タグ

ブックマーク / xtech.nikkei.com (22)

  • なぜなぜ分析があぶり出すチェックリスト症候群

    ちょっと想像してみてほしい。あなたの勤務先に2つの職場があるとする。「業務を遂行する際に大量のチェックリストを渡されて、作業を終えるたび成果物をチェックするよう命令される職場」と「チェックリストが無くても作業ミスを防げるよう作業手順の改善が日々行われている職場」だ。どちらかを選びなさい、と言われたら、どちらへの配属を希望するだろうか。たぶんほとんどの人が、後者を望むのではないだろうか。 それにもかかわらず「ヒューマンエラーで起きた品質事故の再発防止策を考えろ」と言われると、原因は「担当者の注意不足」とし、対策は「チェックリストを作り確認を徹底」としてしまうマネジャーが、少なくないらしい。 筆者がこのことを意識するようになったきっかけは、旧所属部署(2010年12月まで日経情報ストラテジー編集部)で担当した「なぜなぜ分析」の連載記事だ。この連載は、独立コンサルタントであるマネジメント・ダイナ

    なぜなぜ分析があぶり出すチェックリスト症候群
  • クラウド,台頭!

    クラウド・コンピューティングとは,巨大なインターネット上に生まれた,新しい“エコシステム”である。インフラ,プラットフォーム,アプリケーションのすべてが,ネットワークの向こう側(=雲)にサービスとして存在するため,ハードウエア/ソフトウエア製品を組み合わせて作る情報システムを不要にする。ホストやC/S,Webシステムを代替する,IT史上最大の変革である。それは,開発/運用プロセスの見直しを迫り,ITベンダーの勢力図を一変させる。 Part1●世代交代の波が来た 構想から25年でついに実現 爆発する規模の経済 業界の盟主も動く Part2●USニュースの裏を読む クラウドは企業市場へ Part3●クラウド時代のシステム&ネットワーク 「郵便局10万人」を支えるクラウド アーキテクチャの複雑さが増す 下請け脱却の契機になる インフラ武器に通信事業者も参入 無料でWebアプリを公開できる Par

    クラウド,台頭!
  • [Samba TIPS]WindowsドメインとApache Webサーバー間でのシングルサインオン実現手順

    Sambaを利用すると,Windowsクライアントでドメインログオンする際の認証を行うことができます。最近では多くのサービスをWebベースで利用することが一般的であり,ドメインログオンによって一度認証された環境であれば,その認証情報を利用してWebサービスの認証も行いたいというのが一般的な要望です。このような仕組みを実現することをシングルサインオン(SSO)と呼びます。 今回紹介するmod_auth_ntlm_winbindモジュールを利用すると,Apacheで構築されたWebサーバーで提供されているWebページの認証情報として,ドメインログオンの情報を利用できるようになります。 つまり,ユーザーは作業の開始時にドメインログオンするだけで,Webサービスとして提供されている様々なサービスの認証も同時に認証可能になり,Webサービスにログインするたびに,何度もユーザー名やパスワードを入力する

    [Samba TIPS]WindowsドメインとApache Webサーバー間でのシングルサインオン実現手順
  • [Seasar Conference]「Slim3,まもなく公開」---ひがやすを氏が新フレームワークをデモ

    「新フレームワークSlim3をまもなく公開する」---ひがやすを氏は2009年3月14日に行われたSeasar Conference 2009 whiteで,同氏が開発中の新フレームワークSlim3のデモを披露した。 Slim3は,オープンソースのJ2EE(Java2 Enterprise Edition)フレームワークであるSeasar2から,アジャイル開発を支援する機能を抽出しスリム化したもの。Seasar2はDI(Dipendency Inject)コンテナとして開発が始まり,その後ホット・デプロイなどアジャイル開発を支援する機能が追加されてきた。Slim3では機能を絞ることで学習を容易にする。またDIコンテナとしての機能はSpringを利用,Webフレームワークとしての機能はStrutsすることで,StrutsとSpringのユーザーが移行しやすくする。規約やアノテーションを使い,

