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増田と読み物に関するsds-pageのブックマーク (282)

  • 顔面崩壊&死刑宣告

    精神を病んで5年以上にもなるおれは希死念慮という言葉を最近になって知った。 「自殺願望があります」よりも「希死念慮があります」と、言った方がかっこいい。 「自殺願望は無いけど希死念慮はあるんです。」なんて言ったらもっとかっこいい。 ああ、そんな事はどうでもいいんだ。 去年から今年に掛けての話をしよう。 珍しい体験と言ったら、整形に失敗した事とひかりの輪に潜入した事くらいだ。 まず、整形について。 童顔がコンプレックスだったから顎にプロテーゼを入れた。 「板野友美さんみたいに不自然にならないように、ナチュラル重視で」と、頼んだ。 しかし、思いっきり板野みたいになった。 板野よりもひどかったかもしれない。 プロテーゼを抜去して貰ったが、伸びた皮は今でも戻らないし、おれは笑いものだよ。 整形を考えている人がいたら言いたい。 「やめとけ。どうしてもやるならプチ整形くらいにしとけ」と。 ひかりの輪に

    顔面崩壊&死刑宣告
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    sds-page 2017/12/09
    明確に宗教と言う形をとらなくても人は寄る辺を必要としてるしそれが信仰だよなぁ
  • 産まれて初めて夢精した

    「夢精は凄い気持ちが良い」ときくが、たいして気持ちよくはなかった。 あるのはただ「面倒なことになった。出社までパンツを洗わなければ」という嘆きだけであった。 思えば曖昧な夢の中では確かにある程度の気持ちよさはあったのだが、夢の中のボンヤリとした感覚の中で得られる快感は目を醒ましている時のソレよりもおぼろげで、朝っぱらからパンツを流しで洗い、射精後の気怠い身体で一日を始めることには見合うとは思えなかった。 だが、後悔はない。 あの夢の中で安直な濡れ場に流されることを拒絶しなかった事に後悔はない。 夢精というものを己の身体で知ることがなければ、夢精を語ることは永遠に出来まい。 私は夢精を語れぬ人生から夢精を語れる人生へと生まれ変わったのだ。 手を触れることなく射精をするという経験も初めてであった。 ただ粘膜を己の手やシリコンで擦る事しか知らぬ人生から卒業したのである。 ああ、それにしても夢精と

    産まれて初めて夢精した
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    sds-page 2017/12/01
    無駄にリアリティ高い部分と創作臭い部分が混在してる
  • ネカマをやっていた頃

    俺はこれまでの人生で半年だけ無職だった時期がある。ネカマをやっていたのはその頃のことだ。26才だった。小人閑居して不善をなす。まったくその通りだと思う。つまらない人間に暇を与えるとろくなことをしない。 きっかけは2ちゃんだった。当時、俺は2ちゃんに入り浸っていた。ある日、表現規制について議論になった。その時に誰かが俺に言った。 「だから女はダメなんだ」 面らった。俺を女だと決めつける奴が現れたのだ。その時はネカマだったわけではない。向こうが勝手に勘違いしたのだ。俺はなんとなく楽しくなり、そのまま女として振る舞った。すると誰もがそういう前提で話しかけてきた。議論そのものよりそっちが楽しくなった。 それから俺はネカマに目覚めた。しばらくは2ちゃんが主戦場だったが、やがて色々な場所に書き込むようになった。ツイッター、チャットルーム、増田。ネカマをやっていていちばん驚いたのは、なんと言っても

    ネカマをやっていた頃
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    sds-page 2017/11/30
    いいはなし
  • 親愛なるはてなのおっさん達へ。今回だけ助けてください。

    俺はなんでこれを書くんだろうね。 ここに書くしかないというこの状況が終わっているのかもしれない。 まっとうな皆さんはきっと家族や友達や同僚に話したりするんだろうね。 ​ 八方塞になってしまった。 ​ 生まれてはじめて打ったよはっぽうふさがり。 塞がりって送り仮名いらないか知らないけど今は調べる気力もないわ。 ​ まぁでもね。 自業自得であることは間違いないんですよ。 最初はさ、一方二方ぐらいの塞がりだったんだけどね。 まぁ見ないフリするわけですよ。六方はまだ空いてるし。 なんだこの抽象的な話。でも続けますね。 でもまぁなんとかなるかななんて思いながら暮らしてたら八方塞がっちゃいまして。 塞がっちゃいちゃいチャイコフスキーでして。最後の二方ぐらいは自分で塞ぎましたからね。救いようがないわ。 ​ なんだろ、別になんか同情を誘うアレじゃないんですけどね。 自ら死ぬことを選ぶ人の入り口に立っちゃっ

