自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー券収入を巡る問題で、内閣記者会に所属する本紙など報道各社は6日、安倍派で事務総長を務めていた松野博一官房長官に対し、事実関係の説明を求める要望書を提出した。
田中角栄元首相の長女、真紀子元外相(79)が8日、国会内で政治改革を巡る会合で講演し、自民党安倍派(清和政策研究会)のパーティー券収入を巡る裏金疑惑を巡り、説明を避ける松野博一官房長官らを念頭に「答弁は差し控えるくらいなら議員になるのを差し控えた方がいい」と語り、久々の〝真紀子節〟を炸裂させた。 真紀子氏は世襲政治批判を展開した上で、「政治家は活力充実、夢を実現したい人になってほしい」と訴えた。会合には夫の田中直紀元防衛相や弁護士の郷原信郎氏らが同席した。真紀子氏の発言要旨は以下の通り。 ◇ 11年ぶりに永田町の土を踏んだが、空気はよどんでいるし、きな臭いし、暗い感じがする。(平成5年衆院選で旧新潟3区から)初当選した時は古い議員会館だったが、(会場の参院議員会館は)こんな立派な議員会館になった。でも、住人は小粒。議員にふさわしくないほどの立派な議員会館という印象を持った。 第2次安倍晋三
記者会見する松野博一官房長官=10月10日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)故ジャニー喜多川氏の性加害を巡るジャニーズ事務所の記者会見で、指名を避けるべき記者らを列挙した「NGリスト」の存在が発覚した。一方、首相官邸で平日原則2回の会見をこなす松野博一官房長官は、岸田文雄首相や自らの会見にNGリストはないと語り、持論を長々と述べるような質問にも淡々と受け答えしている。「つまらない」という評価もあるが、波風を立たせない手法が政権を支える一助にもなっているようだ。 「私や首相の記者会見で、あらかじめ特定の記者を指名しないようにするといったリストは存在しない。時間の許す限り記者の皆さまからの質問に丁寧にお答えしている」 今月5日の会見で、松野氏はジャニーズの会見で話題になったNGリストは、自らの会見では存在しないことを強調した。
「国民の暮らしに目は向いているのか」「千葉は政治とカネの問題ばかり」―。自民党安倍派の政治資金パーティーで裏金を受け取っていた疑惑が浮上している松野博一官房長官。松野氏に対する不信任決議案が与党の反対多数で否決された12日、地元千葉3区を歩くと、有権者から厳しい声が相次いだ。この1年、千葉県選出の国会議員が「政治とカネ」の問題にまみれるのは松野氏で3人目。物価高で生活苦が続く中、県民の怒りは高まるばかりだ。(加藤豊大、小川直人、吉田拓海) 千葉3区は、県中央部の工業都市・市原市と千葉市緑区を抱える。緑区のJR土気(とけ)駅近くのスーパーでネギなどの食材を買い込んだパート従業員の岡山真咲さん(38)は「こっちはカップ麺を買いだめして食費を削り、家計をやりくりしているんですけどね」。政治とカネ問題にうんざりした様子で帰り道を急いだ。
「政治家らしくない」という評もある人物が、この夏の内閣改造で政権の要を担い続けることになった。 官房長官の松野博一。 「発信力に乏しい」あるいは「嗅覚が鋭い」 さまざまな評が乱れ飛ぶ。 岸田官邸でどのような役目を果たしているのか。続投となった背景は何か。 (古垣弘人) 官邸からの「進言」 8月初旬。 「早く総理のところに行った方がいいと思います」 松野は、みずからも所属する安倍派のまとめ役、塩谷立にささやいた。 岸田総理大臣が内閣改造と自民党役員人事を行うと党幹部に伝え、永田町に激震が走ったのが8月5日。それよりも前のことだ。 松野の意図は、安倍派の人事要望を一刻も早く岸田に伝えた方がよいと進言することにあった。 しかし自民党内の大方の予想では、人事は9月。 この時点で松野も岸田から人事の日程を聞いていなかったという。 独特の嗅覚で岸田の隠された意図を察した松野。いったい、どんな人物なのか
松野博一官房長官に、所属する自民党安倍派(清和政策研究会)からパーティー収入の一部のキックバック(還流)を受け、政治資金収支報告書に記載していなかった疑いが浮上した。裏金となった可能性があり、金額は「1千万円超」との報道もあるが、松野氏は8日も記者会見などで説明を拒み続けている。 【グラフィックで見る】安倍派を巡るパーティー券収入の流れ 「この場は政府の立場として参加しているので、お答えを差し控える」 松野氏は8日午前の記者会見で、自身が1千万円超の還流を受けていたとする報道を問われたが、数日来用いている同じフレーズを使いながら回答を拒んだ。自らの進退に関しては「緊張感を持って、職責を果たしたい」と語り、引責辞任を否定した。 一部報道で、松野氏は虚偽記載罪などの時効にかからない平成30年から令和4年の5年間で安倍派から1千万円を超える裏金の還流を受けていた疑いが指摘されている。 松野氏は8
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