身長180㎝、体重76㎏のカラダは体脂肪率4.4%。キレキレのボディをセカンドスキン(第二の皮膚)のようにフィットする自社のウエアで包み込み、誰よりも速く100mを駆け抜ける。キリッとしたフェイスは、モデルのようなビジュアル。リオ五輪を前に、ケンブリッジ飛鳥に熱い視線が注がれている。そして、彼が所属するドームの評判も上昇中だ。 ドームという会社はご存知なくても、スポーツ好きなら、〈アンダーアーマー〉は知っているだろう。米国内の売り上げでアディダスを追い抜き、世界トップに君臨するナイキを脅かす存在になりつつある急成長のスポーツブランドだ。日本でのシェアも拡大しつつあり、国内における同ブランドの販売権を有するのがドームになる。 実は同社は「陸上競技」のギアは扱っていない。にも関わらずなぜ、陸上選手であるケンブリッジというスター選手を抱えているのか。 その“仕掛け人”といえるのが、かつて末續慎吾