    [Seasar Conference]「Slim3,まもなく公開」---ひがやすを氏が新フレームワークをデモ
  • 悩めるIT管理職

    3Kと呼ばれることも多いITエンジニアを取り巻く環境は厳しい。それは管理職でも同じことである。100年の一度の不況とも言われる現在も,IT業界における人材の流動化は止まらない。すぐに辞める若者がいる一方,腕に覚えのある人材が続々中途入社してくる。せっかく慣れたと思ったメンバーが去り,自分のよく理解できない技術背景や文化を持つメンバーがやってくる。 技術の進歩や変化は相変わらず続いている。毎日,聞きなれない言葉が顧客やメンバーの口からあふれてくる。キャッチアップは必要だと気がついているのだが,もはや技術についていける気がしない。メンバーとの間に距離と疎外感すら感じる――。 これが,当世のIT業界の管理職(=IT管理職)のおかれている状況だ。 そして,このような状況にいるからこそ,コミュニケーションによって,メンバーが持つ能力を引き出し,さらに向上させる手立てが求められている。IT業界に求めら

    悩めるIT管理職
  • 話題の携帯向けOS「Android」をx86パソコンで動かしてみよう

    皆さんはじめまして,この度ひょんな事から稿を寄稿することになりました,ミラクルリナックスの中河宏文と申します。ミラクル・リナックスは,LinuxサーバーOSの開発,販売をメインに行っている会社で,現在のメイン・プロダクトとして「Asianux Server 3 == MIRACLE LINUX V5」というLinuxサーバーOSを国内販売しています。私は普段,このミラクル・リナックスで,組み込み関連の開発業務を行っています。 自己紹介はこれくらいにして,早速題に入らせていただきましょう。突然ですが皆さん,「Android」ってご存知ですか? Androidとは米Googleが2007年11月に発表し,2008年10月にオープンソースとして公開された,携帯電話向けソフトウエア・プラットフォームです。既に米国では,世界初のAndroid搭載スマートフォン「T-Mobile G1」が発売され

    話題の携帯向けOS「Android」をx86パソコンで動かしてみよう
  • テストを自動化する注目のツールSelenium:ITpro

    ケイビーエムジェイ 最高技術責任者。普段はWebアプリケーションの開発を主に行っています。Seleniumを初めて知ったときは,特にWebブラウザが自動的に操作される様子が見えることや,そのテストの書き方の単純さに感動しました。その後テストをさらに簡単に作成できるようにしたいと思い,Selenium IDEを開発しています。 多くのWebサイトは,一度リリースしたらそれで終わりということはありません。リリース後も多くの機能追加や機能変更によるアップデートが頻繁に行われます。プログラムに変更を加えたときには,新たなバグが入り込んでいないことを確認するテストが不可欠です。 システムのリリース前にテストを実施するのはWebサイトに限った話ではありません。が,Webサイトの開発では,画面の確認のような手間がかかるテストが必要です。リリースの頻度が高い場合,そのようなテストを毎回手作業で行うとコスト

    テストを自動化する注目のツールSelenium:ITpro
  • 「みんなが独りぼっちにならないプロジェクト」に参加しませんか?

    リーダーが根拠のない自信に満ちあふれている、メンバーが目的意識を持たず意思統一がなされていない、組織間に高いカベが存在する、顧客の当事者意識が薄い、下請けにすぐ丸投げする、技術者がコミュニケーションに無頓着だ---。 ソフトウエアや情報システムの開発プロジェクトにおける失敗のほとんどは、人や組織(多くの場合はその両方)に起因しています。ITpro読者の多くは、この点をよくご存じかとは思います。ITにかかわる人々の間でここ数年、プロジェクトマネジメントやコミュニケーション論、チームビルディングの手法、リーダーシップ論に注目が集まっているのは、その表れといえるでしょう。 そこで記者らはあらためて次のようなテーマを立ててみました。「いまITの世界でマネジメントに携わる人たちは、組織やプロジェクトの“人間系”について、どんな悩みを持っているのか」。 記者らが周囲の読者にこのテーマをぶつけたところ、

