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多世界解釈 コペンハーゲン解釈の検索結果1 - 21 件 / 21件

  • この本がスゴい!2022: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

    「いつか読もう」はいつまでも読まない。 「あとで読む」は後で読まない。 積読をこじらせ、「積読も読書のうち」と開き直るのも虚しい。人生は有限であり、本が読める時間は、残りの人生よりもっと少ない。「いつか」「そのうち」と言ってるうちに人生が暮れる。 だから「いま」読む。 10分でいい、1ページだっていい。できないなら、「そういう出会いだった」というだけだ。「いま」読まないなら、「いつか」「そのうち」もない。 本に限らず情報が多すぎるとか、まとまった時間が取れないとか、疲れて集中できないとごまかすのは止めろ。新刊を「新しい」というだけの理由で読むな。積読は悪ではないが、自分への嘘であることを自覚せよ。「いま」読むためにどうしたらいいか考えろ。「本」にこだわらず読まずに済む方法(レジュメ、論文、Audible)を探せ。難解&長大なら分割してルーティン化しろ。こちとら遊びで読書してるんだから、仕事

      この本がスゴい!2022: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
    • 「量子力学」が解き明かす「この世界の本当の姿」がヤバすぎた…! SFよりスゴイ「不思議な現実」(和田 純夫)

      量子力学。それは物質の基本の姿、すなわち、この世界の基本の姿を解き明かそうとする理論だ。しかし、そこから導かれるさまざまな結論は、どれもわれわれの直観にあまりにも反している。 そんな量子力学をどう解釈するかをめぐっては、2つの代表的な方法がある。1つは、ニールス・ボーア(1885-1962)を中心に考えられた「コペンハーゲン解釈」。もう1つは、ヒュー・エベレット(1930-1982)が提唱した「多世界解釈」だ。現在、コペンハーゲン解釈が標準的な理論とされているが、それに異を唱える物理学者たちが主張しているのが多世界解釈である。しかしそれは、「この世界は無数に存在する」というSFとしか思えない世界像を主張する、一見、まともとは思えない解釈である。 多世界解釈では、なぜそんな世界が「必然」となるのだろうか? その答えは、じつはごく自然なロジックの積み重ねで導くことができるのだ。 その前に今回は

        「量子力学」が解き明かす「この世界の本当の姿」がヤバすぎた…! SFよりスゴイ「不思議な現実」(和田 純夫)
      • 「コペンハーゲン解釈」「多世界解釈」だけではない、量子力学の解釈を10個にまとめてみた『量子力学の諸解釈』

        「コペンハーゲン解釈」「多世界解釈」だけではない、量子力学の解釈を10個にまとめてみた『量子力学の諸解釈』 混迷する物理学が面白い。 原子や電子といった小さなスケールで世界を考えるとき、常識が通用しなくなっている。観察対象には実体があって、位置や速度を持っているという、当たり前のことが成立しなくなっている。 例えば、電子は粒子でありながら波でもある現象について。二重スリットを通過する電子は、干渉しあった波のような縞模様が出てくる。一方で、電子を一つずつ発射すると、粒子のように観測される。しかし、継続していくと、波のような干渉縞になる(粒子波動二重性)。 あるいは、観測によって、電子の振る舞いが劇的に変わる、波動関数の収縮について。スクリーン上の一点の電子を観測する実験を、波動関数の変化とする。電子を観測する前だとシュレーディンガー方程式に従って存在するが、ひとたび観測すると、従わなくなる。

          「コペンハーゲン解釈」「多世界解釈」だけではない、量子力学の解釈を10個にまとめてみた『量子力学の諸解釈』
        • 観測問題って何?

