<< 前の記事 | トップページ | 2010年05月04日 (火)時論公論 「欧州財政危機は収まるか」 世界の株式市場や金融市場の不安定要因になっているギリシャの財政危機が、大きな節目を迎えています。EUのうちユーロを導入している16カ国とIMF・国際通貨基金が、赤字の削減にギリシャが真剣に取り組むことを条件に、総額14兆円の金融支援をすることが固まり、今週7日にユーロ諸国の首脳会議を開いて正式決定します。 今夜の時論公論は、ギリシャへの支援決定でヨーロッパの財政危機は終息に向かうのか。危機を防ぐためには何が必要か。こうした点について考えてみたいと思います。 ギリシャ政府の累積債務は、国の経済規模を示すGDPの1点2倍近くまで膨れ上がっています。毎年の国のやりくりも赤字で、財政赤字はGDPの13%以上です。つまり、このままでは借金は膨らむ一方で、ギリシャは破産するのではないかという信用