あえて店舗などのシャッター前を活用 認知症の人や子ども連れ、その家族らが気軽に足を運ぶことができ、悩み事の相談や情報交換ができるコミュニティカフェを始めるにはどうしたらいいのか? NPO法人おやこカフェが、空き家や空き店舗を借りてコミュニティカフェを作りたい人を応援する「軒先珈琲プロジェクト」パートナー第2期目をクラウドファンディングで募集しており、締め切り間近となっています。「軒先珈琲プロジェクト」とは、地域の居場所を気軽に始めやすくするために、あえて店舗などのシャッター前を利用してカフェを作るプロジェクトです。 このプロジェクトでは、10万円でシャッター前にカフェを始めることができるコースが用意されています。 軒先でカフェを始めるのに必要なものが揃う 空き家や空き店舗を借りてコミュニティカフェを作ろうとすると、開業資金だけでおよそ700万円かかると言われています。しかし、このクラウドフ
大阪府内33市で最も高齢化の進む河内長野市は、全職員643人を認知症の高齢者らを支援する「認知症サポーター」として養成する取り組みを進めている。高齢者にとって住みやすいまちを目指すことが狙いで、担当者は「来年3月末までには全職員をサポーターに」と目標を語る。 「認知症サポーター制度」は厚生労働省が中心となり、平成17年に導入された。資格と異なり試験はないが、認知症の原因や症状、日常生活での患者への対応方法などについて1時間半程度の講義を受ける必要がある。 講義では「認知症の人に話しかけるときは、後ろからそっと」などのポイントや、相手の失敗に対しては否定や説得をしないという「プラス」の関わり方をすることで症状悪化を防ぐ-といった知識を学ぶ。具体的効果として、サポーターとなることで、認知症が原因で徘徊(はいかい)している高齢者を早期に発見し、列車を含む各種交通事故から守ることも期待できるという
6月3日、都内の一画に、ふしぎなお店が期間限定でオープンしました。 その名も「注文をまちがえる料理店」。なんだか、おとぎ話に出てきそうな名前ですが、いったいどんなレストランなんでしょう? ※English Version エントランスと厨房、べつだん変わったところはないみたい。 普通のレストランとちょっと違うのは、6人の笑顔の素敵な女性たち(下の写真)。揃いのエプロンを身にまとった皆さん、注文をとったり配膳したりする担当なんですが、ひとつの「共通点」があるのだそうです。 それは、認知症を抱えているということ。 認知症は、脳の病気などによって記憶をはじめとした認知能力が低下した状態です。だから、注文を聞いても忘れてしまうかもしれません。「注文をまちがえる料理店」の名前は、どうやらここから来ているみたいですね。 せっかくなので許可をいただいて、お話を伺わせていただきました。お名前はヒミツとのこ
徘徊のおそれがある認知症患者の爪にQRコードのシールを貼る――。埼玉県入間市が2016年11月に開始した高齢者支援は大きな話題を呼んだ。開始から半年で認知症患者の家族30人から申請があり、シールを公布している。 担当する入間市の長谷川 直人主事(福祉部高齢者支援課 高齢者支援担当)は「シールを取りに来た家族の方から『こういうのが欲しかった。ありがとうございます』と感謝の言葉を頂いた」と、確かな手応えを感じている。地元の警察やケアマネージャーからの評判も上々。全国の地方自治体からの問い合わせや視察も引きを切らないという。 シールの名称は「爪Qシール」。入間市内のベンチャー企業であるオレンジリンクスが開発した。入浴しても簡単にははがれず、一度貼ると約2週間は貼り替える必要がない。何も持たずに外出してしまう認知症患者であっても、QRコードを読み取れば身元確認ができる。 QRコードをリーダーで読み
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)修了。新聞・雑誌・書籍などでヘルスケア、および、社会保障全般(特に、医療・介護や障がい者など社会福祉領域等)の記事を執筆。著書『がん闘病とコメディカル』(講談社)『チーム医療を成功させる10か条-現場に学ぶチームメンバーの心得-』(中山書店)、スペイン語翻訳書『きみは太陽のようにきれいだよ』(童話屋) News&Analysis 刻々と動く、国内外の経済動向・業界情報・政治や時事など、注目のテーマを徹底取材し、独自に分析。内外のネットワークを駆使し、「今」を伝えるニュース&解説コーナー。 バックナンバー一覧 施設では朝昼2回、全員ミーティングで、一日の行動を自分で決める。この日は、洗車のほか「スーパーで物品調達」「竹製の調理用箸づくり」の3グループができた 「喫煙可能な店で無理して、がん患者は働かなくていいのではないか」と
