中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の周辺で暮らす同県御前崎市や掛川市の住民ら35人が中部電力を相手取り、浜岡原発の廃炉を求めて提訴することが24日、わかった。27日にも静岡地裁浜松支部に提訴する。記者会見した原告側弁護士によると、運転差し止めでなく、廃炉を求める訴訟は全国で初めてという。 会見した大橋昭夫弁護士によると、訴訟では「原発の存在自体に危険性があり、廃炉以外に危険を根本的に排除する方策はない」と主張する方針。35人の中には、反原発を訴えてきた御前崎市議ら議員3人も含まれる。同原発に近い牧之原市や島田市などの住民を原告とした2次訴訟も、その後に起こす予定という。