          “観測問題”について 知っておかなくてもいい いくつかのこと 沙川 貴大(東大物工) 2021年4月23日 まず • 標準的な量子論の枠組みは、任意の実験状況において、操作的に、 曖昧さの余地なく、必要な計算が全て出来るように作られていま す[1,2]。 • これは量子測定のプロセスについても例外ではありません。射影仮説と呼ばれる ものは、仮説ではなく、確立した実験事実です。 • より一般に、誤差のある量子測定を扱う理論も確立しています [1,3]。このような 量子測定理論は、いわゆる”観測問題”とは異なり、最先端の量子技術を理解する うえでも欠かせない重要な物理の話です。 • すなわち、任意の実験状況を物理の問題として考えるうえで、”解 釈”や”観測問題”はirrelevantです。気にする必要はありません。 • それでいい、という人は、この先を読む必要はありません。 かわりにNiels

          • 量子論において初学者が誤解しやすいいくつかのこと|Kenji Nakahira

            量子基礎論の初学者や専門家ではないと思われる方が事実であると誤解しやすい(かもしれない)五つのことがらを挙げてみたいと思います。 はじめに:誤解とは何か?この記事では,「事実とはいえないことを事実であると解釈すること」を『誤解』とよぶことにします。明らかに事実ではないことや現時点では事実であるか否かがわかっていないことを事実だと捉えることは,誤解といえるでしょう。また,物理学としての量子論に限定し,事実であるか否かを物理的な立場から考えることにします。各用語の定義として,できるだけ一般的と思われるものを採用することにします。 誤解1:量子論に『観測問題』は存在しない『観測問題』の定義によりますが,一般的には量子論の測定に関する各種の基礎的な(かつ未解決の)問題のことを意味するようです。たとえば,以下のような問題が考えられます。 測定は『誰』が行えるのか?(例:無生物は測定できるのか?) 測

              量子論において初学者が誤解しやすいいくつかのこと|Kenji Nakahira
            • 宇宙論にも「タブー」と「忖度」あります💦【言ってはいけない宇宙論】 - カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

              こんにちは、カタツムリ系です🐌 「宇宙論」という言葉があるのですね。あまりに広すぎるカバー範囲をもつ、このワード。しかも「言ってはいけない」という、宇宙論のタブーを取材したもの。宇宙論にタブー?! 宇宙全般を扱っている点、テーマは壮大ですが、情報共有のジャンルとしては、なかなかニッチなアプローチ💦 こちらもタブーではないものの、しくじり系のトピック↓ 宇宙を始めとするサイエンス情報にも、多少親しみが生まれてきました そろそろ「これ、知ってます!」というトピックが増えてきました。宇宙のような超マクロなものから、量子のような超ミクロのものまで、驚きの連続ではあります。そのため、宇宙科学を始めとしたサイエンスが見せてくれる、一見非常識的な情報も、以前ほど「なんでもアリだなぁ」と思うこともなくなりました。 モノはすべてツブ(粒)であり、同時にナミ(波)だとか その考え方を延長すると、宇宙は無数

                宇宙論にも「タブー」と「忖度」あります💦【言ってはいけない宇宙論】 - カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)
              • 「この世界は無数に存在する」は本当か? 「コペンハーゲン解釈」対「多世界解釈」のゆくえ(和田 純夫)

                量子力学。それは物質の基本の姿、すなわち、この世界の基本の姿を解き明かそうとする理論だ。しかし、そこから導かれるさまざまな結論は、どれもわれわれの直観にあまりにも反している。 そんな量子力学を、われわれはどう解釈すればいいのか? 2つの代表的な方法がある。1つは、ニールス・ボーア(1885-1962)を中心に考えられた「コペンハーゲン解釈」。もう1つは、ヒュー・エベレット(1930-1982)が提唱した「多世界解釈」だ。 現在、コペンハーゲン解釈が標準的な理論とされているが、それに異を唱える物理学者たちが主張しているのが多世界解釈である。しかしそれは「この世界は無数に存在する」というSFとしか思えない世界像を主張する、一見、まともとは思えない解釈である。 多世界解釈では、なぜそんな世界が「必然」となるのだろうか? その答えは、じつはごく自然なロジックの積み重ねで導くことができるのだ。今回は

