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ブラックホール 質量 無限の検索結果1 - 40 件 / 46件

  • 「事象の地平面」なんてなかった? ブラックホールに新理論、理研が発表 “情報問題”にも筋道

    ブラックホールには一度入ったが最後、光さえも脱出できないほど強い重力がかかる領域の境界「事象の地平面」があるといわれている。しかし、理化学研究所はこのほど「ブラックホールは事象の地平面を持たない高密度な物体である」とする、これまでの通説とは異なる研究結果を発表した。 従来、ブラックホールに落ちたリンゴの情報がどうなるのかはよく分かっていなかったが、今回の研究を進めていけばブラックホール中の情報を追跡できるようになり、ブラックホールを情報のストレージにできる可能性も開けるという この理論を発表したのは、同研究所の横倉祐貴上級研究員らの共同研究チーム。従来のブラックホール理論が一般相対性理論に基づくのに対し、研究チームは一般相対性理論と量子力学に基づいて理論を組み立てた。 従来の理論では、光も脱出できない内側の領域をブラックホール、その境界を事象の地平面といい、ブラックホールの質量によって決ま

      「事象の地平面」なんてなかった? ブラックホールに新理論、理研が発表 “情報問題”にも筋道
    • 蒸発するブラックホールの内部を理論的に記述

      理化学研究所(理研)数理創造プログラムの横倉祐貴上級研究員らの共同研究チームは、量子力学[1]と一般相対性理論[2]を用いて、蒸発するブラックホールの内部を理論的に記述しました。 本研究成果は、ブラックホールの正体に迫るものであり、遠い未来、情報[1]を蓄えるデバイスとしてブラックホールを活用する「ブラックホール工学」の基礎理論になると期待できます。 近年の観測により、ブラックホールの周辺のことについては徐々に分かってきましたが、その内部については、極めて強い重力によって信号が外にほとんど出てこられないため、何も分かっていません。また、ブラックホールは「ホーキング輻射[3]」によって蒸発することが理論的に示されており、内部にあった物質の持つ情報が蒸発後にどうなってしまうのかは、現代物理学における大きな未解決問題の一つです。 今回、共同研究チームは、ブラックホールの形成段階から蒸発の効果を直

        蒸発するブラックホールの内部を理論的に記述
      • 宇宙に始まりはなく過去が無限に存在する可能性が示される - ナゾロジー

        物理学が未だに説明できていない問題現在、物理学にはまったく異なる2つの理論が存在し、どちらも大きな成功を収めています。 その2つの理論とは、量子力学と一般相対性理論です。 量子力学は、自然界を支配する4つの基本的な力のうち、3つの力(電磁気力、弱い力、強い力)を微小な世界で記述することに成功しました。 ただ、重力についてはまだうまく説明することができていません。 一方、一般相対性理論は、これまで考案された中でもっとも強力で完全な重力の記述方法です。 しかし、一般相対性理論にも不完全な部分があり、この世界で2つのポイントについてだけ理論が破綻しています。 それが「ブラックホールの中心」と「宇宙の始まり」です。 ここについては、一般相対性理論でも計算が破綻してしまい、信頼できる結果を得ることができません。 そのため、これらの領域は「特異点」と呼ばれていて、現状の物理理論が及ばない時空のスポット

          宇宙に始まりはなく過去が無限に存在する可能性が示される - ナゾロジー
        • 今更ガンパレードマーチ遊んだ|ジスロマック

          というわけで、『高機動幻想・ガンパレードマーチ』遊びました。 単に前々から色んな人にオススメされててやりたかったのと、いろいろな理由も含めて遊びました。いろいろっていろいろです。いつか分かる時が来る。あ、一応ソフトもなにもかも全部自腹です。 とりあえず1週目と2週目をそこそこ触りました。 全体的にのんびり遊んだので、のんびりした感じの記事だと思います。 そんなに肩肘張らず、適当に読んでください。 では、よろしくお願いします。 ファーストマーチ滝川陽平 かわいいやつやな。 滝川くん、かわいいですよね。 この3月序盤ガンパレの「壬生屋・滝川・芝村」しかいない学級、さすがに「この頃は平和だった……」と思ってしまう。私、得てしてこういう「主人公の親友ポジション」が好きになりがちなんです。ペルソナ5で一番好きなシーン、転校初日の帰り道で竜司と牛丼食いに行くシーンだから……。 そう考えると滝川陽平、最

            今更ガンパレードマーチ遊んだ|ジスロマック
          • これまでブラックホールだと思われていたものは「ブラックホールのように見えるが実は異なる存在」である可能性

            ブラックホールは巨大な恒星が自身の重力に耐えきれず崩壊してできる、光すら脱出できないほど超高密度かつ大質量の天体だとされています。ところが、ジョンズ・ホプキンス大学の理論物理学者らが新たに発表した論文で、「ブラックホールだと思われていたものは、実はブラックホールのように見える別の存在かもしれない」と主張しています。 Imaging topological solitons: The microstructure behind the shadow https://doi.org/10.1103/PhysRevD.107.084042 Black Holes Might be Defects in Spacetime - Universe Today https://www.universetoday.com/161291/black-holes-might-be-defects-in-sp

              これまでブラックホールだと思われていたものは「ブラックホールのように見えるが実は異なる存在」である可能性
            • 「反物質」に働く重力は「反重力」ではないと確認 直接測定の実験は世界初

