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ポスト近代の検索結果1 - 14 件 / 14件

  • 「中国は民主国家ではない」は本当か…日本人が知らない「儒教と民主主義」の密接な関係 むしろ中国のほうが「民の声」をていねいに拾っている

    中国の習近平政権が提唱する「中国的民主」とは何なのか。古代から近現代までの中国哲学の歴史を紐解いた『中国哲学史』(中公新書)を刊行した東京大学の中島隆博教授は「中国でイメージされる『民主』は日本人がイメージする民主主義とは異なる。その意味は孟子の思想にまでさかのぼるのでは」という。中国ルポライターの安田峰俊さんが聞いた――。 中国共産党と「新儒家」 ——中島先生の新著『中国哲学史』は、近世以降の中国哲学とキリスト教や西洋哲学との接触・融合や、さらに1949年の中華人民共和国成立後の儒家たちについても、多くの紙幅が割かれている点が特徴です。たとえば、1949年の中華人民共和国の建国後、海外に逃れた儒者とその弟子たちが「新儒家」になりました。 【中島】新儒家は「内聖外王」というスローガンで知られています。この「内聖」とは、自分の内面をととのえて聖人になろうとすること。いっぽう「外王」は、政治的

      「中国は民主国家ではない」は本当か…日本人が知らない「儒教と民主主義」の密接な関係 むしろ中国のほうが「民の声」をていねいに拾っている
    • ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら

      2024年2月29日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,036点(セット版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。 人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。 編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら。 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄『王と天皇』 赤坂憲雄『排除の現象学』 赤坂憲雄『遠野/物語考』 赤坂憲雄『象徴天皇という物語』 赤坂憲雄『柳田国男を読む』 天沢退二郎『宮沢賢治の彼方へ』 飛鳥井雅道『明治大帝』 E・アウエルバッハ『ミメーシス[上] ヨーロッパ文学における現実描写』 E・アウエルバッハ『

        ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら
      • 「なぜいま、「幕府」を問うのか?」 〔後編〕 東島 誠|本がひらく

        前回に引き続いて歴史書ブームを分析しながら、過去に3度、20年ごとに中世史がブームになってきたことの意味を考えます。 ※本記事は、NHK出版より刊行予定のNHKブックス、東島誠『「幕府」とは何か』から、「はじめに」と序章「いま、なぜ中世史ブームなのか、そして、なぜあえて幕府論なのか?」を先出しでお届けするものです。 室町幕府ブーム? 大政奉還百五十周年、明治維新百五十周年の記念行事の一方で、いまふたたび中世史ブームだという。それも、よりによって室町幕府が熱い。呉座勇一『応仁の乱』を機として、いわゆる室町本が飛ぶように売れているとのことだが、ただ、なぜこれだけのブームを呼んでいるのかについて、説得力のある説明を目にすることは、いまだない。呉座自ら譬えるように、応仁の乱と第一次世界大戦に類似点がもし本当にあるのだとしても、大戦の引き金となるサラエヴォ事件から百年に一つ余る年に安保関連法を通過さ

          「なぜいま、「幕府」を問うのか?」 〔後編〕 東島 誠|本がひらく
        • ポスト近代には恋愛も結婚も職業選択の自由も、すべて抑圧になった 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.654|佐々木俊尚

          ポスト近代には恋愛も結婚も職業選択の自由も、すべて抑圧になった 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.654 特集 ポスト近代には恋愛も結婚も職業選択の自由も、すべて抑圧になった 〜〜現代社会における「実力主義」の困難さを考える(第2回) いま日本に求められているのは、新しい社会観です。2000年代には過度な実力主義ばかりがはびこり、「このジャングルで生き抜け」人生哲学が流行しました。これはあまりにも、厳しい社会です。かといって時間を逆回転させて、サザエさんやクレヨンしんちゃんのような昭和の古いライフスタイルに戻っていくのも無理でしょう。今さら専業主婦の存在を前提とした核家族に戻れるわけもありません。昭和への回帰ではない、新しい社会観。それは実力主義に過度に進みすぎずに、しかし同時にみんなが「居場所」を見つけられるような方向だとわたしは考えています。 さて、本メルマガではその結論にすぐには