                  「この世界は無数に存在する」は本当か? 「コペンハーゲン解釈」対「多世界解釈」のゆくえ(和田 純夫)
                • 【お気軽哲学】この世に絶対に在るモノ(物質)とは? - 元うつ社員が挑む、キャリア形成改革

                  スポンサーリンク 今回は、哲学シリーズということでモノ(物質)の存在について徹底的に疑ってみたいと思います。 哲学というと何やらヤヤコシソウですが、大丈夫です!! 簡単に優しく、そして楽しくお伝えしてまいります(#^^#) そして、純粋にあれこれと考えることの楽しさを是非、知って欲しいと思います。 この記事で伝えたいコト: 単純に哲学の面白さを知って欲しい。(人生に役に立つとかは抜きにして(笑)) 当たり前すぎてそもそも考えたりしないことに対しても、実は「さっぱり分かってなかったやん自分(笑)」と感じる何とも不思議な感覚を味わって欲しい! 分からないことが沢山あるからこそ、色々と夢が膨らむしロマンやんねって 思って欲しい! プラトンのイデア論やら、カントのモノ実体やら観念論の面白さに触れて欲しい! 当たり前を一度じっくり疑ってみません? 厳密な正三角形を本気で考えてみる 世界一の科学者なら

                    【お気軽哲学】この世に絶対に在るモノ(物質)とは? - 元うつ社員が挑む、キャリア形成改革
                  • 【量子論がみるみるわかる本】宇宙は虚数の時間で生まれ、生まれた場所は不明。宇宙は聖書的にして魔法の世界さながら。 - カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)

                    こんにちは、カタツムリ系です🐌 この良心的なシリーズの量子論版です。原著者の佐藤勝彦博士の碩学ぶりはもちろんのこと、ライターの方が、かなり、優秀かつ丁寧な仕事をされる方なのかもしれません。 [図解]量子論がみるみるわかる本(愛蔵版) 作者: 佐藤勝彦 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2009/03/14 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 5人 クリック: 17回 この商品を含むブログ (3件) を見る 出典はアマゾンさん。 ちなみに、この記事↓で扱った「相対性理論と量子論」と同じ作者。 ———————————————————————— 【目次】 なんだか聖書のような、宇宙のはじまりの説明 「ダルマさんが転んだ」的量子論のエッセンス マジックついでに「虚数の時間」まで登場。ハリポタより、ハリポタ的?! 最後に ———————————————————————— なんだか

                      【量子論がみるみるわかる本】宇宙は虚数の時間で生まれ、生まれた場所は不明。宇宙は聖書的にして魔法の世界さながら。 - カタツムリ系@エンタメ・レビュー (ポップ・サイエンスはデフォルト)
                    • シュレーディンガーの猫という思考実験 - 銀行員はお嫌いですか

                      「シュレーディンガーの猫」という話をお聞きなったことはありますでしょうか。 量子力学を説明する際によく用いられる思考実験です。 理論物理学者エルウィン・シュレーディンガーが提唱した量子力学に関する思考実験。コペンハーゲン解釈によれば,量子力学では一般に物理量に対する波動関数は広がっているが,観測して物理量が確定した瞬間に 1ヵ所に収縮するとされる(波の収縮)。数学者ジョン・フォン・ノイマンは,収縮は量子力学の基本法則であるシュレーディンガーの波動方程式では説明できないのだから,その波動方程式に従ってふるまう分子で構成されている観測装置によってもたらされるわけはなく,観測結果を人間が意識した段階で,人間の脳の中で収縮が起こると考えざるをえないと主張した。これに対してシュレーディンガーは,箱の中で放射性原子(→放射性同位元素)が自然崩壊すると毒ガスが発生し,中にいるネコが死ぬという仕組みの装置

                        シュレーディンガーの猫という思考実験 - 銀行員はお嫌いですか
                      • 天才科学者の誰もが「ぶっちゃけよく理解していない」、それが量子力学である(本がすき。) - Yahoo!ニュース

