(CNN) 第1次世界大戦中に当時のオスマン・トルコ領内で大量のアルメニア人が殺害された事件をめぐり、フランス上院は23日、アルメニア人大量虐殺(ジェノサイド)を公の場で否定することを禁じる法案を127対86の賛成多数で可決した。これに対し、ジェノサイドはなかったとする立場のトルコは強く反発している。 同法案は昨年12月に下院を通過し、サルコジ大統領の署名で成立する見通し。フランスでは第2次世界大戦中のユダヤ人虐殺を否定することも法律で禁じられており、違反した場合は1年以下の禁錮と4万5000ユーロ(約450万円)の罰金が科せられる。アルメニア人虐殺否定禁止法にも同じ罰則が適用される見通し。 アルメニア政府は同法案の可決を受け、「(フランスは)普遍的な人間の価値を守るという重要な役割を確かなものにした」と歓迎した。 一方、トルコは「一方的な見解で他国を非難しようとするフランスの政治家の態度