              普通の物質に対して一部の性質が反転している「反物質」の性質は、理論的な関心が高い一方で測定は難しく、実験的に証明されていない性質がいくつかあります。その1つが反物質に働く重力の向きです。大多数の物理学者は普通の物質と同じく、反物質にも同じ方向に重力が働くと考えていますが、重力とは反対方向の「反重力」が働いてる可能性を否定する実験的な証拠は、これまで存在しませんでした。 反物質の1つである「反水素」の研究を行う「ALPHA」実験の国際研究チームは、反物質に働く重力の向きと強さを実験装置「ALPHA-g」で測定した結果、反水素に働く重力の向きと強さは普通の物質と一致し、反物質に反重力が働いている可能性は事実上除外できることが明らかになったとする研究成果を発表しました。この結果は、現代物理学の枠組みでは「反重力は存在しない」と言い換えることもできます。 【▲ 図1: 今回のALPHA-gによる実

                「反物質」に働く重力は「反重力」ではないと確認 直接測定の実験は世界初
              • 「位相欠陥(トポロジカル星)」の画像化 黒くないブラックホールのような天体

                「ブラックホール」は非常に知名度の高い天体ですが、その存在がカール・シュヴァルツシルトによって最初に予言されたのは1915年です (公表は1916年) 。アルベルト・アインシュタインが一般相対性理論を発表したわずか1か月後に、シュヴァルツシルトは一般相対性理論を解くことでブラックホールに当たる天体が出現することを数学的に証明しました(当時はまだ “Black Hole” という名称は与えられておらず、1964年に初めて使用されました)。 当初は実在が疑われたブラックホールですが、その後の天文学の発展により、ブラックホール以外では説明のつかない天体や天文現象が次々と発見されているため、今日では実在を疑う声はほとんどありません。しかし、ブラックホールは存在しないという考えは今も根強く存在します。その理由は「特異点」の存在です。 特異点はブラックホールの質量が詰まっている1点であり、大きさはゼロ

                  「位相欠陥(トポロジカル星)」の画像化 黒くないブラックホールのような天体
                • ブラックホールや宇宙の始まりの「特異点」とは一体何なのか?

                  宇宙には、既存の理論では説明がつかない「特異点」というものが存在します。天文学やブラックホールに関する話題の中に出てくるものの、実際にどんなものなのか具体的に分からないことも多い特異点について、科学系ニュースサイトのLive Scienceが解説しました。 What is a singularity? | Live Science https://www.livescience.com/what-is-singularity ・目次 ◆そもそも「特異点」はどんな点なのか? ◆ブラックホールの「重力の特異点」 ◆宇宙検閲官仮説と「裸の特異点」 ◆ビッグバンの前にも「特異点」があったのか? ◆そもそも「特異点」はどんな点なのか? 「特異点」は、人工知能や人文科学などの研究分野の中にも出てくる言葉ですが、物理学者が宇宙を論じる際に出てくる場合は、「宇宙を理解するのに使う数式が誤作動する場所」を指

                    ブラックホールや宇宙の始まりの「特異点」とは一体何なのか?
                  • 宇宙人はブラックホールを「量子コンピューター」として使っているかもしれない

                    ブラックホールは巨大な恒星が自身の重力に耐えきれず崩壊してできる、光すら脱出できないほど超高密度かつ大質量の天体だとされています。そんなブラックホールについて、物理学者のジア・ドヴァリ氏とザラ・オスマノフ氏は「進歩した技術を持つ宇宙人は、ブラックホールを量子コンピュータのハードウェアとして使っているかもしれない」と示唆しています。 Black holes as tools for quantum computing by advanced extraterrestrial civilizations | International Journal of Astrobiology | Cambridge Core https://www.cambridge.org/core/journals/international-journal-of-astrobiology/article/blac

                      宇宙人はブラックホールを「量子コンピューター」として使っているかもしれない
                    • ワームホールを創り出す方法が考案される

                      By KELLEPICS 何百光年もの離れた距離を一瞬で移動するという空想上の技術「ワームホール」を現実に創り出す方法が新たに考案されました。発表された手法によると、必要な材料は「ブラックホール数個と、無限に長い宇宙ひも数本」だけとのことです。 [1908.03273] Traversable Asymptotically Flat Wormholes with Short Transit Times https://arxiv.org/abs/1908.03273 Physicists Just Released Step-by-Step Instructions for Building a Wormhole | Live Science https://www.livescience.com/building-a-wormhole-with-cosmic-strings.html 「

                        ワームホールを創り出す方法が考案される
                      • 2020年ノーベル物理学賞受賞者が語る「ビッグバン以前の宇宙」とは?