                        量子論(「量子力学」とも表記されるが、ここでは「量子論」で統一する)は、アインシュタインが生み出した一般相対性理論と並んで、20世紀物理学の到達点であると言われている。少なくとも、量子論がなければ、テレビやパソコンなどは生まれなかった。量子論は、現実を「計算」することにおいて最も成功した理論の一つと言っていいだろう。 しかし、量子論が描像する世界を「解釈」することにおいては、これまで物理学者たちは散々に頭を悩ませてきた。これまで量子論に関して、物理学者たちがどんな発言をしてきたのか、本書からいくつか引用してみよう。 『アインシュタインは後年、次のように述べた。「この理論のことを考えていると、すばらしく頭の良い偏執症患者が、支離滅裂な考えを寄せ集めて作った妄想体型のように思われるのです」』 『ノーベル賞を受賞したアメリカの物理学者、マレー・ゲルマンは、そんな状況を指して次のように述べた。量子

                          天才科学者の誰もが「ぶっちゃけよく理解していない」、それが量子力学である(本がすき。) - Yahoo!ニュース
                        • 数学やべえええええっ神てなる話教えて : 哲学ニュースnwk

                          2020年09月28日00:00 数学やべえええええっ神てなる話教えて Tweet 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/22(日) 09:18:24.07 ID:Agx2mQnx0 聞かせて 4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/22(日) 09:20:29.66 ID:lqGi6Hgv0 フィボナッチ数列の一般項を求める式がすごい http://ja.wikipedia.org/wiki/フィボナッチ数 5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/22(日) 09:20:41.91 ID:Yy7XzyDxO 0が発明されたのは石板に刻み込んだ数字を消すのが面倒だったから 7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/22(日) 09:21:43.71 ID:+vrzRvV50

                            数学やべえええええっ神てなる話教えて : 哲学ニュースnwk
                          • 「世界は無数に存在する」という「ヤバすぎる解釈」が「トンデモ科学ではない」といえる納得のワケ(和田 純夫)

                            量子力学。それは物質の基本の姿、すなわち、この世界の基本の姿を解き明かそうとする理論だ。しかし、そこから導かれるさまざまな結論は、どれもわれわれの直観にあまりにも反している。 そんな量子力学をどう解釈するかをめぐっては、2つの代表的な方法がある。1つは、ニールス・ボーア(1885-1962)を中心に考えられた「コペンハーゲン解釈」。もう1つは、ヒュー・エベレット(1930-1982)が提唱した「多世界解釈」だ。 現在、コペンハーゲン解釈が標準的な理論とされているが、それに異を唱える物理学者たちが主張しているのが多世界解釈である。しかしそれは、「この世界は無数に存在する」というSFとしか思えない世界像を主張する、一見、まともとは思えない解釈である。 多世界解釈では、なぜそんな世界が「必然」となるのだろうか? その答えは、じつはごく自然なロジックの積み重ねで知ることができるのだ。 今回はいよい

                              「世界は無数に存在する」という「ヤバすぎる解釈」が「トンデモ科学ではない」といえる納得のワケ(和田 純夫)
                            • 量子力学の原理と不確定性関係について、ついでに量子力学風SFも少々 - SF游歩道

                              今回は珍しく物理学の話題。まず量子力学の基本原理を提示した上で、それらの原理から不確定性関係(いわゆる不確定性原理)を導出し、不確定性関係が量子力学の根幹を成す原理ではないことを示す*1。あとついでに量子力学っぽいSFのどこが物理学的に間違っているかを指摘する。 あらかじめ、この記事は様々な厳密性を大変に欠いていることを明示しておく。以下、私のノートを元に記述する。 量子力学の基本原理 波動関数とSchrödinger方程式 演算子のエルミート性、ブラケット記法の導入 波動関数の確率解釈 【余談】SF作品におけるコペンハーゲン解釈 物理量の測定 交換関係 不確定性関係の導出 結語 収穫 余談 参考文献 量子力学の基本原理 波動関数とSchrödinger方程式 質量の粒子を考える。この粒子の状態は波動関数で記述され、複素数である。 いま、粒子がポテンシャル中にあるとすると、この粒子の時間発

