知事あす就任3年 がれき処理手腕発揮、産業基盤強化は苦戦 秋田県の佐竹敬久知事は20日、就任から丸3年となる。東日本大震災で発生したがれきの広域処理を巡って「感情より論理」と実務型の手腕を発揮するなど、県政運営には安定感が漂う。半面、手堅さゆえに「佐竹カラー」が見えにくいという声もある。(佐々木貴) ◎感情論は封印 「具体的な形になり、関係各位に敬意を表する」。佐竹知事は16日の定例記者会見で、岩手県のがれき受け入れを正式表明した。第一弾として宮古市のがれきを23日から大仙市で焼却、最終処分する。 受け入れを前提とした協議に入ると発表したのは昨年12月8日。現地のがれきの放射線量が国の基準値を大きく下回り、安全性を担保できると判断したからだった。 以降、職員を派遣して詳細な現地調査を行う一方、秋田県内の全市町村へのがれきの関連データ提供、意向確認作業を進め、岩手県との協定締結、試験焼