【ザルジス(チュニジア東部)=貫洞欣寛】旧与党関係者の総退陣を求めるデモ激化を受けてガンヌーシ首相が辞任したばかりのチュニジアで、1日までに旧野党出身のシェビ地域開発相や旧与党出身のシェルビ工業相ら4人が相次いで暫定政権から辞任し、混乱が広がっている。AFP通信などが報じた。 シェビ氏は1日、「暫定政権は動きが遅くあいまい」と批判し、辞意を示した。同氏は、旧野党・民主進歩党の創設者。23年続いたベンアリ政権の崩壊後に暫定政権が発足した際、政権の「目玉」として入閣。国内では比較的高い支持がある。また、旧野党・革新運動党のイブラヒム教育相も辞任した。 チュニジアでは暫定政権からの旧与党・立憲民主連合(RCD)出身者の追放を求めるデモが激化。2月27日にガンヌーシ首相が辞任、ベンアリ政権の前のブルギバ政権時代に外相などを務めたベジ・カイドセブシ氏(84)が新首相となった。28日にはベンアリ政