            ポスト近代には恋愛も結婚も職業選択の自由も、すべて抑圧になった 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.654|佐々木俊尚
          • 三井寿が湘北バスケ部を襲撃したわけと「理由なきテロル」の闇。 - Something Orange

            0.はじめに。 1.「殺すべきか、死ぬべきか、それが問題だ」。 2.『実存的貧困とはなにか』と「黒子のバスケ脅迫事件」。 3.ポストモダンの萌芽。 4.イワン・カラマーゾフとしての渡邊博史。 5.なぜ三井寿は湘北高校バスケ部を襲撃したのか。 6.自分から自分への距離は遠い。 7.「心の闇」のなかの光。 【配信サイト】 【お願い】 0.はじめに。 この記事の姉妹記事で「男性編」です。 ジョーカーのような「ダークヒーロー」をめざす犯罪者たちの「心の闇」とはなにか。その秘密をさぐろう。 ジョーカー [Blu-ray] ホアキン・フェニックス Amazon 1.「殺すべきか、死ぬべきか、それが問題だ」。 かつて、かの天才劇作家シェイクスピアが生み出した復讐の王子ハムレットは極限の苦悩に際して呟いた。 「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。(To be or Not to be, that is

              三井寿が湘北バスケ部を襲撃したわけと「理由なきテロル」の闇。 - Something Orange
            • 新型コロナ感染症は「近代の終わり」を促すか?/岡本裕一朗 - SYNODOS

              2020年初め、中国の武漢で始まった(とされる)新型コロナ感染症は、瞬く間に世界的な流行となり、3月以降には多くの国々で非常事態宣言を出すまでになった。しかし、5月になると、感染の終息傾向が見えだしたこともあり、宣言は次第に解除され、世界的にも日常生活が戻りつつある。この後、何事もなかったように、以前と同じ世界が始まるのだろうか。それとも、「ポストコロナの世界」は、今までとはまったく違ったものとなるのだろうか。 もちろん、今回の感染症は、あくまで第1波であって、第2・3波が予想されている。また、ワクチンや有効な治療薬の開発も関係してくるので、今のところ確定的なことは言えないだろう。死者の数からいって、過大評価・過剰対策すべきでないという意見だってある。もしかしたら、たんなる一時的な現象で、けっきょくは何も変わらなかった、ということになるかもしれない。したがって、「ポストコロナの世界」を語る

                新型コロナ感染症は「近代の終わり」を促すか?/岡本裕一朗 - SYNODOS
              • 「中国は民主国家ではない」は本当か…日本人が知らない「儒教と民主主義」の密接な関係(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

                春秋時代の思想家・孟子(前370~前289頃)。「性善説」をとなえ、後世の儒教解釈にも多大な影響をあたえた。 中国の習近平政権が提唱する「中国的民主」とは何なのか。古代から近現代までの中国哲学の歴史を紐解いた『中国哲学史』(中公新書)を刊行した東京大学の中島隆博教授は「中国でイメージされる『民主』は日本人がイメージする民主主義とは異なる。その意味は孟子の思想にまでさかのぼるのでは」という。中国ルポライターの安田峰俊さんが聞いた――。 【写真】「民主はやはり国産のものがいい。なぜ中国式民主は中国の国情に合っているのか」と題されたテンプレート ■中国共産党と「新儒家」 ――中島先生の新著『中国哲学史』は、近世以降の中国哲学とキリスト教や西洋哲学との接触・融合や、さらに1949年の中華人民共和国成立後の儒家たちについても、多くの紙幅が割かれている点が特徴です。たとえば、1949年の中華人民共和国

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                • 欧州“新右翼政党”の研究ーーなぜリベラリズムが排外主義に転じるのか