    「みんなが独りぼっちにならないプロジェクト」に参加しませんか?
  • 第4回 [計画プロセス群]プロジェクト活動の基盤となるWBSとリスク計画

    前回は,立ち上げプロセス群についてお話しました。今回から,計画プロセス群の説明に移ります。今回は,計画プロセス群の概略を説明し,次回以降,個別のプロセスについて,説明を加えていくことにしましょう。 プロジェクト・スコープ記述書の正式版を基にWBSを作成 下図は,PMBOKの全体構成を,単純化して表したものです。これからお話する計画プロセス群で実施するプロセスは,図のグレーの部分です。 計画プロセス群はプロセスの数が21個もあるので,わかりやすくするために,図1では,主なプロセスだけを示しています。 計画プロセス群は,文字通り,プロジェクトの様々な計画を作成するプロセス群です。まず,「スコープ計画」というプロセスで,成果物スコープ(プロジェクトで生み出す成果物)とプロジェクトスコープ(成果物を生み出すための作業)をどのようにマネジメントしていくかを決めます。 もし,皆さんのプロジェクトが所属

    第4回 [計画プロセス群]プロジェクト活動の基盤となるWBSとリスク計画
  • 「新規システム」「再構築」は6%台,「経営戦略系」は7%の大幅な予算未消化

    日経マーケット・アクセスが企業情報システム担当者を対象に実施している調査で,回答者の担当・関与している情報システムの2008年第4四半期(10月~12月)の「IT予算執行率INDEX(平均の予算執行率)」を業務アプリケーション8分野(および「その他の業務分野」),システム・インフラ7分野(および「その他のインフラ分野」)などに分けて聞いたところ,業務アプリでは「経営戦略系」の予算執行率が最も低く7.0%の未達(未消化)。ITインフラでは「運用・危機対策系」が最低で8.1%の未達だった。 前回2008年9月調査の2008年7月~9月四半期と比較すると,業務アプリ8分野は4分野(会計,SCM,SFA・営業系,物流)の予算執行率が上昇,4分野が低下した。このうち「SCM」は約4ポイントの比較的大きな上昇(前回7.4%未達→今回3.4%未達)だが,会計,SFA・営業系,物流の3分野は約1ポイントの

    「新規システム」「再構築」は6%台,「経営戦略系」は7%の大幅な予算未消化
  • 2009年のIT管理,コスト節減につながる技術が重要に

    米Enterprise Management Associates(EMA)は米国時間2009年1月13日,企業に影響を与えるIT管理の動向および技術に関する見通しを発表した。それによると,2009年は景気後退を背景にコスト節減につながるIT管理に重点が置かれるという。また,ITをビジネスとして管理可能とする技術の導入が進むほか,新技術の普及により新しい管理問題が生じると予測する。 EMAによれば,企業が事業成功と競争力向上の手段として技術に依存しているため,引き続きIT管理の役割は価値および重要性を増す。2009年はCMDB(構成管理データベース)が統合型システムに組み込まれるようになり,ITの柔軟性が増すほか,CMDBに対する投資からの利益を得やすくなる。また,低コストでITの価値を高めるために,ITをビジネスとして管理するためのサービス・カタログ,サービス・ポートフォリオ,ビジネス・

    2009年のIT管理,コスト節減につながる技術が重要に
  • 自治体の基幹系システム,いよいよSaaS/ASP時代に突入へ

    「通信インフラが整ったいま,…(略)…特に,ITの専任担当者がいないような小さい企業には,自前のシステムを運用せずに済むSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)は歓迎されるでしょう。普及のカギは,パッケージベンダーが気でSaaSに取り組むかだと思います」---。 昨年10月にITproで公開された「編集長座談会◆2008年総括と2009年への展望」における日経コンピュータ編集部長・桔梗原富夫(記事公開当時は同誌編集長)の発言である。この発言は企業を念頭に置いたものだが,まさにこの言葉通りのことが自治体に起ころうとしている。 山形県の内陸部南部に位置する置賜地区の7自治体は,ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)による基幹系システムの刷新に踏み切った。導入を決めたのは米沢市,長井市,南陽市,高畠町,川西町,白鷹町,飯豊町の3市4町。7団体のうち最も大きな米沢市でも人口は約9万

