人口約50人、高齢化率が70%を超す九州山地の小さな集落に、笑い声の絶えない有料老人ホームがある。宮崎県木城町中之又地区の「介護ホームかぐら宿」。介護が必要になれば山を下りざるを得なかった高齢者たちに、古里で余生を楽しんでほしい。中之又に住む一人の女性が、そう願って開設した施設だ。 空き家を改装し、要介護認定を受けた80~90代の7人が入所する宿には、いつも地域住民がぶらり顔を出す。「てる兄(あん)ちゃんがミカンを持ってきてくれやったよ」。代表の中武千草さん(60)の声に、入所者が「うれしいねぇ」と笑う。職員8人が交代で常駐し、利用料は食費など月3万8千円。介護報酬などでなんとか運営しているが、やりくりは厳しい。それでも「入所者の温かい家でありたい」という中武さんは7人を花見や地域行事に積極的に連れ出す。住民も「自分たちに何かあればいつでもかぐら宿に相談できる」と心強い思いで見守る。 3男
東京都は2016年度にも介護支援ロボットのモデル実験をする。日刊工業新聞社のインタビューで、舛添要一東京都知事が明らかにした。介助者がロボットを操作する際の課題などを検証し、適切なロボット導入方法を検証する。介助者不足の解消にもつなげる方針。 高齢者ら要介護者を移乗させる際、介助者の足腰に大きな負担がかかる。舛添都知事は「3K(きつい、危険、汚い)職場と言われないように、また負担を減らすには、どのようなロボットを導入したらよいかを検討したい」とした。 移乗介助ロボットには、介助者の足腰などに装着してパワーアシストをする装着型、要介護者を抱え上げる動作をアシストする非装着型がある。装着型ではサイバーダインがロボットスーツ「HAL」を展開している。また排せつ物の処理にロボット技術を用いた排せつ支援ロボット、浴槽への出入りを助ける入浴支援ロボットなどがある。
変わりゆく制度に翻弄(ほんろう)されがちな介護保険のサービス。何が理想的な介護で、宅老所はどうあるべきか、「介護のカリスマ」とも呼ばれる「生活とリハビリ研究所」代表の三好春樹さん(65)に聞いた。 ――介護保険制度導入から15年が経ちました 「制度は定着したけれど、介護の中身は、まだまだと言わざるをえません。いまだに生活を支える介護よりも、医療に幻想を抱いている人が多いと感じます。ビジネスチャンスとして介護業界に進出する人もいます。介護老人を消費者としては大切にしてくれるかもしれないが、老人や家族のニーズはそんな枠に収まるものではありません」 ――今年、制度が大きく改められました 「今回の規制は(介護報酬が大幅に引き下げられるなど)小規模な施設のデイサービスが狙い撃ちされました。悪質業者が増えているのは確かですが、細かく中身をみて規制しなければいい介護をしている施設に悪影響を与えかねません
一億総活躍に向けた「介護離職ゼロ」に対するケアマネジャーの意識調査過半数が政府方針に「賛成」、ただし「介護従事者の処遇改善が不可欠」 先般、安倍総理は、「一億総活躍社会」に向けて、「介護離職ゼロ」の方針を打ち出しました。 介護関連メディア事業を手掛ける株式会社インターネットインフィニティー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:別宮 圭一)は、運営するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」の会員ケアマネジャーを対象に、政府方針に対する考えと、現場の実態についてアンケート調査を行いました。 調査は2015年11月11日~11月18日に行い、661名から有効回答を得ました。 回答したケアマネジャーの所属先として最も多かったのは「居宅介護支援事業所」(75.3%)で、現在担当している介護保険利用者(以降、「利用者」)の数は、平均26.2名でした。 ■調査結果ポイント■ ○ 仕事を続けている主
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