                        宇宙物理学においてさまざまな功績を修めた権威、ロジャー・ペンローズ氏は「ブラックホールの形成が一般相対性理論の裏付けとなること」を明らかにして2020年のノーベル物理学賞を受賞したほか、ペンローズの三角形・ペンローズの階段のような不可能図形の考案でも知られる人物。ペンローズ氏は「ビッグバン以前にも別の宇宙が存在し、今でも観測することができます」と語っています。 An earlier universe existed before the Big Bang, and can still be observed today, says Nobel winner https://news.yahoo.com/earlier-universe-existed-big-bang-174323840.html ビッグバンは宇宙の始まりのように捉えられていますが、ビッグバンが発生する前にも別の宇宙が存在

                          2020年ノーベル物理学賞受賞者が語る「ビッグバン以前の宇宙」とは?
                        • ノーベル物理学賞にロジャー・ペンローズさん 一般相対性理論からブラックホールの存在を導いた研究で 「ペンローズの三角形」など“不可能立体”でも有名

                          ペンローズさんの受賞理由は「一般相対性理論がブラックホール形成を導くことの発見」。ペンローズさんは英国生まれの天体物理学者で、ブラックホール研究で有名な故スティーブン・ホーキングさんとともに「ブラックホールの特異点定理」を研究した。特異点定理では、アルベルト・アインシュタインさんが提唱した一般相対性理論から、重力が無限大になる「特異点」、つまりブラックホールが存在することを1965年に証明した。 ペンローズさんはブラックホール研究の他、「ペンローズの三角形」や「ペンローズの階段」といった「不可能立体」を提唱したことでも知られる。 ペンローズさんの他に受賞したのは、ラインハルト・ゲンツェルさんとアンドレア・ゲズさん。ゲンツェルさんとゲズさんの受賞理由は「天の川銀河の中心にある超大質量で小さい物体の発見」。 2人はそれぞれ、90年代から研究チームを率い、天の川銀河の中心に位置する「いて座A*」

                            ノーベル物理学賞にロジャー・ペンローズさん 一般相対性理論からブラックホールの存在を導いた研究で 「ペンローズの三角形」など“不可能立体”でも有名
                          • ブラックホールの正体はダークエネルギーでできた星「グラヴァスター」との研究結果

                            ブラックホールは、アインシュタインの一般相対性理論によって1915年にその存在が導き出され、2019年にはついにその様子の撮像にも成功した天体ですが、物理の法則と矛盾する性質を持つ不可解な存在でもあります。そんなブラックホールの問題を解決するために考案された仮説的な天体「グラヴァスター」の振る舞いをシミュレーションする研究により、このグラヴァスターがブラックホールの正体として有力な候補となる可能性があることがわかりました。 Phys. Rev. D 109, 084002 (2024) - Observational imprints of gravastars from accretion disks and hot spots https://journals.aps.org/prd/abstract/10.1103/PhysRevD.109.084002 Black hole sin

                              ブラックホールの正体はダークエネルギーでできた星「グラヴァスター」との研究結果
                            • アインシュタインの「一般相対性理論」が、物理学者たちにもたらした「大混乱」を振り返る(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

                              「宇宙検閲官仮説」 なんとも不可思議で魅惑的な響きです。この文字の並びを見ているだけで、つぎつぎと疑問が湧いてきます。宇宙を検閲する? 誰が? 何を? いったいどうやって? ここでは、この仮説の前提となる「一般相対性理論」が「光と影」の両面を持つこと、そして、それゆえ様々な混乱を物理学者たちの間に巻き起こしたことについて、大阪工業大学教授の真貝寿明さんがわかりやすくご説明します。 【図を見る】本文中で触れた「図」はこちらから見られます! (この記事は、真貝寿明『宇宙検閲官仮説』を抜粋・編集したものです) 無限に潰れていく星は現実に存在するのか 一般相対性理論は、ブラックホールや膨張する宇宙、そして重力波の伝播という新しい物理現象を次々に導きましたが、いずれのトピックに対してもアインシュタイン自身は、一度は拒絶反応を示しています。彼自身をもってしても、どれも受け入れがたい結論であったのでしょ

                                アインシュタインの「一般相対性理論」が、物理学者たちにもたらした「大混乱」を振り返る(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
                              • ブラックホールに落下する物体は永遠に外から見えるのか?|Masahiro Hotta

                                物理学の教科書でブラックホールを学ぶとき、最初に出会う驚きの記述のひとつは「事象の地平面の外から見ていると、ブラックホールに落下する物体の運動はだんだんと遅くなり、決してその地平面を過るところは見られない」というものではないでしょうか?しかしこの記述は時空への反作用を与えない仮想的なテスト粒子に対してだけ正しく、エネルギーをもつ現実の物体には正しくないのです。実際には、ある有限の時間でその物体がブラックホールに吸い込まれる場面が外部からも観測できます。 質量がMである球対称なブラックホール解は下記の数式で与えられています。(以下では重力定数をGとします。また光速度cは1にする単位系で書きます。) この動径座標rは、r=一定としたときの以下の球面面積A(r)で幾何学的に特徴づけられています。 つまりその球面面積を測れば、その場所の座標rの値が物理的にわかるのです。 図1このブラックホール時空

                                  ブラックホールに落下する物体は永遠に外から見えるのか?|Masahiro Hotta
                                • 「宇宙で最も極端な存在」であるブラックホールとは何なのか?

                                  by NASA Hubble Space Telescope 超高密度の天体であるブラックホールは、天体の一種でありながら非常に強い重力のために光すら脱出できないため、直接的な観測を行うことすら困難です。そんな「宇宙で最も極端な存在」であるブラックホールについて、科学系YouTubeチャンネルのKurzgesagtが特徴的なアニメーションムービーで解説しています。 The Most Extreme Things in the Universe - Ultimate Guide to Black Holes - YouTube ブラックホールは宇宙で最もパワフルかつ極端、それでいて奇妙で複雑な存在でもあります。 Kurzgesagtによると、ブラックホールについて考える前に、まずは空間と時間について整理する必要があるとのこと。宇宙は空間と時間の中で存在していますが、空間と時間は固定されたステ

                                    「宇宙で最も極端な存在」であるブラックホールとは何なのか?
                                  • 観測史上最大のブラックホールはどれほどの大きさなのか?