                                量子力学の原理と不確定性関係について、ついでに量子力学風SFも少々 - SF游歩道
                              • 【量子力学】「コペンハーゲン解釈」と「多世界解釈」のしくみ

                                映画「君の名は」をご存知でしょうか? 2016年の公開された日本の大ヒットアニメ映画でして、映画館で異例の超ロングラン上映をしていました。 その難関なストーリーの中に「エヴェレットの多世界解釈」の要素が盛り込まれているという説を紐解いてみたいと思います。 量子力学の世界は、とても不思議な性質を取り扱う学問です。 わからないことが普通のことのように結論づけられます。 今回は量子力学の2つの有名な解釈も一緒にご紹介して「君の名は」の内容をみていきたいと思います。 [jin_icon_checkcircle color=”#66cdaa” size=”18px”]この記事の信用性

                                • 「目からレーザービームの話。」を再考した話。 - sun_ek2の雑記。

                                  目次。 目次。 はじめに。 「目からレーザービームの話。」を再考した話。 物理学の話。 生物の話。 この文章を読んで、面白い!役に立った!...と思った分だけ、投げ銭していただけると嬉しいです。 ofuse.me 【宣伝】ギターも歌も下手だけど、弾き語りをやっているので、よければ聴いてください。 www.youtube.com はじめに。 この文章は、僕が学部時代に所属していた「大阪大学外国語学部合氣道部」で毎年発行される部誌に寄稿したもの。学部1年の頃に『目からレーザービームの話。』というタイトルで文章を書いて寄稿したので、修士1年のときに学部1年の頃に書いた話題でもう一度、文章を書きたいと思って書き始めた。 阪大には「大阪大学合氣道部」と「大阪大学外国語学部合氣道部」という2つの合気道部があるが、僕が所属していいたのは後者。元々は、大阪外国語大学(阪外大)という別の大学の合気道部だった

                                    「目からレーザービームの話。」を再考した話。 - sun_ek2の雑記。
                                  • 量子情報と時空の物理 第2版: 堀田昌寛 - とね日記

                                    理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。 量子テレポーテーションや超弦理論の理解を目指して勉強を続けています! 「量子情報と時空の物理 第2版: 堀田昌寛」(電子版)(サイエンス社のページ) 内容紹介: 初版: 量子情報物理学の入門的実用書。本書は、基礎物理学の諸分野において、近年そのニーズに高まりを見せている量子情報物理学の入門的実用書である。多くの具体例をはさみながら、前半では量子情報理論の入門的解説を行い、後半ではブラックホールや量子多体系への応用を、量子情報の時空的観点から論じている。また、量子エネルギーテレポーテーションに関する新しい知見も紹介している。 第2版: 刊行されてから5年を経た今回の改訂では、第4章に「基底状態のエンタングルメントと局所強受動性」、第7章に「場の理論におけるパートナー公式」の2節を新たに加え、より充実した内容となっている。 2019年5月25日刊行

                                      量子情報と時空の物理 第2版: 堀田昌寛 - とね日記
                                    • ついに解けた!量子力学100年のミステリー ―”Der Alte würfelt nicht”―

                                      現在位置: ホーム 工学広報 No.68 随想 ついに解けた!量子力学100年のミステリー ―”Der Alte würfelt nicht”― 立花 明知 https://www.t.kyoto-u.ac.jp/publicity/no68/essay/tachibana https://www.t.kyoto-u.ac.jp/publicity/@@site-logo/logo.png いきなり専門的な話から始まって真に恐縮です。標題は、㈱化学同人の月刊「化学」、2016年12月号、50頁~57頁に掲載されたインタビュー記事(話し手 立花明知)の標題です。そのインタビュー記事の序文を、一部省略しつつ引用しますと、「副題の独語は、アインシュタインがボーア宛の手紙で記した一文であるが、一般的には『神はサイコロを振らない』と訳されている。この言説は、かつてボーアらとの論争でアインシュタインが

