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相転移の検索結果1 - 14 件 / 14件

  • 自然言語の数理モデル「RLM」では言語と非言語の境界で相転移は起きない、東大が証明

    東京大学(東大)は5月30日、自然言語をある決まったルールに従って確率的に文字列を生成する系として単純化した「Random Language Model」(RLM)と呼ばれる数理モデルにおいて、同モデルで不連続にそれまでとは系の振る舞いが変わる「相転移」が起こる(幼児が言語を獲得すると解釈されている)と予想されていたのに対し、今回の研究において、相転移は実際にはなく、連続的に変化していくだけであることを証明したと発表した。 同成果は、東大大学院 総合文化研究科 広域科学専攻の中石海大学院生、同・福島孝治教授らの研究チームによるもの。詳細は、米国物理学会が刊行する物理とその関連する学際的な分野を扱うオープンアクセスジャーナル「Physical Review Research」に掲載された。 地球上には7000とも8000ともいわれる言語が存在し、それぞれ多様な特徴を持つ。しかし、どんな言語で

      自然言語の数理モデル「RLM」では言語と非言語の境界で相転移は起きない、東大が証明
    • 絵画のように”止まった波”が現れる物理現象『超放射相転移』が起こる磁石を発見 - ナゾロジー

      波という現象は、激しく動いて移ろいゆくのが常識ですが、物理学には波が止まった状態を維持する不思議な現象が予言されています。 1973年に予言されたこの不思議な現象は「超放射相転移」と呼ばれていて、温度が下がったとき電磁波が止まった波として現れるといいます。 これは非常にマイナーな現象で、研究者も少ないため50年過ぎても現実で現象を観測した例は報告されていませんでした。 しかし今回、京都大学白眉センター 馬場基彰特定准教授らの国際共同研究グループは、エルビウムオルソフェライト( ErFeO3)と呼ばれる磁性体( 磁石)から超放射相転移を初めて確認したと報告しています。 研究の詳細は、2022年1月10日付で英国の学術誌『Communications Physics』にオンライン掲載されています。 磁石の中で自然と現れる「止まった波」 -超放射相転移が起こる磁石を発見- https://www

        絵画のように”止まった波”が現れる物理現象『超放射相転移』が起こる磁石を発見 - ナゾロジー
      • テラヘルツ波が細胞膜の相転移を誘起

        理化学研究所(理研)光量子工学研究センター テラヘルツイメージング研究チームの保科 宏道 上級研究員はテラヘルツ(THz、1THzは10の12乗ヘルツ)[1]照射が細胞膜の相転移[2]を誘起する現象を発見しました。 本研究成果は、今後のTHz周波数利用の安全性評価や、THz波のバイオ・医薬応用に貢献すると期待されます。 保科上級研究員は、THz波の生体影響のメカニズムを解明するため、THz波照射下の細胞膜を対象に、細胞膜分子の拡散係数の測定や、脂質二重膜[3]の相状態の観測を行いました。その結果、0.1~0.3THzのTHz波の照射が、細胞膜を構成する脂質二重膜を秩序相[4]から無秩序相[4]へと「融かす」作用があることや、細胞膜の拡散速度が速くなることを発見しました。 本研究は、科学雑誌『Scientific Reports』オンライン版(4月29日付)に掲載されました。 背景 THz波

          テラヘルツ波が細胞膜の相転移を誘起
        • 電磁波が「止まった波」として現れる超放射相転移が起こる磁石、京大が発見

          京都大学(京大)は1月12日、1973年に予言されて以来、50年にわたって観測が続けられてきた、温度が下がっていくと電磁波が「止まった波」として自然に現れるという、「超放射相転移」と呼ばれる現象を、磁性体「エルビウムオルソフェライト」(ErFeO3)中において初めて観測することに成功したと発表した。 同成果は、京大 白眉センターの馬場基彰特定准教授、米・ライス大学のXinwei Li博士課程学生(現・カリフォルニア工科大学博士研究員)、同・Nicolas Marquez Peraca博士課程学生、同・河野淳一郎教授らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、英科学誌「Nature」系の物理学を扱うオープンアクセスジャーナル「Communications Physics」に掲載された。 超放射相転移は、電磁波/光と物質との結合強度、つまり相互作用の強さがあるしきい値を超えると、臨界温度Tcより