                                    光さえも脱出できないほどの強い重力を持ち、直接的な観測すら不可能なブラックホール。これまで人類が観測を行った中で最小・最大のブラックホールは何なのか、そしてそれらはどれほどの大きさなのかを、科学系コンテンツを多数投稿するYouTubeチャンネルの科学系コンテンツを多数投稿するYouTubeチャンネルのKurzgesagtが解説しています。 The Largest Black Hole in the Universe - Size Comparison - YouTube 古典物理学の観点からは、ブラックホールは周囲の物質を飲み込み続け、質量が無限大に増加していくとされています。 では、ブラックホールはどのように成長し、どれくらい大きく成長するのでしょうか? 最小クラスのブラックホールは、存在するかどうかすらわかりません。 存在するのであれば、それはおそらく宇宙の中で最も古く、ビッグバンの後

                                      観測史上最大のブラックホールはどれほどの大きさなのか?
                                    • 全ての物質はやがて蒸発する? ブラックホール以外でもホーキング放射が起こる可能性

                                      宇宙最速の光さえも抜け出せないと表現される「ブラックホール」は永遠に質量を失わないようにも思えますが、実際には「ホーキング放射」と呼ばれるプロセスを通じて徐々に質量を失っていくと言われています。 ラドバウド大学のMichael F. Wondrak氏らの研究チームは、ブラックホールの特別な性質である「事象の地平面」がなくともホーキング放射が起こることを理論的に示しました。この考えが正しい場合、ブラックホールだけでなく全ての天体がホーキング放射を通じて質量を失い、最後には蒸発する可能性があることになります。 【▲ 図1: ホーキング放射の概念図。真空では仮想的な粒子 (+νe) と反粒子 (-νe) のペアがあちこちで生まれてはすぐさま消滅する。しかし、事象の地平面付近 (青色と黒色の境界) で発生した粒子のペアは片方だけがブラックホールに吸い込まれることがある。残されたもう片方は飛び出して

                                        全ての物質はやがて蒸発する? ブラックホール以外でもホーキング放射が起こる可能性
                                      • この宇宙は「ブラックホールの中」にあるのかもしれないという説

                                        ブラックホールは宇宙空間に存在する超高密度かつ大質量の天体で、物質どころか光すら脱出できないといわれています。恐るべき存在としてブラックホールを捉えている人も多いはずですが、なんと「この宇宙自体がブラックホールの中にある」という奇妙な説があるとのことで、科学系YouTubeチャンネルのKurzgesagtが解説しています。 This Black Hole Could be Bigger Than The Universe - YouTube この宇宙はブラックホールの中にあるのかもしれません。 さらに、この宇宙があるブラックホールがまた別のブラックホールの中にあり、そのブラックホールがさらに大きなブラックホールの中にある……という入れ子構造になっている可能性もあるとのこと。 「ブラックホールは一般的に説明されているよりもはるかに奇妙で、時間と空間を破壊し、その過程で無限の宇宙を生み出す可能

                                          この宇宙は「ブラックホールの中」にあるのかもしれないという説
                                        • スティーヴン・バクスター最新作"Creation Node"日本語最速レビュー!:まさかのバクスター版『魔法少女まどか☆マギカ』だった!? - 水槽脳の栓を抜け

                                          イギリスのSF作家スティーヴン・バクスターの最新作『Creation Node』を読みました。壮大なファースト・コンタクトSFであり、また、従来のSFを批判的に検証するメタ・ファースト・コンタクトSFでもありました。 Creation Node (English Edition) 作者:Baxter, Stephen Gollancz Amazon さらに、タイトルにも書いているようにアニメ『魔法少女まどかマギカ』と共通する展開もあって、非常に興味深かったです。 バクスターを洋書で読んでいる人は、日本でそれほどいないと思うため、記録しておきます。現代日本SF作家のなかで頭角を現すために、バクスターの最新作を読んでいることをアピールしたいと思います。今年の九月に発売されたばかりなので、日本語圏では最速レビューだと思われます。願わくば、これを機に未訳SFをどんどん紹介して、「未訳SFインフルエ

                                            スティーヴン・バクスター最新作"Creation Node"日本語最速レビュー!:まさかのバクスター版『魔法少女まどか☆マギカ』だった!? - 水槽脳の栓を抜け
                                          • ブラックホールは暗黒エネルギーの源?初の観測的証拠が提示される! - Lab BRAINS

                                            一般相対性理論が破綻するブラックホールの「特異点」 この宇宙には謎がいくつもあるけれど、今回はその中の2つ、「ブラックホール」と「暗黒エネルギー」にまつわるものだよ。まずはそれぞれを順番に説明するね! 恒星サイズの天体が、重力に抵抗できず無限に潰れてしまった天体をブラックホールと呼び、その中心にある1点を「特異点」と呼ぶよ。特異点では色んな値が無限大になってしまい、一般相対性理論が破綻してしまうので、できれば存在してほしくない厄介な点だよ。 まずブラックホールは、この宇宙で最も極端な性質を持つ天体だよ。これは、他の天体がどのようにして天体としての形を保っているのか、というのに関連しているよ。 全ての物体は自分自身の重力で潰れようとしているけど、これに抵抗する力があることで、潰れることを防いでいるよ。惑星サイズの天体は、原子同士の反発が潰れるのを防いでいるよ。 恒星サイズの天体になると、原子

