小野 今回、「美しいコード」をテーマに考えていこうということで、まず僕が興味を持ったきっかけについて話します。僕はこれまでパッケージをベンチャーでやってきた中で、プログラマーというのは美しいコードを目指すのが当たり前だとずっと思って生きてきました。ところが、4年前にセゾン情報と業務提携をして、そこでSIの実際の現場みたいなものに触れた時に、「美しいコードが当たり前」という考え方とは大きく異なる価値観で、いろんなことが動いている生態系を目の当たりにして。コードがあまり重視されてないというか、作業的に見られていることにショックを受けたわけです。これまで芸術性を極めて、大切にするべきもの、崇高なるソースコードへの探求の道みたいに思っていたものが、なんか雑作業扱いになってる?!みたいなところがあって、ものすごく傷ついたんですよね。自分が大事にしていたものが、この世界では価値を持たないと。 その後、
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