    親愛なるはてなのおっさん達へ。今回だけ助けてください。
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    sds-page 2017/11/22
    僕は助けない。君が勝手に助かるだけさ
  • 笑っちゃう

    「私、お父さんのこと好きなのよ」 夕飯後、テレビを観ていると母が唐突に呟いた。 母はあまりそう言うことを口にする人ではなかった為、私は内心とても驚いた。 「知ってるけど」 「そうなの?」 「そうじゃなきゃ、私が生まれてないでしょ」 母の反応が面白く笑ってしまった。 「ああ~それもそうなんだけどね。お父さん、絶対に私のこと見つけてくれるの」 「どういうこと」 「はぐれた時とか、私が写ってる集合写真を見た時とか、真っ先に見つけてくれるのよ。大したことじゃないかもしれないけど、それが凄く嬉しくて」 「それは嬉しいでしょ」 「見つけてもらって嬉しいのは私の方なのに、お父さんの方が嬉しそうな顔してるの。笑っちゃうでしょ」 それを「幸せ」と言うんじゃないだろうか。 「言えばいいのに」 「誰に」 「お父さんに」 「ええ~それは無理」 「酷い。明日にでも言いなって」 「考えておく」 空になったコップを持ち

    笑っちゃう
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    sds-page 2017/11/19
    写真撮ったら絶対に心霊写真になるオチだったら面白いなーとか思った
  • なぜか涙が出たこと

    今日、二十歳になって親からメールが来てた。 「おめでとう。母より」 一行だけだったけど、とてもうれしかった。母は携帯を持ってないから、父の携帯からメールが来てた。 30分後 「おめでとう。父より」 っていうメールが来た。同じなら「父と母より」とかでいいやん。とか思って、ちょっと笑った。 前々から二十歳になったら、両親にどうにか感謝の気持ちを伝えたいと思ってた。そこで、丁度いいやと思ってメールで伝えることにした。メールという方法はあんまり良くないのかもしれないけど、電話とかは恥ずかしいし、メールにしておいた。 メールに感謝の気持ちを綴っていると、いじめられて泣いて帰ってきたときに抱きしめてくれたこと、裕福でないのに大学へ行くこと応援してくれたこと、合格したときに一緒に泣いて喜んでくれたこと、必死に働いてここまで育ててくれたこと、いろんなことがこみ上げてきて、メールを打ってるだけなのに涙が止ま

    なぜか涙が出たこと
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    sds-page 2017/11/17
    めでたいな
  • 賞味期限とかいう悪魔的数字を撤廃してほしい

    某スーパーで働いているんですけど、今日餃子を廃棄したんですよね。500個くらい。積み上げられたあのちっぽけだった餃子は、いまや横綱と同じくらいの大きさでした。襲われたら殺される。 調理室に入るやいなや目に飛び込んでくる餃子の群集に一瞬なにごとかって狼狽したんですけど、まあいうて賞味期限が切れたんだろうと推測したわけなんですよ。 で、なるほどね~とか思いながら餃子の裏に記載されてる賞味期限をみたら 賞味期限:11月12日 明日じゃないの。いや流石にまだ品として全く欠陥のない餃子をゴミ袋に詰め込むのは最高に気分が悪いというか、普通に勿体ないだろ。っと思いまして、これは店長が日を間違えてるな、あんないい年して大事な大事な商品をゴミ箱に入れようとするとはね、一体どれだけの損害が生まれるところだったかついでにお前もゴミ箱に入れてやろうか、と抗議しにいったわけなんですよ。 そしたら店長、ああそれねー

    賞味期限とかいう悪魔的数字を撤廃してほしい
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    sds-page 2017/11/11
    すじこおにぎりって血を吸ったおにぎりっぽい
  • 虐待されて育ったうちの犬

    うちの犬は元繁殖犬だ。繁殖犬というのは、ペットショップなどに子犬を売るための母犬のことで、しばしば恐ろしい程にひどい環境で虐待されて育てられる。生涯、一畳ほどのケージから出られなかったり、ろくに掃除をされず排泄物まみれだったり、もちろんむりやり妊娠させられたり。役割が終わったら文字通り使い捨てる。こういった業者はパピーミルとか言われる。子犬を売るというビジネスの特徴上、特に規制もない状態では、利益の最大化のために命が軽んじられているのが現状だ。 だから、もし犬を迎えようという人がいたら、どうかペットショップでは買わないでほしい。需要が、そういった供給を生み出すから。生育環境をチェックして、良心的といえるブリーダーから、少し高いかもしれないけど、命に敬意を払って迎え入れてほしい。 さて、うちの犬、仮にKとすると、Kもまたそういったパピーミルで虐待されて育った母犬のチワワだった。パピーミルから

