自らDJをやっていた経験もあり、サブカルから政治哲学まで、その守備範囲はとてつもなく広く、鈴木さんの師匠である宮台真司氏を彷彿(ほうふつ)とさせる。全3回でお送りする鈴木謙介さんへのインタビュー第1回目は「閉塞感」について。 閉塞感に直面する日本 「銘々が自分の都合のいいイメージの中で社会というものをとらえて、例えば自己責任論にはまり込
日本でも話題になっている様に、今週木曜日、スペインはカタルーニャにおいて村上春樹氏がカタルーニャ国際賞を受賞されました。 その時のスピーチの全訳がネットで出回り、この数日間、「カタルーニャ」って言うタイトルが付いたページに注目が集まる事態となっています。そんな中、一昨日の新聞には木曜日に行われたスピーチとは全く違った内容の村上春樹氏のインタビュー記事が掲載されていました。こちらは政治的なものと言うよりは、かなり著作(特に1Q84)の内容に迫ったものとなっています。「スピーチと合わせて読むと、結構面白いかも」と思い、下記にインタビュー記事の全訳をやってみました(スピーチの全訳はコチラ: 村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(上)、村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(下))。 以下の訳文はLa Vanguardia紙(6月11日(2011)のP36-37に載った文の全
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