小型の人工衛星「鳳龍2号」の外観図=九州工業大提供 九州工業大学(北九州市)の学生たちが開発を進める小型人工衛星が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2011年度に打ち上げるH2Aロケットに相乗りし、世界で初めて宇宙空間で300ボルトの高電圧発電の実験に挑む。JAXAが6日発表した。 打ち上げられるのは「鳳龍(ほうりゅう)2号」。約30センチ四方の立方体で重さ約6.3キロ。H2Aの余剰スペースに乗って高度約700キロの宇宙に向かう。 同大によると、宇宙空間では最大160ボルトの発電しか実現しておらず、300ボルトの発電が成功すれば、宇宙基地の大型化や多機能化につながるという。衛星開発に携わる同大大学院生の利光智圭さん(22)は「プレッシャーも大きいが、大学の力を合わせて何としても成功させたい」と話している。 同大は06年度から人工衛星の開発に取り組む。1号機は今春にもインドのロケッ