                                              ブラックホールは暗黒エネルギーの源?初の観測的証拠が提示される! - Lab BRAINS
                                            • 2020年ノーベル物理学賞:ブラックホール 理論と観測の3氏に

                                              2020年のノーベル物理学賞はブラックホールがこの宇宙に実在することを理論と観測で示した理論物理と天文分野の研究者に贈られる。一般相対性理論の研究からブラックホールが現実の宇宙で必然的に生じうることを1960年代に示した英オックスフォード大学のペンローズ(Roger Penrose)名誉教授と,天の川銀河の中心を周回する天体を1990年代初めから長期的に観測して巨大ブラックホールが存在することを明らかにした独マックス・プランク地球外物理学研究所のゲンツェル(Reinhard Genzel)教授とカリフォルニア大学ロサンゼルス校のゲズ(Andrea Ghez)教授の3人。賞金1000万スウェーデンクローナ(約1億2000万円)の半分がペンローズ氏に,残り半分がゲンツェル,ゲズ両氏にそれぞれ贈られる。 星がつぶれてだんだん小さくなり,ブラックホールになる過程を図に示す。最初は星の表面から出た光

                                                2020年ノーベル物理学賞:ブラックホール 理論と観測の3氏に
                                              • Deep learning and Physics

                                                「ディープラーニングと物理学 オンライン」とはオンラインWeb会議システムを利用したセミナーです。2023年10月より、学習物理領域セミナーと合同で開催されています。 登録する際のメールアドレスは、できるだけ大学もしくは研究機関のものをご使用ください。 ZoomのミーティングURLおよびパスワードは、先着順300名様に限り、登録されたメールアドレスに送信されます。転載・転送は控えてください。 URLが掲載されたメールは当日の朝までに送られます。 参加したい方は下記よりお申し込みください。毎回開催時に参加URLのついたアナウンスのメールを送信します。 登録フォーム (締切は前日の夜11時までとします) 解約フォームは下記でございます。 解約フォーム 参加時の表示名は「登録時の名前@登録した機関名」に設定してください。 ノイズを防ぐためのミュートへご協力ください。 DLAP世話人: 橋本幸士(

                                                • 蒸発するブラックホールの内部を理論的に記述

                                                  理化学研究所(理研)数理創造プログラムの横倉祐貴上級研究員らの共同研究チームは、量子力学[1]と一般相対性理論[2]を用いて、蒸発するブラックホールの内部を理論的に記述しました。 本研究成果は、ブラックホールの正体に迫るものであり、遠い未来、情報[1]を蓄えるデバイスとしてブラックホールを活用する「ブラックホール工学」の基礎理論になると期待できます。 近年の観測により、ブラックホールの周辺のことについては徐々に分かってきましたが、その内部については、極めて強い重力によって信号が外にほとんど出てこられないため、何も分かっていません。また、ブラックホールは「ホーキング輻射[3]」によって蒸発することが理論的に示されており、内部にあった物質の持つ情報が蒸発後にどうなってしまうのかは、現代物理学における大きな未解決問題の一つです。 今回、共同研究チームは、ブラックホールの形成段階から蒸発の効果を直

                                                    蒸発するブラックホールの内部を理論的に記述
                                                  • 【ホーキング、未来を語る】いまだにアインシュタインの相対論は嘘くさいと言う方がいるらしい💦洋梨の形をしている「時間モデル」登場。男前のホーキング博士😊 - カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

                                                    こんにちは、カタツムリ系です🐌 なんと世界で一千万部売れたという前著「ホーキング、宇宙を語る」。そして P-7 ロンドン・サンディ・タイムズのベストセラーリストに四年以上のりつづけました。 ホーキング博士は天才なのでしょうし、彼が操る議論が私に理解できないのは多々あることですが、悲しいかな、彼以外の科学者の議論もよく分からないことが多い💦なので、宇宙論において彼がどのくらい凄いかは、厳密には分かり得ないのですが、宇宙の振る舞いの語り手としては、超一級であることは分かります‼️単純にとても面白いので。しかも、こういうエキサイティングさが二作続くことは難しいでしょうし、さらに似たような題材を扱うなら、なおさらのこと。。。。しかし、驚いたことに、「ホーキング、宇宙を語る」に続く、本書↓も強烈に面白い💦 出典はアマゾンさん。 ———————————————————————— 【目次】 アイン

                                                      【ホーキング、未来を語る】いまだにアインシュタインの相対論は嘘くさいと言う方がいるらしい💦洋梨の形をしている「時間モデル」登場。男前のホーキング博士😊 - カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)
                                                    • 【繰り返される宇宙】ビッグバンを特異な存在から引きずり下ろす「ループ量子重力理論」。重力と逆向きの「新しい斥力」の衝撃💦 - カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

                                                      こんにちは、カタツムリ系です🐌 宇宙は分からないことだらけ。地上も分からないことだらけ。そんな中でも、物理業界は真の姿を科学的に解明することを、飽くなき目的としているようです。 そんな、物理業界ですが、新しい有望な理論に名前をつけたようです。「ループ量子重力理論」‼️ ループして 量子論で、かつ 重力理論。 もう、なんでもアリで、めまいがしそうです💦ネーミングした人も、盛り過ぎだという照れとか反省はあったのでしょうか💦 繰り返される宇宙―ループ量子重力理論が明かす新しい宇宙像 作者: マーチン・ボジョワルド,前田秀基 出版社/メーカー: 白揚社 発売日: 2016/11/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 出典はアマゾンさん。 ———————————————————————— 【目次】 とりあえず、量子重力理論の一つとしてのポジショニング なんと、丁寧に