                  『公研』2013年7月号「対話」 水島 治郎・千葉大学法経学部教授×古賀 光生・中央大学法学部准教授 オランダやデンマークなど先進各国で移民や難民の排斥を主張する「新右翼政党」が台頭している。 欧州に拡がる「不寛容」の背景には何があるのか? 新右翼政党とは何か? 古賀 欧州では、フランスやオーストリアで伝統的に右翼政党あるいは排外主義政党が比較的強い傾向にありました。例えばフランスでは、産業構造の転換に時間がかかった結果、高失業率、構造的な失業が社会問題となり、フランス共産党のような左派政党を支持していた労働者層が右派政党の国民戦線を支持するようになるというロジックが指摘されていました。 ところが、水島先生が昨年発表された『反転する福祉国家──オランダモデルの光と影』(二〇一二年、岩波書店)で指摘されているように、二〇〇二年以降労働市場の徹底的な改革に成功したと目され、経済状況も良好だった

                    欧州“新右翼政党”の研究ーーなぜリベラリズムが排外主義に転じるのか
                  • 「ホス狂い」は「依存症」なのか? - Something Orange

                    この記事はこちら()からはてなブックマークに登録できます。もし面白いと思われましたら言及していただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします。 それでは、記事へどうぞ。 【ホス狂いという名の「病」】 【やめたくてもやめられない】 【問題の本質はどこにあるのか?】 【さいごに】 【ホス狂いという名の「病」】 「ホス狂い」という現象をひとつの「病」と捉えてみる。何が見えてくるか? ホストクラブ問題、「ホストに狂う女が悪い」「成人なんだから」みたいな話で切って捨てる人を相当数見たんだけど、詳しく追った話なんか読んでると、薬物依存の回復とかの話に近い感じするんだよな。で、依存させておいて性風俗で稼がせるまでがシステム化してることが問題なんだと理解してるんだが… — はなびら葵 (@hollyhockpetal) 2023年11月23日 「キャバに貢いだおっさんは救済されないだろ」って意見も見たけ

                      「ホス狂い」は「依存症」なのか? - Something Orange
                    • 文春オンラインの「「民俗学といえば妖怪、夜這いでしょ?」民俗学者が悩む“風評被害” 」という記事について - 妖怪と、人類学的な雑記

                      1.問題の要点 2.それは炎上だったのか? 3.ツイッター民俗への誤解 4.「風評被害」は強い言い方でしょう? 5.炎上理由――民俗を愛好する輩からの反発だ! 6.妖怪研究者とマニアが結託している? 7.発狂倶楽部という親密圏 8.妖怪研究者はマニアと線引きできていない? 9.歴史マニアに問題はある、それでは妖怪マニアには? 10.「親密圏」からの攻撃? 11.役に立つことへの強迫 12.まとめ――文春オンラインの記事はなんだったのか 先日、文春オンラインにて以下の記事が公開された。筆者は在野の民俗学者・室井康成氏である。 bunshun.jp 短い記事だが念のため要約する。 昨年12月、室井氏が「民俗学を代表するイメージとして妖怪と夜這いがあるのは風評被害である」とツイート(以下Tw)したところ、妖怪研究者および妖怪マニアから総攻撃を受け、炎上した。なぜ炎上したのか。室井氏は、自身の書き

                        文春オンラインの「「民俗学といえば妖怪、夜這いでしょ?」民俗学者が悩む“風評被害” 」という記事について - 妖怪と、人類学的な雑記
                      • 「子を持つことがリスクに」 強すぎる家族主義が重荷 - 日本経済新聞