国立京都国際会館(京都市左京区)で4月に開かれた「第32回国際アルツハイマー病協会国際会議」で、認知症に関わる国内の当事者組織5団体が、各都道府県にある拠点を記した日本地図を発表した。各団体は「同じ立場の人とつながることで、希望がみえることもある。困っている人は、どこかの団体に連絡してほしい」と呼びかけている。(加納裕子 スタートラインに 5団体は、認知症の人と家族の会▽レビー小体型認知症サポートネットワーク▽男性介護者と支援者の全国ネットワーク▽全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会▽日本認知症ワーキンググループ。地図を見れば、すべての都道府県にいずれかの団体の拠点があることが一目で分かる。 国際会議では4月27日、5団体の代表がセッションを開き、それぞれの活動を紹介した。会場の男性から「5団体が連携し、国家的な政策をまとめられないか」との声が上がると、「全国若年認知症-」の代表者が「5
豪州 運転能力の評価に実車60分 ビクトリア州では認知症がある人の免許について、かかりつけ医や専門医の意見書と作業療法士(OT)による運転評価、過去の違反歴などを中心に継続か取り消しかを判断している。 運転評価は、専門の研修を受け、免許当局「ビクロード」が認定したOTが担う。体を指示通り動かせるか、運転に関わる法律を理解しているかなどを約90分でみるほか、約60分の実車もある。補助のブレーキとアクセルが付いた助手席に運転指導員、後部座席にOTが同乗し、本人が日頃運転する地域などで行う。認定OTのルイーザ・キングさんは「ほかの病気の人と比べて評価が難しいことはない」とする。 市民も今の制度を受け入れているようだ。運転の適性評価に携わる同州法医学研究所のモリス・オデル臨床法医学部門長は「認知症の人でも状態次第で運転を認めることが、社会問題にはなっていない」と話す。 距離や時間帯が限定された免許
要介護度が4から2に下がり、特別養護老人ホームから退所となった女性(94)。認知症で少し前のことも忘れてしまう=関西の施設で、斎藤義彦撮影 <くらしナビ ライフスタイル> 関西在住の女性(94)は体が弱って入院。病院で受けた要介護認定で4となり特別養護老人ホームに入所した。しかし、劇的に回復し要介護2となった。直前に会った人のことも忘れるほどの認知症で1人で暮らせない。記者が訪ねた際も顔見知りのはずの職員を「あんた誰や」と忘れていた。他の施設に行く財力もない。施設側は特例措置で残れるかどうか検討したが「該当しない」と判断し、退所を決定。関連のケアハウスに何とか入所させた。 国は2015年に特養の入所を要介護3以上に制限する一方、虐待や重い認知症など四つの条件のいずれかを満たせば要介護1、2で入所できる「特例入所」を認めた。軽度者切りとの批判をかわすための救済策だ。
民生委員の4人に1人が、社会的に孤立した人に対応した経験があることがわかった。支援対象者の2割以上には認知症や障害があった。民生委員制度の創設100周年にあたる12日、全国民生委員児童委員連合会(全民児連)がこんな調査結果を公表した。進む高齢化の中で、公的支援が届きにくい実態が浮かび上がる。 調査は全民児連が昨年7~9月、全国の民生委員23万1551人を対象に実施。20万750人(87%)から回答を得た。3年間の任期中に社会的孤立の世帯を担当したことがある民生委員は、5万3454人(27%)に上った。そのうち、最も対応が困難だった対象者について分析した。 対象者の6割近くが65歳以上の高齢者で、75歳以上は42%。40~50代の比較的若い層も13%いた。疑いも含めて28%に障害があり、25%に認知症の症状があった。一人暮らしの高齢世帯が34%で、同居人も含めて54%に仕事がなかった。 民生
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