                                                        【繰り返される宇宙】ビッグバンを特異な存在から引きずり下ろす「ループ量子重力理論」。重力と逆向きの「新しい斥力」の衝撃💦 - カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)
                                                      • 人類がブラックホールの存在を知る8つの方法

                                                        ブラックホールは、光さえ抜け出せないほど強力な重力を持つ天体なので、可視光だけでなくX線や赤外線などあらゆる波長の電磁波を使っても、その存在を直接観測することはできません。そんなブラックホールの存在を知るために科学者たちが編み出してきた8つの方法を、科学系ニュースサイトのLive Scienceがまとめました。 8 ways we know that black holes really do exist | Live Science https://www.livescience.com/how-we-know-black-holes-exist.html ◆1:アルバート・アインシュタインの「確固たる予言」 「ブラックホール」という言葉が使われ始めたのは1960年代のことですが、1916年にはドイツの天体物理学者であるカール・シュヴァルツシルトによって、ブラックホールに相当する天体が宇

                                                          人類がブラックホールの存在を知る8つの方法
                                                        • 巨大数入門

                                                          これは『巨大数入門』(フィッシュ著、2017年)の HTML 版です。 Kindle 版、iBooks 版、楽天 Kobo 版 も出版されています。 目次 はじめに 私たちが日常生活で使う大きな数は、たとえば世界の人口が75億人であるとか、日本のGDPが500兆円以上であるといったように、100兆=10の14乗程度までです。その上の単位である京(けい)を知っていても、さらにその上の垓(がい)といった単位を使うことはめったにありません。日本語の数の単位は、一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、𥝱(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)…と10の68乗の無量大数まで続きます。 科学の世界では、たとえば1モルに含まれる要素粒子の数を表すアボガドロ数という数は、約6023垓になります。物理的に意味のある非常に大きな定数としては、エディントン数という数があります。これは全宇宙にこの数の陽子があ

                                                          • 【ホーキング 宇宙の始まりと終わり①】星が自らを支えられない、重力崩壊の果て=特異点。星の一生を描くドラマの永久的再現😊 - カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

                                                            こんにちは、カタツムリ系です🐌 ホーキング博士の著作を読み続けて思います。そう、彼の著作の多くは「宇宙の始まりと終わり」についての内容です。 そして、沢山の考慮すべき要素はありつつも「特異点」と呼ばれる不思議な一点を巡って、恐ろしく多彩な考察が行われるエンターテイメント。 魅力的な材料が、優秀な作り手によって料理されるところは、高級ホテルなんかで開催される、料理ショーに近い趣もあります。なので、面白い。 出典はアマゾンさん。 ———————————————————————— 【目次】 ブラックホールにも特異点。ビッグバンにも特異点。 特異点とは 始まりも終わりも特異点 「宇宙の再崩壊」と特異点 星が星でいられる前提 星のライフサイクル。生い立ち。 星のライフサイクル。星が元気なとき。 星のライフサイクル。核燃料を使い果たすと チャンドラセカール限界 具体的な数値 重力崩壊までのドラマ —

                                                              【ホーキング 宇宙の始まりと終わり①】星が自らを支えられない、重力崩壊の果て=特異点。星の一生を描くドラマの永久的再現😊 - カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)
                                                            • 【ヒロアカ】全個性一覧 最強キャラTOP10は? デクや爆豪,轟などa組からヴィランまで対象

                                                              今回は僕のヒーローアカデミアの全個性一覧をご紹介いたします。 それぞれの能力の詳細と強さ(5段階)を執筆いたしました。 本記事の末尾には全キャラの個性TOP10も記載しておりますので是非最後までご覧ください。 まで細かく纏めておりますので是非とも最後までご覧ください♪ 僕のヒーローアカデミア全個性一覧 ヒーロー科生徒(A組) TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』公式サイト ネビルレーザー/青山優雅 個性の強さ 1.0 能力の詳細 へそからレーザーを放出できる。一定以上の時間に射出するとお腹を下す。 酸/芦戸三奈 個性の強さ 2.0 能力の詳細 体中から溶解液を噴出することが可能。溶解度の他に粘度もコントロールができる。 蛙/蛙吹梅雨 個性の強さ 2.0 能力の詳細 蛙っぽいことは大体出来る。跳躍や張り付き、最大20mまで伸びる舌で対象を絡め取ることも可能。 エンジン/飯田天哉 個性の強さ

                                                                【ヒロアカ】全個性一覧 最強キャラTOP10は? デクや爆豪,轟などa組からヴィランまで対象
                                                              • 凛として時雨 全楽曲レビュー ~時雨の「歴史」と「これから」を語りたい~ - 霏々

