去年1年間の農林水産物と食品の輸出額は1兆4148億円と、前の年を14%上回り、過去最高となりました。欧米や中国で外食需要が回復していることや、円安によって割安感が高まっていることなどが要因です。 品目別で輸出額が最も多かったのは「ホタテ貝」で、前の年より40%以上増えて910億円でした。 記事後半では、専門家に輸出をさらに拡大するために必要な取り組みなどについて聞いています。 農林水産省によりますと、去年1年間の農林水産物と食品の輸出額は、前の年を14.3%上回り、1兆4148億円となりました。 輸出額は2012年には4497億円でしたが、10年連続で増え続け、3.1倍に拡大しました。 去年は外国為替市場で円安が進んだため、海外市場で日本の農産物などの割安感が高まったほか、コロナ禍で落ち込んだ外食需要が欧米や中国などで回復し、輸出額を押し上げました。 品目別では ▽「ホタテ貝」が前の年よ