効率的に開発作業を行うために、どのような業界標準を使っていても、さらなる改善に組織を導いてくれるCMMI。今回はその3大メリットを紹介する。 (→記事要約<Page 2>へ) 前回、CMMIとは「開発から管理、組織運営、定量分析まで全てをカバーした“全部入りモデル”」であり、単一のプロジェクトだけではなく、複数のプロジェクトの成功を狙う「組織としてのビジネスの成功を目指したものである」と解説しました。 また、以下の図1はIT業界で使用されている開発の主な標準モデルと、そのカバー範囲をおおまかに示したものですが、このように、アジャイルとCMMIなど「一連の業界標準はお互いに排他的ではなく、重なる部分が多い」ことも紹介しました。すなわち、今現在スクラムを使って開発作業を行っている場合でも、作業を改善するためにCMMIを有効に使うことができるのです。 図1 IT業界で使用されている主要な業界標準