    虐待されて育ったうちの犬
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    sds-page 2017/11/11
    ビッグコミックオリジナルで連載中!「しっぽの声」読んでね!
  • 姉とわたし

    姉に会いたい、と今朝コーヒーを一口含んだ時、不意にそんなことを考えた。わたしを甘やかしてくれる姉のことが、わたしは大好きだった。捉えどころのないあの人は、言ってみればこの漂うコーヒーの煙のような人であった。 わたしは誰がどう見たって可愛くない子どもだったし、自分でもそれを分かっていたけど、姉はいつも「あんたはこの子に似ているね」と外国の儚げな美しい女の子を指差した。姉は海外の雑誌を読む姿が様になる、姉が指差したような少女とはまた違った、けれどとても美しい人だった。父にも、母にも、勿論わたしにも似ていない人だったが、母方の祖母には、少し似ていた。わたしは祖父母も大好きだったが、やはり一番姉が好きだった。 姉は美しい人であったが、決してお淑やかな性格ではなく、奔放なところがあった。頑固者で、一方では生真面目でコツコツ努力する人間であった。さらさらと流れる水のように美しくて、掴み所のない女性だっ

    姉とわたし
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    sds-page 2017/11/09
    なんかちょっと前に似たようなのあったからABテストかな?って思った
  • 今年の風邪はやばい

    今年の風邪はやばい 10月終わりからの交代ラッシュが半端ない みんな風邪に次ぐ風邪。 今年の風邪がやばい。 みんな熱出すし、1週間以上続く。 後輩が倒れまくる、そのたびに代打代打、出張ラッシュだ。 拙僧も11月の三連休にひとりカラオケでマクロスΔの「ワルキューレがとまらない」を歌いまくるという一人遊びをしていたらもらってしまった。 喉がっさがさで声が出なくてな、めっちゃ緑色の鼻水と痰出るし、ワルキューレが半強制的に止められることとなった。 だから自分も休みを頂こうと思って課長に電話しようとした時、メールが飛び込んできた。 「体調不良の子がでたので交代です!泊まりです!」 もう絶望的、タイミングめっちゃ悪いやん。 体調不良の子は熱まででてるらしい、一方こっちは声が椿鬼奴?みたいな感じになってるだけ。 言えねえ〜〜 体調は普通やけど喉の御方の機嫌がちょっと悪いです〜〜 また、社内にストーカーが

    今年の風邪はやばい
  • 「娘が同級生を不登校にさせた」の増田です

    一応解決致しましたのでご報告。 クラスメイトの話を聞くと、Mくんが娘に付き纏っていて、娘がMくんを怖がっているからいじめではなく正当防衛だと言っていた。 ・娘と話していると会話に割り込んでくる ・頻繁に娘のことを見ている ・用もないのに娘の近くにいる ・家が逆方向なのについてくる ・娘と休日に遊ぶ約束をすると誘ってないのに待ち合わせ場所や目的地付近でうろうろしてる というようなことが実際に何度もあったらしい。 それで友達みんなで協力してなるべくMくんを娘に近付けないようにしようということで仲間はずれにせざるを得なくなった、ということだった。 それと娘がお弁当をゴミ箱に捨てたというのは誤解だった。 実はうちのが諸事情で家を空けていて一時的に父子家庭状態になっている(夫婦仲が悪いというようなことはありません)。 そこで家政婦さんを雇ってお弁当を作ってもらうことにしたんだけど、同じ日にMくんも

    「娘が同級生を不登校にさせた」の増田です
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    sds-page 2017/10/31
    ハゲックス先生の判定待ち
  • 弟との暮らしを思う

    上京し、一人暮らしを初めて暫く経つ。 今更になって、実家の暮らしを懐かしむようになってきた。しかしそれは厳密に言えば、弟のいる暮らしを懐かしんでいる、という気分である。 そろそろ肌寒いからだろうか。その影響の無い訳ではないと思う。 ましてや雪国の地方都市にある2DKの団地には子どもに個人の部屋の割り当てがなく、弟と二人で万年敷きっぱなしの布団に寝起きしていたことと関係のないわけではあるまい。 布団の調節に難儀するこのくらいの時期であれば、これまでは寒ければくっついて寝るというだけで解決できていたのである。 一人暮らしになって初めて、その癖が付いていたことに気付いた。弟の居ないこの暮らしは、近々私に風邪をひかせる予感をもたらしている。 大学の友人とするゲームは高校の頃の友人としたそれと変わらないが、やはりマリオカートにおけるセンスというものは弟との日常的な手合わせ、日頃の鍛錬においてこそ磨か