    自治体の基幹系システム,いよいよSaaS/ASP時代に突入へ
  • ログインしてください:日経クロステック(xTECH)

     会員限定サービスです 月額プランが10月末まで無料 お申し込み 会員の方はこちら ログイン 日経クロステック TOPページ

  • [iEXPO2008]“勝てる人と勝てる技術”の育成に取り組め---丹羽伊藤忠会長

    2008年11月13日,伊藤忠商事の丹羽宇一郎取締役会長がC&Cユーザーフォーラム&iEXPO2008最終日の基調講演に登壇した。 基調講演のテーマは「日の将来と経営の真髄」であるが,冒頭,丹羽会長は「将来の話以前に,今足もとで起きている世界の激変について,その発端が何か,どう解釈すべきか,日の置かれている状況はどんなものか,話さないわけにはいかない」と述べ,1944年の「ブレトン・ウッズ会議」以来の国際通貨制度の変遷に言及した。 丹羽会長は,世界で繰り返し発生するバブルのそもそもの発端は,基軸通貨である米ドルが金という裏付けを失ったことにあるとして,いくつかの実例を挙げた。例えば95~99年のITバブルでは,ウォール街で扱われている株価の時価総額が米国のGDP(国内総生産)の120%程に膨張した。昨今の住宅バブルでも同程度の膨張が起きているという。 日経平均株価が3万8915円を記録

    [iEXPO2008]“勝てる人と勝てる技術”の育成に取り組め---丹羽伊藤忠会長
  • 「契約力」を鍛える

    「あいまいな契約のままでプロジェクトを進め、最終的に損失が発生した」「営業担当者は契約を後回しにして、とにかく受注してしまう」――。契約で失敗する事例は後を絶たない。この状況を変えるため、契約の内容や営業担当者の意識改革を推進するソリューションプロバイダが相次いでいる。 景況感が悪くなる中、不採算案件を減らすことはソリューションプロバイダにとって喫緊の課題だ。プロジェクトの要件を契約で明確化しておけば、失敗のリスクを減らせるだけでなく、トラブルが発生したときにも、素早く対応できる。ソリューションプロバイダは、全社を挙げて「契約力」を向上させなければならない。 「契約重視とは言い切れなかった今までの社内文化が、一変するだろう」。日ユニシスの高橋是光プロジェクト管理部計数管理室担当室長は、「標準契約見直しプロジェクト」の成果をこう振り返る。同社は、契約の重要性を社内に啓発する目的で2007年

    「契約力」を鍛える
  • 第10回 [データモデル編]業務フローに沿って全体を俯瞰できる図を作る

    前回は,データモデル全体が俯瞰できること,データモデルが適切にグルーピングされていること,各グループ間の関連が把握できることの重要性について説明しました。今回は,業務の流れに沿って,システム全体を俯瞰することの重要性について説明しましょう。 業務間連携や外部システム連携を発注者と合意する 複数の業務にまたがるシステムを設計・開発する場合,個々の業務ごとに画面→機能→データ設計を進めてしまいがちです。 業務間の連携について全く考慮する必要がないシステムならこれでも問題ないのですが,受発注システムのように,データベースやファイルに登録された伝票データが複数業務にわたって参照・更新されていくシステムでは,業務間連携について十分に考慮する必要があります。 さらに,外部システムとの連携についても考慮する必要があります。例えば,得意先別に仕訳された請求データを外部システムとして既に存在する財務管理シス

