定員超過などが発覚した私立認定こども園「わんずまざー保育園」=兵庫県姫路市飾磨区加茂で2017年3月19日午前10時21分、加藤敦久撮影 46人の定員を22人超える園児68人を受け入れ給食なども劣悪だったとして、兵庫県姫路市内の私立認定こども園「わんずまざー保育園」(小幡育子園長)の認定を月内に取り消す方向で、県と市が協議していることが分かった。市によると、取り消されれば2015年4月の子ども・子育て支援新制度後では全国初という。 園は03年11月に認可外保育施設として設立された。15年3月に県の認定を受け、4月からは年間5000万円の公費が運営に充てられている。 市によると、県と市が先月抜き打ちで特別監査したところ、定員外の22人を市に隠して受け入れていた。市を通すべき契約を保護者と独自に結んで2万~4万円の料金を設定、収入は簿外にして園長がプールしていた。
子育てを手助けしてほしい保護者と子供を預かる援助会員を自治体が橋渡しする「ファミリー・サポート・センター事業」での事故遺族が14日、事業の安全性を高めるよう厚生労働省に要請した。乳児保育や救命救急の講習を援助会員に徹底することなどを求めた。事故は2010年11月に大阪府八尾市で、生後5カ月だった藤井さつきちゃんが援助会員の女性宅
待機児童対策の一環として政府が推進する企業主導型保育施設について、内閣府は2017年度から、全施設に対して基準達成状況を確認する年1回の立ち入り調査と、死亡事故の危険性が高い子どもの昼寝中に抜き打ち調査を実施する方針を固めた。企業主導型施設への助成業務を担う児童育成協会が、外部委託して実施する。チェック体制を整えることによって、保育の安全性の向上を目指す。 今年度導入された企業主導型は認可外施設のため、認可施設のような自治体による指導・監査は実施されない。内閣府は3月末にも「立ち入り調査基準」を作成する予定。通常の立ち入り調査は、人員配置や設備の基準を守っているかのほか、国の指針に沿った事故予防策を取っているかなどを確認する。抜き打ち調査は、運営実績などから優先順位を付けて実施する。
東京都中央区の認可外保育施設で2016年に1歳(当時)の男児が死亡した事故について、都の検証委員会が8日、原因や課題を報告書にまとめた。国が昨年出した通知に基づく措置で、都内の事故検証は初めて。施設の不十分な態勢を指摘し、行政の指導強化も求めた。 施設は「キッズスクウェア日本橋室町」。都によると、16年3月11日、昼寝をしていた男児がぐったりした状態で職員に発見され、病院で死亡が確認された。 報告書によると、男児は昼寝の途中で目覚めて泣くことがあるため、別室で1人で寝かされており、少なくとも50分間、誰も様子を見ていなかった。発見時はうつぶせ寝で心肺停止状態だったが、職員の救命措置が遅れた。死因については、警察に情報提供を求めたが「個人情報のため開示できない」と断られたという。 施設は、基準を満たす職員数を配置していたが、施設長を含めた保育士の経験年数が1~4年と短く、乳幼児突然死症候群(
14日午後2時50分頃、福岡市南区桧原4の認可保育所「こばと保育園」(掛江佐知子園長)で、同園に通う男児(1歳7か月)が、園庭にある排水溝の穴に頭部が入った状態で倒れているのを保育士が見つけ、119番した。 男児は病院に搬送されたが、意識不明の重体。福岡県警南署が当時の詳しい状況を調べている。 発表によると、排水溝は雨水を一時的にためるもので、直径30センチ、深さ35センチの円筒状。水が深さ約7センチの位置までたまっていた。穴の部分は普段、プラスチック製のふたで覆われているが、男児が見つかった時には外れていたという。 園を運営する社会福祉法人「やまばと会」によると、当時、保育士3人が園内で男児ら0~1歳児の9人を遊ばせていたという。
保育事故の遺族らでつくる「赤ちゃんの急死を考える会」は12日、0~1歳児をうつぶせに寝かせないことや、子どもが寝ている間に保育職員が部屋を離れないことを保育事業者に徹底させるよう、内閣府と厚生労働省に申し入れた。同会が把握する範囲では、昨年9月からの1年間で0~1歳児8人が保育施設での睡眠中に死亡し、そのうち4人がうつぶせ寝だったとみられるという。 政府が3月末にまとめた事故防止の指針では、医学的に必要な場合を除いて仰向けで寝かせるよう事業者に求めているが、徹底されていない可能性がある。 大阪市の認可外保育施設で4月、うつぶせで寝ていた長男(1)を亡くした母親(32)は「保育のプロがいるはずの現場でどうしてこのような事故が起きてしまうのか。要望した2点だけでも徹底してほしい」と訴えた。(伊藤舞虹)
大阪府で児童八人が殺害された二〇〇一年六月の池田小事件から、八日で十五年。長女の優希ちゃん=当時(7つ)=を失った本郷由美子さん(50)はこの春、東京都内の学童保育で働き始めた。事件後、自らの悲しみと向き合いながら、心が傷ついた人たちを支える活動にも取り組んできた。後押ししてくれたのは、優希ちゃんの存在だ。 (福田真悟) 六十人ほどの児童が通う都内の自治体の学童。放課後、子どもたちが「ただいま」と訪れると、本郷さんは「お帰りなさい」と返す。何げないやりとりの中に「生きていくことって大切なんだよ」との思いを込める。 生きていれば、優希ちゃんが社会人になっていたはずの今年の春。二年前に上京していた本郷さんは、学童指導員に応募し、採用された。小学一年のころ、優希ちゃんが「せんせいになりたい」と将来の夢を書いていたからだ。「学校の先生にはなれないけど、同じように児童と触れ合う仕事をやってみようと思
東京都と大阪市の認可外保育施設で、先月から今月にかけて、うつぶせで昼寝をしていたいずれも1歳2カ月の男児が亡くなる事故があったことがわかった。 都保育支援課によると、中央区の事業所内にある保育施設「キッズスクウェア日本橋室町」では3月11日午後2時ごろ、うつぶせで寝ていた男児の顔が変色しているのを職員が発見。男児は病院に運ばれたが、約2時間後に死亡した。 施設には当時、保育士ら6人がおり、0~4歳の20人をみていた。施設側は都に「泣いている子に人手がさかれていた」と説明。都は今月8日、呼吸の確認を十分にしていなかった点などが都の基準に反しているとして、施設を運営するアルファコーポレーション(本社・京都市)に行政指導した。 大阪市淀川区の「たんぽぽの国」では4日、施設に初めて預けられた男児が死亡した。市保育企画課によると、男児は午後2時40分ごろから昼寝をし、約50分後に女性保育士がうつぶせ
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