    弟との暮らしを思う
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    sds-page 2017/10/27
    まさかとは思いますが、この「弟」とは、あなたの想像上の存在に過ぎないのではないでしょうか。
  • 高速道路で立ち往生した

    その日は東北でロケがあり、取材班は私を含めて4名。 もちろん新幹線などセレブな乗り物には乗れないので社用車での移動だ。 20時ごろには撮り終えたが、宿をとるなど贅沢なことは言えないから日帰りである。 ただ、この取材班、免許を持っているのが2名しかいなかった。 行きは、運転歴10年超えの先輩が運転した。 先輩が「疲れた。寝たい」と言うので、帰りの運転手は運転歴(正確には免許取得から)3ヶ月の同僚となった。 同僚にできることはないか聞く。「助手席で話し相手となって欲しい」と言われたので、助手席に乗車していた。 はじめは初心者の運転に心臓が慌ただしく鳴っていたが(免許を持っていないヤツが偉そうに申し訳ない)、慎重な安全運転をする人で、すっかり気が緩んでいた。 パンッ 爆発したような音が車の後方から聞こえてきたのは、東北高速道に乗って1時間ほど経ったころ。 何の音か分からずただただ驚いていた私たち

    高速道路で立ち往生した
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    sds-page 2017/10/20
    うちの社用車はしょっちゅうガス欠になりかける
  • https://anond.hatelabo.jp/20171018225753

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    sds-page 2017/10/19
    文学性が高いと伸びがいまいちなのが難点
  • 昨日のねほりんぱほりんで25年間の恋から目が覚めた

    昨日のねほりんぱほりん。観た方も多いと思う。 テーマは「元サークルクラッシャー」略して「元サークラ」。 以下、自分語りです。 俺が高校の部活の先輩で1歳年上のA美を好きになったのは25年前。 何気なくボディタッチとかしてくれるし、噂では「ヤリマン」との事だった。 童貞だった俺は何とかしてA美とエッチして童貞を捨てようとアプローチするがのれんに腕押しだった。 A美には彼氏が居るという噂がある一方で、後輩のB太の童貞を喰ったという噂もあった。 何とかしてA美とエッチがしたかった。 そんなかんだして、A美は高校を卒業。関係は疎遠になったが、A美の事を忘れることが出来なかった。 ただ、A美は腐女子であることだけは情報を入手していた。コミケに参加していることも入手していた。 俺はA美に逢いたい一心で晴海のコミケ会場に向かう。晴海に着いた俺は呆然。 「何だこの人だらけの会場は」 コミケについて何の予習

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    sds-page 2017/10/13
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  • 私の差別意識

    ここで告白させていただきたい。 私はリア充が嫌いだ。 女にモテないを通り越して、モテる女、というか世の中の女性全般を軽蔑しつつある。 特に、夢を追ってる女たちが嫌いだ。 人生は金じゃない、えなくったっていい、と言いながら、どうせ適当なところで結婚に逃げるんだろう?と心の中で軽蔑してる。 さて、しかしそれ以上に嫌いな人種がある。 それは、一人暮らしで部屋にソファを置いているやつだ。 自分でもなぜかよくわからないが、リア充以上に、パリピ以上に、一人暮らしでソファを持つ人間が嫌いだ。 口もききたくないし、同じ空気を吸いたくない。 あれが素晴らしい道具であることは認める。 家具屋でソファに座るたび、気持ちよさで憎しみを忘れそうになる。 しかし、ダメなのだ。 なんていうか、ソファだとデスクワークできないだろう? デスクワークがはかどるなら、世の中のオフィスチェアは全部ソファになってる。 あんな深く

    私の差別意識
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    sds-page 2017/09/21
    乙一のSO-farって面白いよ
  • 私たちが勃起について語るとき起こりえるささやかな奇跡