            電磁波が「止まった波」として現れる超放射相転移が起こる磁石、京大が発見
          • 慶大、3空間次元+1虚時間次元の「4次元相転移」を現実の液体ヘリウムで実現

            慶應義塾大学(慶大)は4月27日、ナノメートルサイズのスポンジ状細孔を持つガラス材料である「ナノ多孔体」に閉じ込めた液体ヘリウムが、「4次元XY型」と呼ばれる「超流動相転移」を起こすことを明らかにし、空間的には3次元でありながら、4次元の相転移を示す物質が現実に見つかったことを発表した。 同成果は、慶大大学院 理工学研究科 基礎理工学専攻の谷智行大学院生(研究当時)、慶大 理工学部物理学科の白濱圭也教授、同・永合祐輔助教らの研究チームによるもの。詳細は、日本物理学会英文誌「Journal of the Physical Society of Japan」に掲載された。 物質には固体・液体・気体といった相があり、その間で状態が変化することを「相転移」というが、物理学の重要な問題として20世紀後半に盛んに研究が行われ、「繰り込み理論」によりその基本的な理解は確立された。 相転移は、その起こり方

              慶大、3空間次元+1虚時間次元の「4次元相転移」を現実の液体ヘリウムで実現
            • 宇宙の法則を変えるなら相転移ですね。 究極理論がわからない現状、もし仮..

              宇宙の法則を変えるなら相転移ですね。 究極理論がわからない現状、もし仮に「我々の世界が不安定な真空にいる」ことを仮定すれば 相応のエネルギーを加えて真の真空に落とす(相転移させる)ことで物理法則が変更されるという 人為的ネオエクスデス「うちゅうの ほうそくが みだれる!」 ができますね。 イメージ的には過冷却です。すでに相転移が起きているのに気がつかないで元の真空にとどまっています。ちょっと突くと一瞬で凍ります。 現に、新しい加速器が作られる度になんかスゲェ無理矢理な模型を作って「加速器のせいで世界が滅びる!」系の論文がarXivに投稿されたりします。意外と増田と同じことを考える人がいるんですね。ただしこれらの論文は一瞬で否定されます。なぜならば、加速器で作るビームなんかよりも中性子星ガンマ線バーストのほうがよほど強いからです。宇宙強い。人類の技術は弱い。驕るなよ人類。 前から不思議だった

                宇宙の法則を変えるなら相転移ですね。 究極理論がわからない現状、もし仮..
              • 理研、隠れた反ユニタリー対称性の自発的破れによる動的な相転移現象を発見

                理化学研究所(理研)は9月1日、周期的に駆動された「量子多体系」において、「隠れた反ユニタリー対称性の自発的破れ」に起因した新しいメカニズムによる動的な相転移現象を発見したと発表した。 今回の研究が結びつける分野の模式図。非平衡ダイナミクス、量子多体系の相転移、非ユニタリー行列の数理を結びつけるものである (出所:理研Webサイト) 同成果は、理研 開拓研究本部 非平衡統計力学 理研白眉研究チームの濱崎立資 理研白眉研究チームリーダーらの研究チームによるもの。詳細は、英オンライン科学誌「Nature Communications」に掲載された。 温度などの外部パラメータを変えることで、系のマクロな性質が劇的に変化する現象を「相転移」といい、熱平衡状態にある系の相転移現象(平衡相転移)の研究は長い歴史を長く、そのメカニズムや相転移点近くでの普遍性についての理解は進んできている。一方、非平衡状

