二次創作からn次創作へ、ファンからファンへと創作の連鎖がつながり、新しいクリエイティブが生み出されている「初音ミク」。「初音ミクとNo Maps、オープンイノベーションが切り拓くコンテンツの未来」と題したWeb広告研究会の講演で、デジタルの枠を超えて世界中に広がる作品の舞台裏を、クリプトン・フューチャー・メディア代表取締役の伊藤博之氏が語った。 コンピュータミュージックに足りなかった歌声を生み出す クリプトン・フューチャー・メディアは、音楽制作ソフトウエアやBGMライブラリなど、音に関するテクノロジーを専門とする企業だ。ギター、ドラム、ピアノといった楽器からフルオーケストラまで、あらゆる楽器は「Virtual Instruments(仮想楽器)」と呼ばれるソフトウエアとして、音楽・映像・ゲーム業界など、多くのシーンで利用されている。 いまや、ボーカロイド「初音ミク」の開発で業界を越えて知ら