                                                                さて、ついに凛として時雨について記事を書く時がやってきました。 これまでの様々な記事の中にも、度々凛として時雨に関する内容を盛り込んできたように思いますが、「はて、凛として時雨の音楽をどうやって言語化すればよいのか?」という苦悩がずっと付き纏っていて、凛として時雨を中心においた記事を書くには至りませんでした。 今でも凛として時雨(以下、時雨)の音楽に散りばめられた要素を言語化する自信なんて微塵もありません。しかし、あるいは切り口を変えれば、一つの形を成す記事にすることは可能ではないか、と思い、PCと向き合っている次第でございます。 というわけで、今回の記事では、とりあえず時雨の「歴史」について書けるだけ書いてみようと思います。4thアルバムである「still a Sigure virgin?(通称、時雨処女)」辺りからのファンなので、歴はまぁ浅いのですが、可能な限り過去に遡りながら色々と時

                                                                  凛として時雨 全楽曲レビュー ~時雨の「歴史」と「これから」を語りたい~ - 霏々
                                                                • 重力子と一部の性質が共通する「カイラル重力子モード」の合成に成功

                                                                  宇宙の最も基本的な力の1つである「重力相互作用」には「重力子」と呼ばれる素粒子を媒介することで伝わるという説がありますが、今のところ重力子は未発見です。このため、重力子が量子力学の世界でどのような振る舞いをするのかは、理論的にしか分かっていません。 南京大学のJiehui Liang氏などの研究チームは、「分数量子ホール液体」と呼ばれる非常に特殊な状態に置かれた電子の中に、「カイラル重力子モード(CGM; Chiral Graviton Mode)」と呼ばれる振る舞いを示すものがあることを初めて実験的に観察することに成功しました。カイラル重力子モードは重力子そのものとは全くの別物であるものの、一部の性質が共通しているという特徴があります。 カイラル重力子モードは「分数量子ホール液体」に関わる研究で目標とされていた合成物の1つであり、重力子の性質を部分的にでも探ることができる手掛かりとなるか

                                                                    重力子と一部の性質が共通する「カイラル重力子モード」の合成に成功
                                                                  • 事象の地平面も特異点もない!?ブラックホール新説を解説(宇宙ヤバイchキャベチ) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                    どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。 今回は「物理学の常識を覆すブラックホールの新説が登場」というテーマで動画をお送りしていきます。 2020年7月、理化学研究所が、これが本当に正しければ現代物理学の常識を大きく覆すほどの大発見となるような、ブラックホールにまつわる新説を発表しました。 ●従来のブラックホールの構造 ブラックホールは、太陽の30倍以上重い星が一生を終える際に、星の核が自らの重力で押しつぶされて、さらに重力に反発する力が存在しなくなってしまい、永遠に1点に向かって圧縮し続ける天体です。 全ての質量が集中する場所は「特異点」と呼ばれますが、実際に特異点を含め、その周囲を誰かが確認することはできません。 なぜなら特異点の周囲では想像を絶するほど重力が強くなっていると考えられているからです。 重力が強いほどその場所から脱出するために速い速度が必要になります。 例えば地球程度

                                                                      事象の地平面も特異点もない!?ブラックホール新説を解説(宇宙ヤバイchキャベチ) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                    • 私たちはみな星屑からできているのだそうです。天文学は面白いですね! - bdshirt 自分用の索引

                                                                      こんにちは、 奈良北西部、断続的に激しい雨が降り続いています。 一般社団法人日本天文教育普及研究会のHPで 面白いPDFを見つけました。 www.tenkyo.net このPDFの内容は以下の通り。 06   大要 08  はじめに 10  概要 ビッグ アイデア ―天文学の主要概念― 12  ビッグ アイデア ―天文学の主要概念― 18  天文学は人類の歴史の中で最も古い学問の一つ 22  日常生活の中の天文学 26  夜空は豊かでダイナミック 30  天文学は天体と宇宙の現象を研究する学問 34  天文学は技術と共に発展する 38  宇宙論は宇宙全体を探究する学問 44  私たちは太陽系の中の小さな惑星に暮らしている 48  私たちはみな星屑からできている 52  宇宙には何千億もの銀河がある 58  宇宙にいるのは私たちだけではないかもしれない 62  宇宙で唯一の故郷である地球を守

                                                                        私たちはみな星屑からできているのだそうです。天文学は面白いですね! - bdshirt 自分用の索引
                                                                      • 俺の天才的頭脳を増田に晒してみる

                                                                        俺は天才なので、22世紀は天才として名を馳せていると思う。 多分22世紀のアインシュタインと呼ばれていると思う。 そこで今回天才の俺が考えた技術を紹介していこうと思う。 1.人間を光に変換して光速移動し、移動後に人間に戻す人間を光に変換できる腕輪を装着して光に変換。光は質量が0でありすごい速い。 つまり重力などに邪魔されることなく一瞬で移動できる。つまり移動が楽になる。 質量が0なので、空も飛べるはず。 2.脳味噌を沢山培養して、それを人間に接続脳味噌が人間の頭脳なので、それを沢山一人の人間に接続すれば、頭が良くなる。 100個の脳味噌があれば100倍の性能になる。 また、人間同士の脳味噌も接続して相手の考えを理解できるようになる。 3.無限に細胞分裂できるようにする人間の老化は細胞分裂の限界があるようなので、無限に細胞分裂できるような細胞に変化させる。 これで永久に老化しない。また、細胞

                                                                          俺の天才的頭脳を増田に晒してみる
                                                                        • この世界は幻想なのか(前編)