    兄の家に恋人といった。 甥の誕生日だったからだ。 成長した顔をみたら小さい頃の兄にそっくりだった。 厩戸皇子顔の美男子だ。 バッキンガム・バックブリーカーの模擬をするなどして適当にあやした。 実父母も来ていて、ルイボステーを囲いしばし談笑した。 父の突起乳首や頭皮露出についての話題がピークアウトだった。 みな楽しそうでよかった。 帰途。電車。 恋人と互いの挙動について感想戦を繰り広げていた。 その中で驚愕の質問を投げかけられた。 「なぜ、あなたはずっと勃起していたの?」 寝耳に永久凍土が落ちてきたような衝撃だった。 「ぼくが、勃起? ハハン、冗談」 恋人はこちらがとぼけていると思ったようで、不快感をあらわにする。 「リトル・タニグチは、私のバッドボデーにご不満のようで」 どうやら恋人は私が義姉、実父に欲情したと誤解しているようだ。 違う。断じて違う。欲情どころか勃起もしていない。 そもそも

    私たちが勃起について語るとき起こりえるささやかな奇跡
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    sds-page 2017/09/16
    円城塔感ある
  • 1992年の個人的な記憶

    たしか、小学二年生だった僕は、ボロい一戸建ての社宅に住んでいた。 三つ年上の姉が家事をやっていたんだけど、細かい掃除まで手が届くわけもなく、家の中はいつも埃っぽかったのを覚えている。 カット済みの材が届く宅配サービスを利用していて、姉がそれを調理して夕を作り、夕方七時過ぎに帰ってくる父を待ってから三人で夕べるのが夕餉の風景であった。 朝は六時に起きて、聖教新聞提供のラジオ番組を聞きながら朝べていた。 家にはパソコンも携帯電話もなかったしそれは一般的だったと思う。 友達に用があれば固定電話にかけるか、直接家まで行って呼び掛けた。 僕はスーパーファミコンを買ってもらえず、ファミコンしか持っていなかったがそれでもテレビゲーム自体を買ってもらえない友達もいたので、それなりに満足していた。 年賀状は当然プリントゴッコで、ピカッと光るのがひどく未来的に思えた。 死んでしまった愛犬のダッ

    1992年の個人的な記憶
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    sds-page 2017/08/31
    仏壇買わなくてタンスの上とかに写真を飾る程度で済ますのはよく見かける
  • 実家を大掃除した

    諸用あり帰省した。 祖父母の元気がいよいよなくなってきているという母親の脅しもあり、高い飛行機のチケットを買った。 「実家で羽を伸ばしてきてね」 という同僚たちの声かけがありがたかったが、帰省には内心うんざりしていた。落ち着けないなと思った。自分がこの世で心底落ち着ける場所は、もはや東京都北区6畳ワンルームの寝床のなかだけな気がしていた。 家族はあまりきれい好きではなくて、というか掃除が大嫌いだから、実家は埃まみれで汚い。もともと自分は不潔な子供だったと思う。お風呂も2日に1回だったが、それが当たり前だと思っていた。 けれども実家がゴミ屋敷めいて汚くなり始めたのは、大学進学に伴って家を出てからだ。自分が関東の大学に進学し、学費のため母親が働くようになり、家の隅々まで気がまわらなくなり汚くなった。つまりは自分のせいだ。 学生となり帰省したある夏、自分の部屋に、お菓子をべたあとのごみがうず高

    実家を大掃除した
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    sds-page 2017/08/15
    暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう
  • 無詠唱時代の魔法少女について

    かつて、いろんな作品にあらわれる魔法少女あるいは変身少女の類は、比較的長い時間をかけて変身していた。 特定の掛け声の発生のもと身体が光輝に包まれ、一瞬身体をさらけ出す。昔のお宅はここに興奮したのだという。 これは、魔法少女のグッズ販売という商業主義への兼ね合いのもと、20世紀後半から21世紀初頭にかけての常套表現として、当時人口に膾炙していた。 こうした風潮を自覚的に打破したのが、オベリスク護国寺という制作会社にいた田町ボラギノール監督である。 氏の壮年期の作品『魔法少女平塚★ハル』では、主人公の平塚らいてうが、裏切り者の転向者を誅殺する場面がある。 裏切り者とアジトで二人きり。コーヒーを飲みながら他愛のない会話。 一瞬にして平塚ハルは変身し、魔法少女がよく持っている戦術ロッドを相手にたたきつける。 相手も隠し持っていたグロックをハルに向けようとするが、魔法少女の魔術的スピードにはかなわな

    無詠唱時代の魔法少女について
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    sds-page 2017/08/15
    変身中は不死身だからリアルを割って変身解除を狙って殺しに行く魔法少女育成計画とかいうアニメ