2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の計画が、建築家の隈研吾(くま・けんご)氏や大成建設などによるA案に決まった。提示された2案の審査では、バリアフリーなどユニバーサルデザインも評価の対象になった。来年12月の着工に向け、障害者からは評価の声が上がる一方で注文も出ている。 「A案は車椅子席の視野確保の仕方などに配慮している」。頸椎(けいつい)損傷のため車椅子生活を送る建築デザイナー、丹羽太一さん(48)は、そう評価した。 東京は夏季初の2回目のパラリンピック開催都市となる。大会では多くの障害者を迎えることになる。