                        ――歴史上、子供を持つ意味はどう変遷してきましたか。 「大まかに言うと、前近代では子供は労働力であり、親の老後の面倒をみてくれる存在だった。近代ではそうした意味合いは薄れ、いることが親の名誉になるとか、親を楽しませてくれるといった存在になっていく。子供を『消費財』としてみるということだ。この場合、経済的余裕がないとたくさんの子供を持つのは難しい」 ――近代でも、世代によって子供を持つ感覚は違いますか。 「今の80〜90代の人たちにとって、子供を持つかどうかは考えるまでもないことだった。95%の人が結婚する『皆婚社会』で、普通に生きていれば子供ができた。その後、徐々に結婚が人生の一つの選択肢になり、子供も授かるというより持つ持たないという選択の対象になっていく」 ――近年は子供を持たない選択をする人が増えています。 「日本では昔から、子供を持つことはおおむね『幸せなこと』と考えられてきた。今

                          「子を持つことがリスクに」 強すぎる家族主義が重荷 - 日本経済新聞
                        • 『ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生』ホールアースという名の革命 - HONZ

                          「ステイ、ハングリー。ステイ、フーリッシュ。」 2005年6月12日のスタンフォード大学の卒業式でのことだった。スピーチに立ったアップル創業者のスティーブ・ジョブズが、自分は大学を早々にドロップアウトしたのだがと前置きしてから波乱に満ちた自らの人生を語り、その締めくくりとして、若い頃に最も影響を受けた「ステイ、ハングリー。ステイ、フーリッシュ。」(Stay hungry. Stay foolish.)という言葉を強い口調で繰り返し述べた。そのとき、その言葉が書かれていた「ホールアース・カタログ」(Whole Earth Catalog)というカタログ誌の存在を初めて知った人も多かったろう。 しかしそもそも、なぜハングリーでフーリッシュなのか? 当時の常識からすれば、若者は良い仕事に就いて成功して満ち足りたスクエアな生活を送るべきであり、「飢えたままでバカなまま」とは、全く逆の落ちこぼれその

                            『ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生』ホールアースという名の革命 - HONZ
                          • つながりロシア(1)ロシアから「つながり」を考える――ソ連の行列的近代について|乗松亨平

                            今号から新連載「つながりロシア」が始まる。 「つながりロシア」は、文学・政治・文化など、幅広いテーマでロシアを語るリレーエッセイ。第一回では、『ゲンロン6』『7』で「ロシア現代思想」の特集監修を務めたロシア文学・思想研究者の乗松亨平さんが、ソ連社会に特徴的な「行列」について語る。(編集部) ロシア現代思想と「誤配」 「つながりロシア」の第1回、まずは、昨年『ゲンロン』本誌で組まれた「ロシア現代思想」特集を振りかえっておきたい。 東浩紀のデビューがソルジェニーツィン論であることや、ゲンロンのチェルノブイリ・ツアーのことは、『ゲンロンβ』の読者ならたいていご存知だろうが、それでもロシアに対する近年の東の肩入れには、怪訝な思いでいる方も少なくあるまい。かくいう私自身、特集の監修の話をいただいたときはそうだった。その後、1年以上に及んだ準備作業は、東と『ゲンロン』読者にとって、ロシアのなにが面白く

                            • 感覚は、すべての学問の土台でなければならない

                              資本主義社会が拡大すれば、感覚が鈍化すると考えたマルクス 「君が食べたり飲んだりを少なくすればするほど、そして、本を買ったり劇場や舞踏会や居酒屋に行くのを控えれば控えるほど、また考え、愛し、理論化し、歌い、描き、詩作するのを抑えれば抑えるほど、それだけ君の節約度は高まり、虫にも埃にも侵されない君の宝が、君の資本が、大きくなる。」 これは、カール・マルクスによる『経済学・哲学草稿』(1844年)からの一節である。マルクスといえば言わずと知れた『資本論』等の共著者で、資本主義システムの構造の解明に努めた。そのマルクスにとって、人々(特に労働者)の身体、感覚や感性のあり方は、資本主義社会を分析するにあたり重要な要素の一つであった。マルクスによれば、19世紀半ば以降、資本主義社会が拡大していく中で、人々は資本を増やすために、感性を満たす、または磨くこと—例えば外食や読書、観劇など—をしなくなる。マ

                                感覚は、すべての学問の土台でなければならない
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