京都国立近代美術館の「ドイツ・ポスター 1890–1933展」に行ってきた。 173点も展示されており、見ごたえ十分。 キャプションがなくて渡される紙(印刷の匂いも素晴らしいが裏面がポスターなのもいい!)と照らし合わせるのがやや面倒だが、 ポスターを見て何の宣伝なのか自分で推測しながら見るのが楽しい。 初期のポスターはロートレックなどに代表される美を追求した「絵画的ポスター」のように宣伝文句とはあまり関係ない歴史上の人物が書いてあったりして、いったい何の宣伝のポスターなのかさっぱりわからないのだが、1908年ルツィアン・ベルンハルト(Lucian Bernhard)のカール・シュティラー靴店のポスターが出るあたりになってわかりやすくなる。 このようなポスターのことを「ザッハプラカート(即物的ポスター)」というらしい。 これは1911年の国際衛生博覧会の広告だが、何がいいたいのかさっぱり。