全米の小、中、高校生を対象に実施された数学の試験の成績を解析したところ、男女差はなかったとの結果を米ウィスコンシン大の研究チームが25日付の米科学誌サイエンスに発表した。 チームは「女性は数学の能力に劣るとの固定観念が親や教師にあるが、認識を改めないといけない」と指摘している。 チームによると、2002年以降に義務化された全米一斉試験で、日本では小学校2年生から高校2年生に相当する児童・生徒約700万人分の数学の成績を10州から入手し解析。その結果、女性が勝っている学年の方が多かったが、男女差は極めて小さく、統計上有意な差はなかった。 男性の方がばらつきが大きい傾向にあったが、トップレベルの成績についても男女差は認められなかった。 チームによると、高校で数学の課目を選択する女性や、大学で数学の学位を取る女性の割合も、近年は男性に近づいているという。 [2008年7月25日9時53分]