熊本地震の被災地でぜんざいを配る川渕映子さん(左) 川渕映子さん 被災地を支援するボランティア活動をしたいと考える人は、少なくないだろう。しかし、“最初の一歩”がなかなか踏み出せない。「素人が出て行って、迷惑をかけてはいけない」と思うからだ。そこで、災害支援30年の経験がある66歳の“ボランティアおばちゃん”川渕映子さんに「すべきこと」「してはいけないこと」などの心得を聞いてみた。 まず、川渕さんの活動を紹介したい。海外支援を目的とした草の根NGO「アジア子どもの夢」と、東日本大震災の被災地を支援するボランティア団体「東北エイド」の代表を務めている。いずれも拠点は富山市内。国内外で災害が起こると全国各地の企業から「被災地に行くなら支援物資を提供したい」などの申し出があり、地元の自治体からは「義援金を届けてほしい」と声がかかる。被災地支援を職業としているわけではないが、いわば“ボランティアの