                  理研、隠れた反ユニタリー対称性の自発的破れによる動的な相転移現象を発見
                • 東大ら,悪魔の階段の相転移に準粒子を発見

                  東京大学,大阪大学,茨城大学らは,セリウム・アンチモンが示す「悪魔の階段」の相転移において,多極子と呼ばれる局在スピン・軌道と強く相互作用する伝導電子が準粒子として振る舞う「多極子ポーラロン」を発見した(ニュースリリース)。 金属では結晶中を動きまわる伝導電子が電気的・磁気的な性質を支配するが,結晶格子を成す原子など伝導電子を囲む環境との相互作用を通して動きにくくなることがある。 この場合,伝導電子は実効的に質量が増大したような粒子(準粒子)として振る舞う。準粒子の形成は超伝導などの量子物性現象をもたらすため,準粒子を特徴付ける相互作用を理解して制御することは物質科学で最も重要な要素の一つ。しかし,これまで実験で観測されてきた準粒子を発現させる相互作用は3種類(電子格子相互作用,電子スピン相互作用,電子プラズマ相互作用)に限られていた。 研究グループは,膨大な数ある磁性体の中で最も複雑な磁

                    東大ら,悪魔の階段の相転移に準粒子を発見
                  • 【物理出身の編集者より】手計算への誘い――『格子振動と構造相転移』|森北出版

                    刊行したばかりの新刊書籍『格子振動と構造相転移』につきまして、編集者より本書をご紹介いたします。 ◆関連記事はこちら *** 先生からご提案いただいたときは 「いまではあまり聞かないテーマだな」 「どのくらい研究者がいるのかな」 というのが第一印象。もともと物理の専門書の読者は限られるのに、どのくらい多くの人に興味をもってもらえるのだろう… (石橋先生、ごめんなさい) 強誘電体や強弾性体については(もちろん)素人なので、 「専門家しか知らないような高度な理論が展開されるのかな」 「物質固有の構造や観測値をもとに第一原理的な数値解析をするのかな」 と勝手に思っていました。 ところが話をよく聞いてみると、実は結構おもしろい。出てくるのは「格子模型」「格子振動」「群論」など、物性物理の教科書でよく目にする単語ばかり。しかも、高度な理論や数値解析ではなく、あの「ランダウの相転移理論」! つまり、

                      【物理出身の編集者より】手計算への誘い――『格子振動と構造相転移』|森北出版
                    • 三中全会 秘かに進む「中国経済パラダイム・チェンジ」への相転移(遠藤誉) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                      7月18日、北京で開催された三中全会(中国共産党中央委員会第三回全体会議)は幕を閉じ「公報」が出された。その軸にある《中共中央关于进一步全面深化改革、推进中国式现代化的决定》(改革をいっそう全面的に進化させ、中国式現代化を推進することに関する中共中央の決定)(以下、「決定」)の具体的内容はまだ公表されていない。三中全会で可決したのはその「討論稿(「決定」草案)」だ。やがて「決定」の「正式版」が公表されるだろうが、しかし、その公表を待つまでもなく、「公報」の中に滲み出ているいくつかのキーワードは習近平が秘かに進めている「中国経済のパラダイム・チェンジ」への「相転移」を示唆している。 「相」というのはphase(フェイズ)のことで、物理学ではたとえば(非常に簡単な例をとれば)気体(気相、gas-state)が液体(液相、liquid-state)になり、液体が固体(固体相、solid-stat

                        三中全会 秘かに進む「中国経済パラダイム・チェンジ」への相転移(遠藤誉) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                      • 複雑系とは?散逸構造と自己組織化、創発と相転移 - ウィルバー哲学に思う

                        複雑系とは何か?ネット検索してみると出てくるのはこういう解説だ。 多くの要素からなり、部分が全体に、全体が部分に影響しあって複雑に振る舞う系。従来の要素還元による分析では捉とらえることが困難な生命・気象・経済などの現象に見られる。高精度の測定技術、カオス・フラクタルなどの新概念の導入、コンピューターの活用などによって新しい研究対象となりつつある。 (大辞林第三版) 数多くの要素で構成され、それぞれの要素が相互かつ複雑に絡み合った系またはシステム。脳、生命現象、生態系、気象現象のほか、人間社会そのものが挙げられる。個々の要素の振る舞いや局所的な擾乱が系全体に大きな影響を及ぼす非線形性、複雑で予測不可能な振る舞いの中にも一定の秩序が形成される自己組織化といった特性をもつ。 (デジタル大辞泉) 『複雑系の哲学』を著した小林道憲氏は、「複雑系の科学はカオス理論と自己組織化理論を源泉として発展してき