                                        ついに解けた!量子力学100年のミステリー ―”Der Alte würfelt nicht”―
                                      • ”Outer Wilds”クリア後に考える宇宙の眼と量子ゆらぎ信号に関する考察、あるいは宇宙の音楽 - 情緒的な感想文

                                        SFアドベンチャーゲーム「Outer Wilds」の宇宙の眼と量子ゆらぎ信号に関する考察です。 通常エンディングを見た前提のネタバレ・個人のざっくり考察になりますのでご注意ください。 2021.9.28追記 DLC”Echoes of the Eye”の内容は未反映です。 クリアしたらなにか書く予定。 宇宙は暖かい焚火とマシュマロとともに (警告終わり) さて、Outer Wildsのエンディングを見て壮大すぎる展開にぼんやりしてしまったが、単なる勢いだけではなく意味がある展開だと感じたので、考えたことを残しておく。 ご意見や異論等ありましたらコメントいただけると嬉しいです。 考察の結論 ①老いた宇宙の終焉 ②宇宙の眼の呼び声が呼び覚ますもの ③宇宙の観測による可能性の収斂=宇宙の誕生 ④宇宙の音楽 ⑤奏でられ続ける音楽 (おまけ)宇宙の眼と量子力学とコペンハーゲン解釈 まとめ 最後に 考

                                          ”Outer Wilds”クリア後に考える宇宙の眼と量子ゆらぎ信号に関する考察、あるいは宇宙の音楽 - 情緒的な感想文
                                        • 観測問題って何?

                                          “観測問題”について 知っておかなくてもいい いくつかのこと 沙川 貴大(東大物工) 2021年4月23日 まず • 標準的な量子論の枠組みは、任意の実験状況において、操作的に、 曖昧さの余地なく、必要な計算が全て出来るように作られていま す[1,2]。 • これは量子測定のプロセスについても例外ではありません。射影仮説と呼ばれる ものは、仮説ではなく、確立した実験事実です。 • より一般に、誤差のある量子測定を扱う理論も確立しています [1,3]。このような 量子測定理論は、いわゆる”観測問題”とは異なり、最先端の量子技術を理解する うえでも欠かせない重要な物理の話です。 • すなわち、任意の実験状況を物理の問題として考えるうえで、”解 釈”や”観測問題”はirrelevantです。気にする必要はありません。 • それでいい、という人は、この先を読む必要はありません。 かわりにNiels

                                          • 「量子力学の奥深くに隠されているもの」 異なる宇宙ですべてが実現する 朝日新聞書評から|好書好日

                                            量子力学の奥深くに隠されているもの コペンハーゲン解釈から多世界理論へ 著者:ショーン・キャロル 出版社:青土社 ジャンル:物理学 量子力学の奥深くに隠されているもの コペンハーゲン解釈から多世界理論へ [著]ショーン・キャロル 自然界の物質はすべて素粒子からなっている。これは現代物理学が導き出した重要な結論だ。 一方で、物理学の基礎たる量子力学によれば、微視的世界は波動関数と呼ばれる一種の波の重ね合わせで記述される。そしてこの波動関数は物質の空間分布そのものではなく粒子の存在確率分布を表すもので、観測をした瞬間に確率の波が収縮して粒子的に振る舞うのだという。直感とは相いれないこの意味不明の説明が、標準的教科書にある量子力学のコペンハーゲン解釈だ。そもそも「解釈」という単語からして何やら怪しい。しかし、あえてそこに深入りしない限り、量子力学はあらゆる実験と無矛盾な優れた理論なのだ。 著名な

                                              「量子力学の奥深くに隠されているもの」 異なる宇宙ですべてが実現する 朝日新聞書評から|好書好日
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