                                                                          Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Rosario et al. 私たちがいま生きている現実の世界は、もしかすると幻想なのかもしれない、そんな物理学の学説があります。遠い宇宙の果てにある球面に刻まれた情報(データ)を投影したものが、ここにある現実の世界なのだと。この突拍子もない学説は「ホログラフィック理論」と呼ばれ、物理学を研究する多くの科学者に支持されています。私たちの存在が幻影? そんな奇妙な話がありうるのでしょうか? 今回から2回続けて、「ホログラフィック理論」とは何かを追ってみたいと思います。 それはブラックホールから始まった 人間は何の変哲もない日常に身を置いているときは、あまり疑問を感じません。でも、日常とはかけ離れた奇異なるもの、不思議なものに出会うと、とたんに頭の中に「?」が生まれます。「これは一体何?」「なぜこんなものが存在するの?」と

                                                                            この世界は幻想なのか(前編)
                                                                          • 「人類初のブラックホール撮影に成功!」これってなにがどうすごいの? - イーアイデム「ジモコロ」

                                                                            実は最近、ブラックホール研究で大革命が起きていた…⁉︎ 専門家である理化学研究所の長瀧重博先生に話を聞くと、驚きの事実の連続でした。アインシュタインがブラックホールの存在を預言、「光の羽衣」「ジェット」の存在、そして地球の貴金属は「中性子星」の欠片だったとは…? 2019年4月10日。人類は歴史的な瞬間を迎えました。なんと、はじめてブラックホールの撮影に成功したのです……! 撮影されたブラックホールの写真。国立天文台公式HPより(EHT Collaboration) と、言われても。 「なんかすごいっぽいけど、よくわからんな〜〜〜〜」 と思った皆様。 はい、わたしも同じ状態でした。 すごそうだというのは理解できても、実際どのくらいすごいことなのか、それがわかったことでどうなるのかが全くわからない。 むしろ、そもそもブラックホールが何なのか、あんなものが本当にあるのか、そんな基礎的なところか

                                                                              「人類初のブラックホール撮影に成功!」これってなにがどうすごいの? - イーアイデム「ジモコロ」
                                                                            • 【大幅追記】人生史上最高のゲーム「アウターワイルズ」を語る~ Kの思索(付録と補遺)vol.132~ - Kの思索(付録と補遺)

                                                                              アウターワイルズはおそらく、私の人生史上におけるベストゲームと言っても良い。 PS4においては2019年10月に発売され、私はそこからしばらくしてプレイした。 私の何が刺激されたかは後に書くとして、ともかくも衝撃的であった。 そこから時を経て2021年9月、最初で最後とされるDLCが配信された。最近このDLCをクリアし、いよいよ記事を書かねばなるまいと思って、いま筆を取るにいたる。 いきなりだが、私的な話をしたい。私は「宇宙」が好きである。 3歳の頃、親が学研の宇宙図鑑のようなものを私に買い与えた。なぜ与えたかは今となっては定かでは無い。微かに残る記憶では、私が誕生日プレゼントとして親にねだったはずである。 そうでなければ、宇宙に関する興味という点で縁もゆかりもない私の親が、なぜ私に宇宙図鑑を買ったかの説明がつかない(となると、私は3歳の頃には親とそのくらいの会話が出来、何故か宇宙に興味を

                                                                                【大幅追記】人生史上最高のゲーム「アウターワイルズ」を語る~ Kの思索(付録と補遺)vol.132~ - Kの思索(付録と補遺)
                                                                              • 相対性理論における時間と宇宙の誕生

                                                                                この「時空展」が開催される前の年、2005年は国際連合によって「世界物理年」と定められた。多くの科学雑誌や新聞が特集を企画し、また日本物理学会をはじめ多くの学術団体が講演会やエベントを企画し、物理学のおもしろさを伝え物理学の普及活動を行った。2005年が世界物理年に選ばれたのはアインシュタインによってちょうど100年前の1905年に現代物理学の根幹をなすような重要な論文が発表されたからである。「相対性理論」、「光電効果」、「ブラウン運動」の論文である。(「相対性理論」は簡略化して相対論と記す。)「光電効果」の論文は後に続く物理学者によって「量子論」が建設されることになる重要なきっかけとなる論文である。良く語られるように、「相対論」と「量子論」は現代物理学をささえる2本の柱である。20世紀、この2本の柱の上に現代物理学の大系が建設され、化学や生物学、また地球科学、宇宙科学などの基礎科学が爆発

                                                                                • 中性子星とブラックホールの中間に位置する “天の川の謎の天体” を発見

                                                                                  重い恒星の寿命の最期に、その中心核が「中性子星」となるのか、それとも「ブラックホール」となるのかは、中心核の質量によって決まると考えられています。ですが、その境界線がどこにあるのか、理論的にも観測的にも正確な位置はよくわかっていません。 マックスプランク電波天文学研究所のEwan D. Barr氏らの研究チームは、ミリ秒パルサー「PSR J0514-4002E」の詳細な観測を行い、PSR J0514-4002Eに伴星があることを発見しました。興味深いことに、伴星の質量は太陽の2.09~2.71倍であり、ちょうど中性子星とブラックホールの境界線に位置しています。発見者が “天の川の謎の天体(a mysterious object in Milky Way)” と表現している正体不明の伴星は、天文学や物理学において注目されるでしょう。 【▲図1: ミリ秒パルサーPSR J0514-4002E

                                                                                    中性子星とブラックホールの中間に位置する “天の川の謎の天体” を発見