                          複雑系とは?散逸構造と自己組織化、創発と相転移 - ウィルバー哲学に思う
                        • 磁石の中で自然と現れる「止まった波」 -超放射相転移が起こる磁石を発見-

                          葛飾北斎は大波が立ち上がった迫力の瞬間を、見事な筆致で写し取りました。現代では、そのような瞬間を写真として簡単に残すことができます。しかし、自然の中で波は移ろいゆくものであり、「止まった波」が実際に現れることはないというのが常識です。その常識に反するように、温度が下がっていくと電磁波が「止まった波」として自然と現れる、超放射相転移と呼ばれる現象が1973年に予言されていました。その後約50年にわたる研究者たちの努力にもかかわらず、常識を覆すこの現象の観測に成功した例はこれまでありませんでしたが、この度、エルビウムオルソフェライト(ErFeO3)と呼ばれる磁性体(磁石)の中で超放射相転移が初めて確認されました。 馬場基彰 白眉センター特定准教授、Xinwei Li ライス大学博士課程学生(現・カリフォルニア工科大学博士研究員)、Nicolas Marquez Peraca 同博士課程学生、河

                            磁石の中で自然と現れる「止まった波」 -超放射相転移が起こる磁石を発見-
                          • 理研、量子スケールでもアクティブマター特有の相転移の発生を理論的に証明

                            理化学研究所(理研)は3月17日、生物の群れのように自ら動く要素の集まりの「アクティブマター」に特有の集団現象が、量子力学に従うミクロの世界でも引き起こされるモデルを理論的に提案したと発表した。 同成果は、理研 生命機能科学研究センター 生体非平衡物理学 理研白眉研究チームの足立景亮 基礎科学特別研究員、同・川口喬吾 理研白眉研究チームリーダー(理研 開拓研究本部 川口生体非平衡物理学 理研白眉研究チーム 理研白眉研究チームリーダー兼任)、米・カリフォルニア大学バークレー校の高三和晃博士研究員らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、米物理学会が刊行する物理学および物理科学とその学際的な分野を扱うオープンアクセスジャーナル「Physical Review Research」に掲載された。 アクティブマターは各要素は局所的に動いているにもかかわらず、たとえば鳥や魚の群れのように一斉に方向転換

                              理研、量子スケールでもアクティブマター特有の相転移の発生を理論的に証明
                            • スピントランジスタの実現に向けて酸化物素子で巨大磁気抵抗と電流変調の実現に成功 ―ナノスケール相転移技術の応用に向けた新たな可能性―

                              プレスリリース スポットライト 研究 2023 2023.05.31 スピントランジスタの実現に向けて酸化物素子で巨大磁気抵抗と電流変調の実現に成功 ―ナノスケール相転移技術の応用に向けた新たな可能性― 発表のポイント ◆スピントランジスタの基本となる強磁性体/半導体/強磁性体構造からなる横型2端子素子を単結晶酸化物を用いて作製することにより、従来の10倍以上の大きな磁気抵抗比を得ることに成功しました。ゲート電圧による電流変調にも成功しました。 ◆一般的な半導体と強磁性金属を組み合わせた従来のスピントランジスタ素子では、磁気抵抗比は最大で1~10%にとどまっており、実用上必要な100%には到達していませんでした。 ◆本研究では、酸化物を用いることにより高品質の単結晶界面を実現できたことなどが、大きな磁気抵抗比の実現につながったものと考えられます。 研究グループが作製した単結晶酸化物スピント

                                スピントランジスタの実現に向けて酸化物素子で巨大磁気抵抗と電流変調の実現に成功 ―ナノスケール相転移技術の応用に向けた新たな可能性―
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