    第10回 [データモデル編]業務フローに沿って全体を俯瞰できる図を作る
  • 第11回 [データモデル編]ER図と画面レイアウトを組み合わせてレビューする

    第11回 [データモデル編]ER図と画面レイアウトを組み合わせてレビューする ユーザーに理解してもらえる外部設計書作成のコツ [データモデル編]ではこれまで,発注者と開発者でデータモデルの全体像を共有するためのコツや,扱う情報の範囲を確認するコツを紹介してきました。これらはデータモデルの大きな視点,概要レベルのコツでした。今回は,ER図に記述されたデータモデルの詳細,つまり少々こみいったエンティティの関連を,発注者と開発者で効率的にレビューするためのコツを紹介しましょう。 いきなりER図中心のレビューは難しい 開発者にとっては,ER図は一般的です。しかし,前回や前々回に紹介した方法で,いくら発注者と開発者間でデータモデルの全体像やシステムが扱う情報の範囲を共有できていたとしても,いきなりER図中心のレビューというのはちょっと難しいように思えませんか? 実際,「そのままのER図」をレビュー用

    第11回 [データモデル編]ER図と画面レイアウトを組み合わせてレビューする
  • [特別レポート]検証! ついに登場したモバイル無線LANルーター「PHS300」

    写真1●コミューチュアが発売するモバイル無線LANルーター「PHS300 Mobile WiFi AccessPoint」 コミューチュアは2008年10月23日、持ち歩ける無線LANルーター「PHS300 Mobile WiFi AccessPoint」(PHS300)を発売する(写真1)。電池で動作し、携帯電話の電波が届く場所であればどこでも無線LANアクセスを可能にする(関連記事)。当初は8月末に発売する予定だったが2カ月遅れの登場となった。 PHS300は米クレードルポイント・テクノロジーズ製のIEEE 802.11b/gに準拠した無線LANルーター。WAN回線への接続口にUSBポートを搭載する。第3世代携帯電話(3G)対応の携帯電話やモデムをこのポートにつなげてインターネットに接続する。 サイズは122×73×18.5mm、重さは250g。ポケットに入れるにはやや大きいが、カバン

    [特別レポート]検証! ついに登場したモバイル無線LANルーター「PHS300」
  • システム内製化に走るユーザー企業とSaaSの親和性

    ユーザー企業で再び情報システムの内製化に向けた取り組みが活発になっているという。実際にここ半年ほどでユーザー企業からそんな話をよく聞くようになった。ところで、その一方でSaaSやクラウド・コンピューティングの流れがある。まるで正反対の動きに見えるが、実は同一線上にある。刺激的、かつ表面的に言うと「SIerを外そう」ということだ。 内製化と言っても、いまさらスクラッチでシステムを組み上げる話ではない。日経コンピュータも特集したが、システム開発の外注化で失われた、業務要求の取りまとめ、要件定義、仕様の確定、プロジェクト管理など来の情報システム部門の能力を取り戻そうという動きだ。もちろんパッケージ・ソフトの活用を前提に開発も行う。外部のITベンダーを使う場合でも、一括請負を止めて、準委任や派遣で手伝ってもらう。つまり、自己責任でシステムを作りましょうというわけだ。 来なら、これはもう当たり前

    システム内製化に走るユーザー企業とSaaSの親和性
  • 第18回 情報リテラシの低さが原因で新会社が混乱

    ここ数年,電子メールやイントラネットが多くの企業で導入された。今やなくては仕事にならないほどに使いこなされている。しかしパソコンの利用が増えるほど,企業内ユーザーの技術格差は広がっていく。これを放置していては,企業全体の業務効率を底上げすることは不可能だ。取引先との間で大きなトラブルが発生すれば会社の信用問題になるということを経営者や情報システム部門は肝に銘じるべきだ。 記事は日経コンピュータの連載をほぼそのまま再掲したものです。初出から数年が経過しており現在とは状況が異なる部分もありますが,この記事で焦点を当てたITマネジメントの質は今でも変わりません。 日用品メーカーのM社は,いくつかの部門を統合して子会社化することになった。狙いは,売り上げ規模の比較的小さい製品部門を統合して生産の効率化とコスト削減を目指す一方,小回りのきく販売形態を導入して売り上げを増やすことにある。 新しい子

    第18回 情報リテラシの低さが原因で新会社が混乱