故鄧小平氏の生誕120年の記念行事で演説する中国の習近平国家主席=22日、北京の人民大会堂(新華社=共同) 台湾の頼清徳・新政権が発足して二カ月余りが経ちました。頼氏は五月二十日の総統就任式で「中華民国(台湾の公式名称)と中華人民共和国は互いに隷属しない」と述べるなど、中国とは距離を置く姿勢を示してきました。この発言は「台湾は中国の一部だ」とする中国の主張を否定したものだとして、中国当局からは「台湾独立(という本音)の自白だ」と批判されています。そして六月二十一日に中国の公安省や国家安全省など五省庁は台湾独立を目指す「頑固な分離主義者」を処罰する新たな指針を公表しました。 その中には、「台湾独立派」に対し「最高刑は死刑」とする内容が盛り込まれており、大きな話題となりました。今回の指針の発表時期は、頼氏の総統就任式から一カ月に合わせており「演説への報復」と分析する台湾の政府関係者もいます。