就職活動を苦にした若者の自殺が急増する中、学生が悩みなどを打ち明けやすいようにメール相談を開設したり、就活に行き詰まり自宅に引きこもる学生を訪問するソーシャルワーカーを配置したりするなど、各地の大学が新たな対策に乗り出している。 「就職できず、死にたい」「面接が怖い」。就活や人間関係に疲れた学生の心の声を聞き取り、自殺を防ぐための取り組みが広まりつつある。 警察庁によると、昨年の就活を原因とする自殺者は10~20歳代が150人に上り、2007年の2・5倍に急増。特に大学生は41人(07年比28人増)と3・2倍に増えた。 自殺対策として、全国の大学ではカウンセラーが学生と面談し、心のケアに当たるケースが多い。しかし、精神科医らでつくる研究会によると、自殺者の8割は相談窓口を利用していないという。 大阪府立大(堺市)では、窓口を訪れるのがおっくうな学生や遠隔地の保護者でも利用しやすいようにメー